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「フランスの美しき村」 菊間潤吾監修

2014-06-03 | 読書


パリだけがフランスではない。フランスの魅力は田舎にあるそうで。フランスは日本より国土が広く、人口は少ない。高い山もそうたくさんはなくて、国土のほとんどが農地。各地方の自然条件に応じて様々な農業が営まれる。

農業は自然を相手とするので、建物、街並みなどもそう奇抜ではなく、用の美、必要にして最少の伝統的な景観ががおのずから守られてきたのだと思う。

時間の流れに耐えるものこそ美しい。これは古今東西、洋の東西を問わず真実だと思う。流行るものはすたれていく。時間の流れに洗われてそれでも残っているものが人を感動させる。人の長い歴史がそこに詰まっているから、何が大切かを教えてくれるからだと思う。

「美しい村」というのはフランス独特の制度。わが国で言うと重要伝統的建物保存群とか言う制度と似ているのかも。日本では観光地として生き残っているけれど、不便なままの昔の文化を残した村であってほしい。

といいつつ、ツアーバスを仕立てて、東洋の果てからぞろぞろと見物に行く物見高い日本人。はい、私もその一人です。お許しを。

紹介された街がたくさん。どれも魅力的。フランス人でも全部は廻りきれないだろう。増して日本人に置いておや。

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