版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

版画家のお友達 歯科医編(15)Special Column (15)

2007-10-14 10:35:54 | その他 Other

ダリア「スカーレットヒル」百合が原公園 Photo by NORIKO
(ダリアは内地ではあまり見かけません。あるようですが...
懐かしい花のひとつです。)

では前回の続きです。

昔から医師は過重労働でしたが、これ程までの異常とも思える
労働状態になった原因は国の医師数抑制(=医療費抑制)と
4年前に始まった「研修医制度」でした。
研修医制度は医学部卒業後(医師免許取得後)
2年間の研修を義務つけるものですが、
4年目にして「医療過疎」の現状をも引き起こしました。
予測出来なかったとしたらあまりに安易な制度導入だと思いますが、
現状を見過ごせなくなり、厚労省は対策案を出しました。

対策案その1
国公立の医学部に入学定員100名に対し5名程度の「へき地枠」を設ける。
授業料の貸与や免除、奨学金などを支給する条件として
卒後9年間へき地の指定医療機関に勤務する。
20年後にはある程度の数を確保できるでしょうが、
医学部に入学して6年、卒後2年の研修、さらに、一人前の医師として
任せられるまでに約10年。
一人前の医師が出来上がるまでの間の対策はないのでしょうか?
医療過疎は益々進んでしまいます。
「医療難民」が急増します。
急場しのぎとは言え、見るに見かねた管理職の医師がボランティアで
出張診療にあたったり、役職を降格して診療に当たる医師も
現れました。

対策案その2
勤務医の労働を軽減するために、開業医にも協力を求める。
開業医は
・休日夜間の救急センターに交代で勤務する。
・時間外でも、携帯電話で連絡が取れる状態にする。
・在宅療養支援診療所として24時間体制で対応する。

時間外診療を行うに当たって、初診料を引き上げる。
しかし、昼間の初診料は引き下げです。
つまり、夜間診療をしないと、大幅減収になります。
「減収」か「超過労働」かを迫っているわけです。
どうするとこういう考え方が出来るのか理解に苦しみます。つづく



石狩浜の夕日(ほんの15分程の間の変化でした by NORIKO)







<kei やはり日本海の夕日はいいですね ちょっと切なくて..... 
沈んだ後満天に広がる星もまた素晴らしかったのを憶えています>



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