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空気が支配する国

2021-04-22 | 断想

あるおうちのお嬢ちゃんの結婚が暗礁に乗り上げているらしい。

これについての発言をネット上でも見るし、実際に聞いたこともある。

これについての私の感想。

結婚したいのならさせてあげましょう。何が問題なのですかと。私自身、双方の親から反対されて結婚までだいぶ時間がかかったので、さらし者にされているお嬢ちゃんがかわいそうでなりません。

相手がよくないという意見もありますが、言う人は言うことで少しも傷つかない。しかし、それで空気が作られ、結果として結婚の見えない障壁になる。特殊なおうちだけに、それを押し切ってまではと考えるのでしょうか。

マスコミの報道、ネット上の噂などは一個人の私としては確かめようもないので、判断が出来かねます。

ひどい話も色々聞きました。一族が半島出身者だとか。確認もせずに言うのはよくない。ヘイトスピーチと根は一緒。おぞましい。

よしんばそうとだとしても、日本人は遅かれ早かれ全員、南西諸島や半島に沿ってやってきたのだと私は言いたい。桓武天皇のお母さんも半島出身者、岩波新書の古代史シリーズで読みました。それはいいのかな。

私は人を生まれで区別、さらには差別する人は身震いするほど嫌いです。これは小学校高学年になって、市中心部の学校といろんな行事で交流が始まった時、それまで経験したことのない、子供の素朴な差別にさらされたからです。今思い出しても涙が出るくらい悔しい。

今や我が実家辺りは旧市街に隣接する高級住宅街に変貌。私立学校のない地方では校区も人気で、地価が高いと聞きました。

韓国は一度旅行に行きましたが、観光地で居合わせた家族連れの方に親切に写真撮ってもらいました。〇〇人と一くくりにして見下す人は、視野が狭く自分に自信がないのでしょうか。

話がそれました。

よそのお宅のお嬢ちゃんの相手がいい悪いを他人が公言していいものでしょうか。いくら特殊なお宅でも結婚はプライベートな部分も(ああいうお宅なので全部とは言いませんが)あっていいと思います。

どんな人を選ぶか、結婚するかは本人の自由。その結果も自分で引き受ける。それでいいのでは。税金が行くのはけしからんと言う人もありますが、一度国に納めた税金、どう使うかまでは中々監視できない。今回はたまたま金額までわかっているので反対意見も出やすいけど、私個人としてはまあそのくらい渡せばいいと思います。懲罰みたいにするのはよくない。

使えもしないアメリカの飛行機その他を買ったり、税金の無駄はいくらでもあるのにそこから目をそらせるための報道かなと思ったりするのです。

相手の人は、本当に相談する人がいないのかもしれません。味方になってくれる人も。でもどう動いても世間の好奇の目にさらされたと思うのです。大体NHKのスクープが、安部が安保法案を無理やり通そうとしているさなか。世間の目をそちらへ向けたかった意図があったのでは。

400万を貸したという男性、付き合っていて別れた後で返せはなかなか難しいと私は思います。そうは言っても少しでも返す誠意を見せたらここまでこじれることはなかったと思いますが、その点でも本人及び周りは判断ミスがあったことでしょう。

でも結婚させてあげたい。私はそう思います。それもまた無責任な言説ではありますが、結婚したいものをさせないのは人権侵害では。その結果も本人が引き受ける。それでいいのでは。

過去にもあまり公にはなってないようですが、皇女と呼ばれた人が皇居の一角でひっそり暮らしていたこともあったのでは。あの方は夫が愛人宅で亡くなり、子供もいないので東京へ帰ったんでしたか。そうならないといいけれど、個人的なあれこれ、全部国民が知る必要もないのでは。

私自身に引き付けて言いますと、反対されると、結構二人では盛り上がって、結婚したらそれはいろいろなことがあるけど、一度も親に泣き言は言いませんでした。

里帰りしたときの私の表情から、心配してあとから母からの電話があったことも。でも言わなかった。私はそういう性格だし、言わなくてよかったと今は思う。言ったら10倍、いや100倍にして心配するのが親です。

あのお宅のお嬢さんにも自分の思う人生を歩んでほしいと思います。どんなことがあってもそれが人生。それを味わうのが人生ではないでしょうか。

 

そして最後に、やはりもう制度自体が無理なのでは。

遅れて大急ぎで近代化した日本は、古代からの権威を担いで国の要にした。せざるを得なかったともいえる。今いろいろ行われているあのお宅の行事も明治以後に作られたものが多いと聞きます。それは権威を付けるために。

それからもうそろそろ私たちは自由になってもいいのでは。どの家に生まれるかは本人の落ち度でも手柄でもありません。家柄をありがたがる限り、あえて言いますが、この国に根強くある生まれながらの差別もなくならないのでは。そしてそういう立場の人が、却ってあの家の前ではみな平等と考えるとき、この制度の持つ根強さ、したたかさを感じるのです。

うーーーむ、なかなかに手ごわい。制度に泣かされているのは何よりもその内部の人。自由になっていただきたい。制度自体、本当に必要かどうか。。。。

あなた様のご意見とは違うと思いますが、何卒お見逃しを。コメントは認証制で反映しないこともありますので、同じ意見の方とそちらで話し合ってくださいね。よろしくお願いします。


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2 コメント

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同感です。 (みどり)
2021-04-22 22:59:31
メディアの悪意が凄い。
叩くことしか考えていない。
あれは国民の代表的な考え方ではないですね。
行きつけの美容院で、この話題が出た時も、美容師さんが「よく話題になるけど、お客様で結婚に反対されている方はおられない」と言っていました。
でも、あそこまでやられると、気持ち的に巻き込まれる人も出てくるでしょうね。
どうしても結婚させたくない背後の人達がいるのかなと思います。
そういう人達こそメディアには暴いてほしいのですが、逆になっています。
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みどり様へ (frozenrose/)
2021-04-23 09:15:57
おはようございます。
御賛意、ありがとうございます。
なんであんなことに騒いで、根掘り葉掘り知られたくないことまで好き勝手を言うのでしょうか。
あんなことがあれば皇室の人はますます結婚できなくなります。無責任に反対するのはいけないと思います。

女性宮家を作りたいため、結婚に反対しているのでもなさそうです。皇族は敬愛すべきであり、その敬愛する自分もそうでない人よりちょっと偉いと錯覚しているのでしょうか。
または知り合いの知り合いがどこかで皇族とすれ違ったくらいのわずかな縁で、自分も高貴な人間の一端に連なったと錯覚して、まるで親戚みたいに無責任なことを言うのでしょうか。

どちらも間違い。どんなお宅であれ、よそ様の結婚話に介入しない。社会人のあるべき姿勢と思います。本人たちがしたいなら何の問題もありません。

熱く語ってしまってごめんなさい。上皇后の結婚が決まった時、柳原白蓮が、平民出身と反対運動したそうですが、そのことを思い出しました。
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