インドの夏は暑いので、広場の木陰にみんなで集まって、隣り合って座っているのが、この酷暑に対応する方法だという話をもう50年以上前に大学の東洋史の I 先生からその講義で聞いた。
本当かどうかの真偽のほどは知らないが、普通は人の体は発熱体であるのだが、40度を超す気温では人の体はむしろ吸熱体でおり、人の体が近くにあることは周りの大気の熱を吸収してくれるために人の集まりがないところと比べて気温が下がるのだという説明はなかなか説得的であった。
現在は、インドでもエアコンが普及しているであろうから、こういう風景はあまりないのかもしれない。
中国とかインドでは人口が多いので、それなりに秀才とか天才が出現する。こういう秀才とか天才は日本では考えられないくらいに桁違いの才能であることがあるらしい。
その割には現在までのところノーベル賞の受賞者はこれらの国でまだ増加してはいないが、将来的にはこれらの国からのノーベル賞受賞者が増えて来るであろう。特に中国からはそういう学者が出でてくることが予想される。
そのころにはもう私は生きていないであろうから、そのことを知るよしもないのだろうが、日本人のノーベル賞受賞者が将来的には増えないどころか減ると予想される。これが現在の日本の学術行政のあり方なのである。