物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

高倉健さんの死

2014-11-19 12:10:39 | 日記
最後の映画スター高倉健さんが亡くなったと新聞やテレビが報じている。

私には俳優の笠智衆さんが亡くなることをイメージできても健さんが亡くなるとはイメージできない。人間だから健さんが亡くなっても当然なのにである。

若いときは健さんは歌手江利チエミさんの旦那様というイメージが強くて、その後は失礼ながらやくざ映画の主人公という感じでそれほど好きになれなかった。

その後、渋い男の中の男の役を演じるようになり、日本の最後の映画スターといわれるまでになった。

実際の彼は気配りのよくできる人で話もよくする人だったらしいが、寡黙で典型的な日本人を演じられることが多くて、そのイメージが私たちの中からなくなることはないだろう。

健さんお疲れ様でした。

燃料電池自動車

2014-11-19 11:46:55 | 日記
車として前からいつ発売になるかと思っていた、燃料電池で動く車が来月15日にトヨタから発売にあるという。まずはおめでたい。

価格が700万円代だが、国の補助があるので、500万円代で売り出されるという。そのうちにもっと安くなるだろうが、まだまだ貧乏人には手が届かない。

それでも試作車は1億円くらいしたというから、庶民の手に届くところまできたらしいホンダも来年には燃料電池車を売り出すらしい。

水素を吸蔵する金属の物性を研究している友人がいたが、彼はその基礎研究は燃料電池の基礎研究だと言っていた。だが、実際に燃料電池車は水素吸蔵金属を使ってはいないと推測した。本当はどうなんだろうか。

水素は酸素と化合すると爆発するので、水素を貯蔵するタンクの強度を強くすることに心を配ったらしい。だが意外なことに燃料電池から出る廃棄物は水であるので、寒冷の地でもこの燃料電池車が使えるためにこの排出する水が凝ってしまわないようにするために知恵を絞ったという。

それは意外なことに燃料電池の効率を悪くしたときに出る熱を利用して水の凍結を防ぐということに至ったという。

燃料電池車に水素を供給する、インフラ施設ができる必要があるだろう。

英語を話せれば

2014-11-18 13:47:17 | 日記
外国に行かないでも英語を話せるようになる人はいる。

実は私の子どもがそうである。別にイギリスにもアメリカにも留学したことがない。もっとも職場に外国人がしばらく滞在していたとかいうような環境だったことはある。

それで彼は自然と英語を話すようになったらしい。

本人に言わせれば、自分の英語はひどいものであろうという。だが、まわりはそうは思っていないらしいから不思議である。

子どもの配偶者は彼が堂々と英語をしゃべるという。相手が外国人だからといって臆せずに話すという。

私は子どものが英語を話すところを見たことがないので、何とも言えない。

私は英語をあまり話せない。ドイツ語とフランス語は片言なら話すが、これはドイツやフランスで学んでできるようになったことではない。日本国内でそれも主にNHKのラジオとテレビで学習した成果である。

もちろん、ドイツに1年ほど留学はした。そこでドイツ語を2か月ほどゲーテ・インスティチュートで学んだが、それくらいでは絶対にドイツ語を話せるようになりはしないという変な確信がある。

だから、留学は別に外国語を習得する妨げにはならないが、それである言語がそこで習得できるとは考えない。

もっともそこに何年もいれば、自然にそこで話されている言語が話せるようになるのだろうが、そこまで長期に外国に滞在したことがないのでわからない。

私の留学年齢は36歳とか37歳のころのことなので、自分の母語である、日本語はすでに強固に修得された後であったからなかなか1年くらいの滞在では話すようにはなれないと思った。


新聞広告の料金

2014-11-17 12:52:39 | 日記
新聞広告の料金がどのくらいのものか。

実は私の著書『四元数の発見』(海鳴社, 2014)は全国版の毎日新聞と日経新聞に今まで2度にわたって掲載された。毎日新聞の2回目はまだ掲載されていない。

先日、海鳴社を訪れたとき、朝日新聞は毎日新聞の10倍くらいの広告費用がかかるとの話だった。

それで、新聞広告の料金に関心が出てきた。3段で1/8枠(推測だが、横45mmで縦100mmの大きさ)としてこれを年6回の新聞広告を出すとすると毎日新聞のサイトによれば、年間63万円かかるらしい。その年6回の広告を出すとして1回あたりにすれば、63万/6=10.5万円となる。

もちろん、この1枠の中に私の本の広告だけではなく、もう一つの本の広告も入っていたが、それにしても主となる広告は私の本である。

毎日新聞と日経新聞との広告料金の差がどれくらいなのかわわからないが、同じくらいだとして出版社が広告に掛けた費用は20万円を超えるであろう。

それでどれくらい本が売れているかといえば、確かな情報ではないが、この1ヶ月半ほどで700部だと推定される。本当にこんなに売れているとは信じがたいが、とりあえず信用するとすれば、その売り上げは98万円だが、それから私への印税と出版にかかった費用を差し引けば、出版社はなにほどの利益を得ているであろうか。

