神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

左岸の用水4

2017-10-27 06:02:08 | 神田川2

 左岸の田用水を追っての四回目です。高井戸駅の北側で環八通りを越えますが、その先は杉並清掃工場の敷地です。高井戸田圃の一部、およそ4.3ヘクタールが清掃工場の予定地となったのは昭和41年(1966年)、地元の反対やそれまで杉並区のごみ処理を引き受けてきた江東区の引き受け拒否など、紆余曲折を経たのち53年着工、57年完成しました。昭和30年代中ごろには宅地造成され、その大半は都営アパートの敷地となった高井戸田圃の西側に対し、東側が昭和40年代まで手つかずで残ったのは、一帯が戦後制定された特別都市計画法によって、建蔽率一割という緑地地域に指定されていたためです。

 

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    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によって前後をつないでいるところもあります。) 

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    ・ 「陸地測量部発行の1/10000地形図(昭和4年測図) / 上高井戸」  上掲地図と同一場所、同一縮尺です。(左岸段丘上の針葉樹林にも注目で、高井戸産の杉材は「高井戸丸太」というブランドものでした。)

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    1. 高井戸小前で道路がクランクしています。道路の右側を並行していた水路は、そのまま直進して左側にシフトします。 

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    2. 高井戸駅の北側で環八通りを越えます。その先で杉並清掃工場の敷地にかかるため、水路の痕跡は失われます。 

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    3. 清掃工場と接する区民センターのあたりを、北に向かって孤を描いていました。 

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    4. 清掃工場の北側の道路です。このあたりで孤の頂点にさしかかり、右カーブで再び清掃工場の敷地に戻っていました。