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天皇制と家制度

2021-10-14 | 断想

眞子さま結婚問題に下重暁子氏「崩壊した『家制度』を皇族にだけ求める愚かさ」|NEWSポストセブン (news-postseven.com)

短いけれど、大変分かりやすいインタビューでした。納得。

私の違和感はいまだ家制度を残していることに。いえ、一部の国民が家制度を続けるよう望んでいることに。

すぐにはなくならないでしょうが、人権については最大限配慮してもらいたいもの。

不敬罪のなくなった今、名誉棄損は政府が代わって告発するそうですが、これも運用は難しい。としたら、とりあえず、毎日の暮らしの中で、ご本人たちがあまり拘束を感じないやり方なら、工夫次第で何とかできそうですが。

先日の女子会でいちばん雰囲気悪くなったのは、自称旧皇族の某タレントをほめそやす人がいて、私が反対の考えを言ったから。

彼女はどこかで・・・テレビかな・・・で見てその分かりやすい話に共感したらしい。

私もいつか見たことがある。

司会者に「また皇族に戻ってほしいと言われたらどうしますか」と聞かれて、嬉しそうに「お断りします」と言っていたので、元は皇族とばかり思っていた。明治天皇の玄孫と言うことだし。それも男系と早とちりしていました。

あの人、元は皇族の家の生まれだけど、民間人になってから生まれたので、元皇族と言うのは厳密には違うようです。そんなこと人の価値を決める材料にならないけど、ご本人が訂正しないのはわざと勘違いしてほしいからかなと思い、あえてここにも書いておきます。

明治天皇の皇女が、南北朝時代に天皇家から分かれた家に嫁いだその子孫のようですよ。男系を辿るなら、ものすごく縁は薄い。

その話を友達に言うと、知らなかったのでしょう、ふーーんと言う顔をしていました。自分がいいと思うものに賛同してくれず、不本意だったのでしょう。

例え南北朝時代に枝分かれしたとはいえ、天皇の血筋が誇りなのでしょう。どんなことにでも誇りを持ち、それに相応しい人間になろうと努力するのはとてもいいことと思いますが、その誤解されたままの肩書で世間に何かを語るのは、有難がる人もたくさんいるので慎重にと願いたいものです。

この二、三日、この衰えつつある頭でつらつら考えたことは、天皇制はすぐにはなくならない、なくせないだろうということ。

この先、76年前の敗戦のように、日本社会が大きく変わる時にはまたその機会もあるかもしれない。全くなくせない制度ではないというところに希望をつなぎましょう。

直接の知り合いではないので、私は好きでも嫌いでもないのですが、好きな人もいることでしょう。災害地へ首相が行っても年寄りは涙流さないのに、もはや信仰の領域。信仰をどうこう言うのは難しいのです。

続いて行くとしたら、私はとりあえず女系を取り入れ、そのあとは男女で生まれた順にでいいと思います。

男系にこだわり、どんな人がいるのか知りませんが、調べる気もないけど、明治天皇には大正天皇しか男児がいなかったらしいので、遡るとどんなに近く見積もっても江戸後期以前でしょうか。

その人を呼び出して天皇に据えるよりは、血縁関係の近い、今いる女性皇族が結婚して繋いでいく方が自然だと思います。

y染色体にこだわっても、昔々に別れた後、膨大な人がそれを受け継いでいるはず。

民間では、女の子ばかりの家では養子に来てもらい(いえ、名字を受け継いだ別の戸籍を作り)、商売や会社、継いでいますよね。そして子供につないでいく。

いやいや、どうしても男系でないといけない。そう言われて、会ったこともない遠い遠い縁のほぼ他人が、いきなりやってきて、あなたたちは女系でY染色体がつながってないのでこの家出て行ってとはならない。

全然知らない他人が身内と言われ、きょうからここを継ぐと言われても・・・私が親ならなら困るし、拒否しますね。

男系天皇に固執するのもこれと似たようなものでしょうか。違うかな。あるお宅だけ、女性ゆえに一段劣った扱いをされ、女性ゆえに自分や子供まで継ぐ資格がないと言われるのもおかしな話と私は思います。

こういうことは男女に関係なく、血縁の濃さと思いますが。

有識者会議が、時代にふさわしいいい結論を出してくれると期待しています。


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