まだ印税はもらっていないが、いずれは出版社は私に印税を払わなくてはならない。出版の印刷製本にかかった費用の算出は私にはなかなかできないが、たぶん50~60万円ほどでもあろうか。

初版の印刷部数の2000部が全部売れたら、いいけれどもなかなか全部を売り切ることは難しかろう。私が出版社を経営しているわけではないが、出版社を経営している人は日本の文化を担っているという気概がなくてはやっていけない。


プロの運転手

2014-11-15 12:45:17 | 日記
昨日、東京のTCAT箱崎から、羽田空港までリムジンバスに乗った(料金820円)。運転手の後ろの席に陣取ってバスのとる車間距離を見ていたが、さすがはプロの運転手である。

高速度道路でも普通の車ほどは車間距離を詰めないで、かなり距離をあけている。ゆったりと走ってはいるが、それでもうまく流れに乗っているので、渋滞に巻き込まれないでスムースの車を走らせている。

東大の西浦さんだったか、渋滞学の専門家の知見を知っていて、運転をしているかのようである。彼らは長年の経験と教育によって、そういう運転のしかたを会得したのであろう。

なんでもないことのようだが、さすがはプロの運転手である。

西浦さんの研究の結果では高速道路でも車間距離を40m以下に詰めない方が結局速く走れるということが実証されている。

そのことをそのまま高校数学の教材としてのe-Learnignのコンテンツの演習問題に使ったことがある。別の車間距離云々の話は元学習院大学の物理学者、木下先生の本に載っていたのを読んだことがある。こちらも演習問題として取り上げた。

上述のe-Learnignのコンテンツは三角関数の部分が欠けていたので、高校数学の復習教材としてはちょっとテキストにならなかったが、一時、海鳴社がかなり真剣に出版を考えてくれたらしい。が、私にはまだ未完だと思っていたので出版をそのときは真剣には考えられなかった。

ただ、e-Learnignのコンテンツを送ってあげた、数人の高校の先生からはその演習問題が興味深いと言われたが、本文の説明の部分についてはなかなか新味をもったものを高校数学でつくることは難しい。

久しぶりのブログ

2014-11-14 22:48:36 | 日記
10日ほどブログを書くことができなかった。

しばらく東京に出かけていたためである。

その間に10月1日に自著『四元数の発見』を発行してくれた出版社の海鳴社を訪ねることができた。社長兼編集主幹の辻 信行さんに会ってきた。本はそこそこ売れているという。

辻さんはなかなかノーブルな感じの素敵な方であった。大学では物理を学んだ方だということを初めて知った。それに奥様と思われる女性はなかなか明朗闊達の方であった。

私の編纂、執筆した『ドイツ語圏とその文化』1巻3号のフライブルクの記事を奥様が興味深く読んだと話してくれた。

そういうこともあっていつもは寡黙な私も少しおしゃべりが過ぎたようである。でも海鳴社は出版社として場所的にはいいところにある。

奥様と二人で経営をなさっているのであろうが、出版文化を支える重要な人物のお一人であると思った。辻さんは最近の日本人(または日本生まれのアメリカ人)のノーベル賞受賞者が輩出していることは日本の出版文化が大きく寄与しているとどなたかが言われていたと話してくれた。

これはまことにうなずける話である。だが、それもいつまでもは続かないだろうと悲観的であられた。私もほとんど同意見である。もっともそのようなみじめな時代を老齢の私が生きて見ることはないだろうが。

本が売れない時代なのだという。みんなインターネットで勉強するのであろうか。





不眠

2014-11-01 12:54:00 | 日記
最近ときどきではあるが、夜眠れないことがある。

先日、半年ぶりの前立腺の健診に行ったときに、ほとんど眠れなかった。昨夜もそうであった。それで仕方なく起き出して、正弦定理と余弦定理についてwikipedia等でコピーした証明を整理した。

明け方になって2階に上がって寝床についたら、数時間眠ることができたので、どうってことはない。しかし、仕事場に来るのが昼を過ぎてしまった。

午後はタダ塾があり、先生が今日は少ないと聞いているので、行かなくてはいけないであろう。

不眠症になる理由は妻が喉を傷めて朝方咳が出るので、パネルヒーターをつけ寝ているので少し暑くてねられないのである。しかし、ヒーターを消すと決まって朝方に咳き込むので、消すわけにもいかない。

こんな室温が結構高い中をよく眠れると思うのだが、しかたがない。

先日、「ドイツ語圏とその文化」1巻3号を発行したが、思いがけない人からメールをもらった。その人のメールでは憲法9条の英語訳で受身形であるべきところでbe動詞が落ちているという指摘であった。

このメールをくれたOさんはいい業績を挙げられている方であるので、忙しくされているのだと思うが、時間をとって私のミスを知らせてくれた。