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「観光の哀しみ」 酒井順子

2014-08-29 | 読書

 

写真は奥日光のとあるペンション。ペンション宿泊は多分初めて。でも楽しめました。

http://blog.goo.ne.jp/samubuto/e/019058d2b9d2ed276e8e2e1ba22e3ad7


最近、急に面倒な旅行がしたくなくなった。荷物持って駅行って切符買って、行った先でバスに乗り換えて、観光地へ着いて、見学して、またバスでホテルへ行き・・・という頭も体力も時間もたんと使う個人旅行である。

車で行くならまあいいかな。でも一人で全部運転は近場以外はちと辛い。ということで寄る年波はいろんなところに押し寄せてくるのでありました。

この本は観光旅行を著者らしいいろんな切り口で、解剖してみせる、ちょっと辛口のエッセィ。

人はなぜに旅するか・・・知らない土地に入って新しい体験をしたい。しかし観光客にとって観光地とはあくまでもよその土地、ふとした時に、何でこんなところにいるんだろうと我に返る。

あるいはまた、どんなところへ行こうと、日本人としての容姿、自分の教養、センスなどを感じてしまう居心地の悪さ。

人間はたぶん、新しい物を見つけ、今までと違う自分になりたくて旅に出るのだろうが、自分の理解の範囲でしかものごとを見られないし、そうそう人間が変わるわけでもない。

それでも出かけてしまう姿に漂うそこはかとない哀愁ということかな。ずいぶん前の本で今は絶版。


 

コメント (2)
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