メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

海辺で待つ

2009-09-17 08:00:00 | 風景
さて、6時からと言われたウミガメの放流に出かけたわけですが。
もうあの人混みを見た段階で、半分以上諦めてました。

しかもそこで出会ったダンナの同僚の話によれば、
これまで(毎年やってるらしい)の例で言うと6時に始まることはなく、
8時とか9時とかになるとか……。
あああ、そうだった、ここはメキシコだった!
そんなら、せめて5時からの試合を見て、7時に家を出ても間に合ったのでは、
(サッカーだけは時間に正確なイベントなのですよね、メキシコでは)
なんてことに後悔しつつ、私はひっそり車に戻って
ラジオで寂しくサッカー中継を聞いたりしてました。

しかし7時になる前にダンナが呼びに来る。
始まるってよ、というので仕方あるめえ、と車を出てまた人混みへ。

砂浜に低く紐が張られていて、その前にずらり、並ぶ人たち。
拡声器を持った兄ちゃんがそこを歩きながら何か説明してます。
「7時から始まるって」とダンナ。
「でも子ガメをもらえるのは子供だけだって」とダンナ。
あー、もうどっちでもいいです……と激しく意欲減退の私。

そこへ、さっきの同僚がまたやってきて、
「カモメがまだ飛んでるからね、飛ばなくなるくらい暗くなってから放流だって」。
うむ、それはものすごく理にかなってますね。
放流する端からカモメに食われたら、子供らが泣きます。
しかし、ってことは、7時にも始まらないよね。
日没の時間をちゃんと確認してからやりましょうよ、こういうイベントは~。

7時をだいぶ回って、パラパのあるところの拡声器で、
ウミガメの放流やりま~~す!と叫びだしたので、
何らかの説明くらいは聞いておくか、と近付いていったんですが、
こちらはウミガメセンターの何とかさん、わーーぱちぱちぱち、
こちらが何とかの何とかさん、わーぱちぱちぱち、
という例の長~~~い前口上が始まるのでありました。

そうだったよ、ここはメキシコ。
もう長いことこんなイベントに参加してないので忘れてましたが、
コンサートに行ってもこんな調子で、
音楽聞きに行ったんだか、前口上聞きに行ったんだかわかんなくて虚しくなる。

とりあえず、今日放流するのはtortuga blancaであるということだけ聞いて、
もういいや、あっちの人の少ないところへ行こうよ、と脱出。

tortuga blanca、アオウミガメです。
適当にしか聞いてなかったけど、100何匹か、今日の子ガメがいると言ってました。

人の並ぶ一番西の端っこへ移動します。



こうして見る日没は美しいのだがなあ……。
背後にはにぎやかな人の群れが。



は~やく沈め、と祈りつつ眺める、金色の夕日と波。



うん、美しい。
まあこれだけでも、来た甲斐はあったか……?



でもまだまだ飛んでるカモメにペリカン。
早くおうちに帰りたまえ~。
いつもなら夕暮れの風景にいいアクセントになってくれる鳥たちも、
今日は邪魔者扱いです。

そして西の太陽が地平線の向こうに沈むと、



今度は東の空が染まり始めるのでした。

この下には、びっしり人の群れがいるんですよね。
変な構図になっているのはそのせいです。

と言うわけで、さんざん待たされた私がその仕返し、というわけではないですが、
皆さんをお待たせします、亀の写真は明日です。
お楽しみに~?(でも期待はしないでください)


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