前夜は疲れて9時前に寝てしまいました。翌朝起きると4時、早いのでまた寝て、6時には起きてみました。昨秋より早く夜が明けて、やっぱり春を実感。
部屋から海岸は目の前。大きな鳥が歩いています。
本を読みます。島にある漂流郵便局留で、もう亡くなった人や会えなくなった人、どこの誰ともわからない人に手紙が書けます。差出人は匿名で可。月に二回、開局して誰でも自由に読めるそうです。
人は自分の思いを文字にして整理することで次のステップに踏み出せるのかもしれません。メールやSNS、LINEなどとは違ったアナログな感じが、時間をかけて自分の心の底にまで降りて行けるのかもしれません。
このシステムを考えたのは東京芸大の洋画専攻博士課程在学中の女性だそうで、イベント終了後も全国から手紙が届くので続けているそうです。心の区切りのために、自分が書いたのを見に来る人もいるそうです。
郵便局は古い郵便局の建物を利用。いつ行っても閉まっていて残念です。第二と第四の土曜日午後二時間だけの開局です。
朝ごはん。おいしそう~
写真を撮りまくる私。黙って箸を運ぶ同行人。42回忌42周年ともなれば言葉は交わさずともよし。
新聞読みます。親戚の家みたい~
器各種。
オーナーがご実家から持ってきたという座卓。
昨日、中新田でミカンくれた人のお父さんが93歳の時に描いた、島の昔話。これは示し合わせた上で帯をたどって夜這いに行くと言う話。ヲイヲイ!!
泊まった部屋の本箱。私も叔母のお下がりのこんな本箱持っていた。懐かしい。
港へ散歩。漁師の人が網の掃除していた。きょうはボラ一匹とチヌが二匹とのこと。
タコツボ
ブイブイガーデン
宿の前まで戻り、きょうは昨日とは別の道で帰ります。
振り向くと海。
畑の間をどこまでも。イギリスのフットパスみたい。なんでもない田舎道を歩く。癒されます。何が面白いのと言われそうだけど。
畑で仕事していた女性としばし話をする。この島では誰もがだれとでも話をします。なんていいところと感激する私。
車道ができるまでは一番の近道で、子供たちの通学路だったとのこと。学校まで大人で一時間、昔の子供たちはとても頑張ってたんですね。偉いなあ。
道案内。
道中の無事を願うその名もブラジャー観音。たぶん個人が製作して安置。
通学路と高をくくっていたら立派な山道。アヘアヘ。
峠にあるのがさすり地蔵。その祠前。私達は京浜からきて中新田へ行きます。
祠の中。地区の方たちが管理しているようです。
ブッシュ気味の山道をおりること15分くらいで昨日の車道と合流。これは振り向いたところ。
砂州に植えられたウバメガシとキョウチクトウ。暖かな島の春。歩いているモノ好きは私達だけ。
「歩くのが目的?」と宿の人も不審そう。そう、歩くのです。どこまでも。ゆっくりといろいろなものを見て、景色が少しずつ変わるのが楽しい。
11時の船で志々島へ行きます。途中、昨夜泊まった中新田へ寄ります。中新田からの乗船客は若い男性1、若い家族連れ1組、若くない夫婦=私達1組の合計7人。
あの島です。さてどんな景色と出来事が待っているでしょう。明日以後にご期待くださいね。