今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

紫陽花の想い出

2019-06-24 07:12:18 | 想い出

数年前、鎌倉の長谷寺を訪れた時の紫陽花の画像です。

 

しっとり濡れた風情が美しいアジサイ。

正に梅雨の風物詩。

道行く庭先の至る所で、鮮やかなアジサイを目にする頃となりました。

長雨の季節ながら、清涼感漂うアジサイを見ると、雨のうっとうしさも蒸し暑さも癒されます。

 

我が家の庭にも、アジサイが一つだけですが、植えられています。

真っ白な、カシワバアジサイです。

純和風というより、西洋的な趣がする花姿ゆえでしょうか。

我が家の庭に、とてもよくマッチしています。

 

 

実はこのアジサイをあと数本植えたくて仕方ない場所があります。

その場所は、和室の前の坪庭。

ここに、鮮やかなブルーやピンクのアジサイを植えたら、障子越しに映るお庭の風景が、どんなに明るくなるでしょう。

ガクアジサイも植えたいです。

この気持ちを抱く時、想い出す懐かしい場所が私にはあります。

 

 

夫の実家です。

郷里は、同じ広島でした。

その実家は、市の中心の繁華街から7~8分の、とても便利なところにありました。

開業医だった義父です。

玄関の扉を開けると、そこは患者さんの待合室。

目の前に受付の窓口がありました。

左側に診察室。

右側の廊下を通り抜けると、二部屋の和室の奥に、北向きの少し薄暗い、やはり和室がありました。

お邪魔した時の夕食のひと時は、いつも、その北向きの部屋で持たれました。

床の間もあり、掛け軸がかけられていましたから、その部屋が客間だったのでしょう。

 

 

義父は医師でしたが、文学への造詣が深くて、とても博学。

夫と違い、話し好きでなかなかの社交家でした。

その人柄のせいでしょう。

広島の医師会でも、とても活躍をした人のようです。

 

北向きの和室での団欒のひと時。

義父の教養豊かなお話は、とても勉強になりました。

 

 ガクアジサイ

 

その和室の先に、小さな坪庭がありましたが。

繁華街に近い場所でしたから、その庭の周りは高いビルの建物で囲まれ、日当たりは良くありませんでした。

一方、南側に面した庭は、目の前は広い公園。

日がとても良く当たり、藤棚がありました。

 

梅雨の時期になると、薄暗い方の庭には、ガクアジサイが、鮮やかな色の花をつけたのです。

何だかはかなげで、だけど凛とした花姿は、私の目をいつも引きつけて離しませんでした。

今も忘れられない思い出です。

 

アジサイの想い出は、人それぞれおありでしょうが、私にとって一番印象的だったのは、夫の実家のこの紫陽花かもしれません。

 

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ありがとうございました。

 

 花のように泉のように

 

 

 


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