前回まではスクリーン版画の問題点を上げましたが
今回から銅版画のお話をいたします。
少し専門的になりますがそこは読みとばして下さい。
This time I talk about some problems of Intalio(etching, aquatint etc)
二十年程前 銅版画を制作していた頃 腐蝕液は硝酸を使用していました。
硝酸で銅を腐蝕させると黄色い有毒なガスが発生します。
私の場合大きい版では50×70cm 全面アクアチィント技法(線ではなく面の腐蝕)で
腐蝕を繰り返していましたので ものすごい量のガスが出ました。
少しでも吸い込むと頭痛がしてきます。
手に着いた硝酸を気づかずにいると 火傷のようにひりひりとして
指紋も薄くなる程です。
今では考えれない程無茶な制作をしていたと思います。
当時から腐蝕液は硝酸より安全な第2塩化鉄に代わりつつありましたが
私は激しく反応して短時間で腐蝕ができる 美しいブルーの硝酸液に
こだわり続けました。
つづく
When I worked on Intalio 20years ago, I would use nitric acid solution to corrode copper.
While a copper plate soaked in it, yellow poisonous gas gave off.
Using Aquatint technique(corroding faces not lines) I repeated this corrosion process.
Since I sometimes dealt with a large sized copper plate (50cm x 70cm),
a large amount of the gas emitted.
Even a little inhalation of it gave me a headache.
If nitric acid sticks on my finger without noticing,
it suffers minor burns or its fingerprint becomes thin.
Now I think it was really incautious printmaking.
At that time, safer iron dichloride solution had already been replacing nitric acid
But I persisted in using beautiful blue nitric acid solution, which violently reacted
and corroded in a short time.
Bird’s Table (2) ED 50 400×300mm 1985年制作 23年前の銅版画です。
アクアティント・ソフトグランド技法を使用
My Intalio 23years ago ( aquatint and soft ground technique)
<業務連絡>
☆☆☆ちゃん「一鶴」ありがとう!
今回から銅版画のお話をいたします。
少し専門的になりますがそこは読みとばして下さい。
This time I talk about some problems of Intalio(etching, aquatint etc)
二十年程前 銅版画を制作していた頃 腐蝕液は硝酸を使用していました。
硝酸で銅を腐蝕させると黄色い有毒なガスが発生します。
私の場合大きい版では50×70cm 全面アクアチィント技法(線ではなく面の腐蝕)で
腐蝕を繰り返していましたので ものすごい量のガスが出ました。
少しでも吸い込むと頭痛がしてきます。
手に着いた硝酸を気づかずにいると 火傷のようにひりひりとして
指紋も薄くなる程です。
今では考えれない程無茶な制作をしていたと思います。
当時から腐蝕液は硝酸より安全な第2塩化鉄に代わりつつありましたが
私は激しく反応して短時間で腐蝕ができる 美しいブルーの硝酸液に
こだわり続けました。
つづく
When I worked on Intalio 20years ago, I would use nitric acid solution to corrode copper.
While a copper plate soaked in it, yellow poisonous gas gave off.
Using Aquatint technique(corroding faces not lines) I repeated this corrosion process.
Since I sometimes dealt with a large sized copper plate (50cm x 70cm),
a large amount of the gas emitted.
Even a little inhalation of it gave me a headache.
If nitric acid sticks on my finger without noticing,
it suffers minor burns or its fingerprint becomes thin.
Now I think it was really incautious printmaking.
At that time, safer iron dichloride solution had already been replacing nitric acid
But I persisted in using beautiful blue nitric acid solution, which violently reacted
and corroded in a short time.
Bird’s Table (2) ED 50 400×300mm 1985年制作 23年前の銅版画です。
アクアティント・ソフトグランド技法を使用
My Intalio 23years ago ( aquatint and soft ground technique)
<業務連絡>
☆☆☆ちゃん「一鶴」ありがとう!
危険と隣り合わせでの作品だったのですね。
その時購入したBUBBREー2は今でも部屋に飾っています。
白黒作品は静かに気持ちを落ち着けてくれる感じです。
スクリーン版画の個展になった時は別人かと思いました。
夏の暑い日初めて相方さんとお会いした時でした。
素人にはカラフルな作品の方が楽しいかな。
川上画廊 よく憶えていましたね。
今はもうないんですよね.....
確かその個展が銅版画を発表した最後くらいでは
ないかと思います。
20年程前いまの工房を構えてからシルクスクリーン版画
に変わっていきました。
昔の作品を見ても
モノクロと色彩の差はありますが 内容的にはほとんど
変わってはいないと自分では思うのですが.....