中間子論50年(Meson 50)のときに、亡くなった K さんと Feynman とが話したという逸話を書いておこう。
Feynmanは K さんがつけていた名札を見て、「あなたはこの後で記念講演をする K. さんですか」と尋ねた。それでKさんは「僕は K. さんほど歳ではないですよ」と答えてから、「そんな年齢にみえますか」と尋ねた。そうするとそれなら、Feynman は君は「それなら有名な K. さんなのか」と Kさんに尋ねた。この人もイニシャルだけなら M. K. である。
どうしてこの M. K. さんをFeynmanが知っているかというと、もちろん2008年にこの M. K. さんは南部さん、益川さんとノーベル物理学賞を受賞した方である。だからこの M. K. さんをすくなくとも名前はFeynmanは知っていたのであろう。
あわてた K さん、いやいや日本には K という姓の物理学者はたくさんいてその中でもイニシャルがM. K. という物理学者はFeynmanが挙げた以外にもいるんですとつけ加えた。
これがどこで行われた会話だったか聞かなったが、M. K. 先生が中間子論50年の講演をする前であったことは確かである。この話をしてくれた K さんはほとんど毎年夏にはカナダのエドモントンのAlberta大学で研究をするのが常であったから彼は英語を上手に話すことができた。