か ら け ん


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そしてまた走ります。

九州電力のお粗末

2013年01月08日 | 社会・経済

九州電力の株主総会は、福岡市内のホテルで行われた。瓜生道明社長は冒頭で、昨年起きた玄海原発(佐賀県玄海町)再開をめぐる「やらせメール」問題などに触れ、「信頼を損ない、深くおわび申し上げます」と謝罪した。                           時事通信 6月27日(水)

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というお詫びから始まった総会は会社側提案のすべてを可決し株主提案のすべてを否決し、若干の質疑応答ののち終了した。

「やらせメール問題」とは、九州電力(以下九電)が都合のいい人間を集め原発賛成の世論を醸成しようと佐賀県古川知事も一枚かんで行った一大茶番劇だ。九電の前社長は最後まで知事をかばって、語るも涙の友情を示した。

誤った風説を悪意で(誤っていることを知りながら)流布したことは刑事罰相当だと思うが、前社長はやめる気は全くなく続投の意欲満々だった。年寄りが晩節を汚すとはかくも醜いものか。ウソメールで世論をだまそうとした低脳社長というレッテルは墓場まで付いていく。

新しい社長はなかなか役者ですんなり謝って事態を切り抜けた。僕はわずかに九電の株を持っていたので発言しようと思ったが、結局順番が回ってこなかった。株主は原発なんかはどうでもよく、配当が下がったことにカリカリしていた。あさましいやつらだ。何もしないで手に入れた配当が働いて得たカネと同額の税金をとられる。九電には関係ないがそれはそれで不条理だ。

昨年までは詳しい財務諸表が送ってきていた。どの会社も申し合わせたように今年は送ってこない。これじゃあ判断ができない。僕はデイトレードもウィークトレードもしない。そんなおカネで遊んではいけないと子供のころから言われて躾けられたからだ。育ちのよくない人が夢中になればいい。ただ会社の年次活動予定がないのは困りものだ。ほかの会社も一社もそのたぐいの書類はなかった。

議案に関しても言いたい。確かに昔よりよくなった。昔は発言しようとすると会社が雇った暴力団にひどい目にあった。ただ、要点が書かれていない議案だ。役員報酬はいくらか。インチキ社長も退職金をもらうのか。何も分からなかった。

株主提案を総会の場だけで審議するのは無理だ。社長の誠実な対応がほしかった。

一般株主も配当がほしいだけなら総会に来るな。笑うところでないところで笑ったりざわついたり、会社側の動員に渋々応じてきたことがすぐ分かる。その低脳無関心さが会社資本主義を生む。まるで国家資本主義だ。カネもない貧乏な人が経営に口出しをしてはいけない。環境汚染が起こったら国民的規模の被害が広まるとか言うが、だから経営に口出しをしていいことにはならぬ。その心配は国会に向けられるべきであったのに、今まで原発賛成しておいてグダグダ言うな。経営に口出しをするのは資本家でなければならない。

僕は暴力団の牛耳る恐怖の総会から、民主化された総会に脱皮していくべきだと考える。株主提案は少数意見だが、反原発だという内容に反発していきり立たないでほしい。なぜなら、九電は株主のものだからだ。従業員のものだとか、消費者のものだという勘違いをする人がいるが絶対違う。たかが何万かのカネと引き換えに一日を取り繕う企業人とは違うのだ。情に流された根拠のない反対をする消費者たちにも言えることだが、カネを出している人間はあんたらみたいに、たむろして太鼓を打ち鳴らして原発反対というガキではない。あなた達は責任を負うべきものがないでしょう。50億以上持たないと総会での発言権はありません。石に噛り付いてでもそのカネを稼いでから反対してください。社員達も同様だ。あれは社員ではない。従業員だ。従業員が会社に人生をかけているというならその百倍、千倍投資家は命がけだ。

一般株主は残念ながら低脳ババアが多いが、株主提案や株主代表訴訟は健全な資本主義を作る行為だと思う。形だけの総会は資本主義のあだ花にすぎなかった。それすら評価する低脳御用学者がいた。ヤクザは悪いと思ってやっている。四流大学の司法書士上がり程度の本物のバカは現状でいいと思っている。チンピラ以下だ。

早く死んでほしい。会社は時流に流れる「なあなあ」の事なかれ従業員のものではない。誠実に資本家の提案を検討するアメリカのような会社に変貌してほしい。総会が脱皮しないとみんなが損をすることになる。いやだというなら話は簡単だ。僕は投資をやめる。

Posted at 2012/07/02

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