メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

ミニチュアインディヘナ

2010-04-08 08:00:00 | 
これ、博物館の展示物なので、本来なら「観光」カテゴリに入れるところですが、
あえて「人」カテゴリに入れます。
「人」カテゴリはなかなか写真も撮れず難しいカテゴリなので、こんなのでごまかす。

ケレタロの郷土博物館を見ていて、ある一室に入ったら、こんなものが。



どーん!と横たわるガラスケース。
近付いてみたら……中にはインディヘナの生活ぶりが、かわいい人形で
あれもこれもそれもどれも、ちまちまと見事に再現してあったんですよね~。

というわけで、全部じゃないですが、目に留まったのを写真撮ってきたので、
端からお見せしてしまいます。

 メルカードで売っているらしいこまごまとしたもの

 こちらも同じく

 じっくり見れば同じものは一つとしてないくらいいろいろ

 機織のおばあちゃん、かわいい~

 赤ん坊を抱きながらピニャータを売る女性

 フィエスタのご馳走を並べている一家

 ガラスケースの突き当たりにある教会

 その教会の内部もちゃんと作られてます

 焼きトウモロコシを売る若夫婦

 焚き火でスープでも作りながら晩餐、音楽を楽しむ

 おもちゃ屋さんのおじさん、ドン・シンダ!?

 子供たちがピニャータ割りをしているところ
左上にいるおじさんがピニャータを吊るした紐を揺らして叩きにくくします。

 新聞売りの屋台
これを見て気がついたんですが、インディヘナと言っても昔の生活ではないんです。
新聞は今現在本当にこのままのデザインで売っているもののミニチュア。

そして考えたら確かに、フィエスタもピニャータもトウモロコシもメルカードも、
私たちメキシコ在住の人間が普段見慣れている風景そのままなんですよね。
ただ、現実にはこういう人たちの周りにも車が走り、ビルがそびえていたりするだけで。

そしてこのミニチュア、目を凝らせば凝らすほどに、
細部まで実に見事にできているんですよ。
新聞なんて指でつまんだら半分以上隠れてしまうくらい小さいのに……。
人形たちだって、三つも四つも手のひらに載るくらいの大きさです。
ここに、メキシコの生活の基本がすべてつまっていると言っていいくらいでした。


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4 コメント

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Unknown (OTTO)
2010-04-08 23:27:44
焼きトウモロコシの焦げ具合が気に入った! 
まだ小地方都市にビルがなく、車より馬やロバが多かった頃の方がメキシコの生活はずっと豊かだったと思いません? 20年以上前だなぁ...。 僕は過去の失われたものじゃなくて、未来の理想イメージとして持ってます。  
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ステキ! (Egoist)
2010-04-09 00:05:56
うわー、コレは素晴らしい!
それだけじゃなくて、カワイイ…。
こーいうの大好きなので、たまらないですね。
人形1つに小物数点のセットでいいから
欲しいです。(笑)
そんな風にして、お土産にしたら売れそうだけど…
細部まで丁寧に作られてるみたいだし、ムリかな。
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これぞメヒコ (忍者)
2010-04-09 09:44:52
記憶に残るメキシコらしさが凝縮されている懐かしい風景です
作者のセンス、器用さが何とも言えません
さぞ楽しんで作って居たのでしょう
これだけを絵本にして有ったら欲しいものです
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こちらでも改めて、お返事遅くなりすみませんでした~ ()
2010-04-12 02:04:05
>OTTOさん
あはは、トウモロコシの焼け具合がいいですか。
こういう生活、不便なこともあったでしょうが、人の心は今よりずっと豊かで余裕があっただろうなと思いますよね。
人類の未来として、本当に生き延びていくには、こういう生活が一番よいのではないか、
というお話でしたら、私も全面的に賛成です。
でもそう考える人はやっぱり今の時代、少数派なのでしょうかね。

>Egoistさん
Egoistさんもこういうのお好きなんですね~。
レゴとも共通する楽しさというか、かわいらしさですよね。
お土産にこんなの作ったらいいと思いますが、どうでしょう。
確かに、個々の質がうんと落ちてしまうか、
あるいは商業主義にのっとられて、変なものまで作られるようになってしまったら、
ちょっと悲しいかもですね。

>忍者さん
人形そのものを売るのは無理でも、本にするといいかもですね。
愛情込めたカメラマンの手で、ステキな写真を撮ってまとめてもらえたら……。
こういう生活の素朴さが、人形のかわいさにマッチしているのもいいのかもしれません。
でもメキシコには今でもこんな生活を地味にしている人たちがいるってことがすばらしいですよね。
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