今日(3月21日)はメキシコでも祝日です。
そう言えば9月15日って日本は敬老の日で祝日でしたっけね?
メキシコは16日ですが、メインイベントは15日の深夜なので、15日がすでに祝日気分。
しかしもちろん(?)敬老の日ではなくて、独立記念日です。
さて、3月21日はマヤ族やアステカ族、天体運行に異様な関心を持っていた民族には
春分という大いなる意味のある日なわけですが、
それで祝日なのではなく、
ベニト・フアレス Benito Juárez という昔の大統領の誕生記念日です。
数ある大統領の中でも、記念日があるのはこの人だけ。
まあいろいろな意味で、メキシコの歴史に重要な役割を果たした人だからでしょう。
メキシコの歴史、というと、もっとも重要な出来事がふたつ。
ふたつの世界大戦、ではなくて(メキシコはほとんど無関係)、
メキシコ独立戦争(1810年)とメキシコ革命(1910年)です。
このふたつの年号を見て、「ン?」と思いませんか?
4年後の2010年には、また何かが勃発する、と信じているメキシコ人、多いようです。
で、私はまじめにメキシコ史を勉強したことがないので、
歴史上の重要人物、名前は知っていても、革命だっけ独立だっけ、とすぐごっちゃに~
フアレスは、ええと、独立のほうです。
もっと正確に言うと、独立戦争後、ぐっちゃぐっちゃだったメキシコを立て直した人、が正解。
生まれたのは1806年3月21日、ちょうど200年前。
オアハカの小さなインディオ村で生まれ、12歳まではスペイン語すら話さなかったそうです。
こないだボリビアで初めてインディオ出身の大統領就任、というニュースがありましたが、
メキシコでも、インディオと混血のメスティーソが大半のこの国では、
純血のインディオが大統領になることはやはり少ないです。
というか、今のところフアレス一人のようです。
さて、フアレスが生まれたのは独立戦争の黎明期。
戦争そのものは数年後にどうにか鎮まりましたが、
そのあと大統領になったサンタ・アナはメキシコ領土の半分を
アメリカ合衆国に売り飛ばしたりして(当時のメキシコは今の倍もあったわけです)
まあ借金とか経済状況とか、複雑な事情があったのだろうから
私はそれについてとやかく言いませんが(笑。
とにかく独立したと言っても問題山積み状態、だったわけですね。
そこへ登場したのがフアレス。
大統領に就任し、それでもやはり英仏西の介入で一時はその座を追われました。
当時のフランスはナポレオン3世の時代で、
イギリスとスペインが撤退してもナポレオン3世は引き上げず、
彼の送り込んできたマクシミリアンがメキシコに皇帝として君臨します。
結局マクシミリアンは処刑され、フランスの企みは失敗。
その後はフアレスが1872年に死ぬまで、
しっかりとしたメキシコ政府の基盤を築いていきました。
というわけで、
30年以上の独裁政権を築き上げてメキシコ革命を勃発させた
ポルフィリオ・ディアスと対照的な双璧をなす
(珍しく)善いほうの大統領というわけで、記念日です。
そう言えば、20ペソ紙幣の人物像もこの人ですね。
町の通りの名前や公共施設にも、この人の名前がつけられたり、
広場に立像があったり、割とあちこちで耳にすることの多い有名人です。
一応、間違いのないようちらちらと調べつつ書きましたが、
それぁ違うぞ!ということありましたら、指摘ください。
出来るだけボロが出ないよう、このくらいにしておきますが~
そう言えば9月15日って日本は敬老の日で祝日でしたっけね?
メキシコは16日ですが、メインイベントは15日の深夜なので、15日がすでに祝日気分。
しかしもちろん(?)敬老の日ではなくて、独立記念日です。
さて、3月21日はマヤ族やアステカ族、天体運行に異様な関心を持っていた民族には
春分という大いなる意味のある日なわけですが、
それで祝日なのではなく、
ベニト・フアレス Benito Juárez という昔の大統領の誕生記念日です。
数ある大統領の中でも、記念日があるのはこの人だけ。
まあいろいろな意味で、メキシコの歴史に重要な役割を果たした人だからでしょう。
メキシコの歴史、というと、もっとも重要な出来事がふたつ。
ふたつの世界大戦、ではなくて(メキシコはほとんど無関係)、
メキシコ独立戦争(1810年)とメキシコ革命(1910年)です。
このふたつの年号を見て、「ン?」と思いませんか?
4年後の2010年には、また何かが勃発する、と信じているメキシコ人、多いようです。
で、私はまじめにメキシコ史を勉強したことがないので、
歴史上の重要人物、名前は知っていても、革命だっけ独立だっけ、とすぐごっちゃに~
フアレスは、ええと、独立のほうです。
もっと正確に言うと、独立戦争後、ぐっちゃぐっちゃだったメキシコを立て直した人、が正解。
生まれたのは1806年3月21日、ちょうど200年前。
オアハカの小さなインディオ村で生まれ、12歳まではスペイン語すら話さなかったそうです。
こないだボリビアで初めてインディオ出身の大統領就任、というニュースがありましたが、
メキシコでも、インディオと混血のメスティーソが大半のこの国では、
純血のインディオが大統領になることはやはり少ないです。
というか、今のところフアレス一人のようです。
さて、フアレスが生まれたのは独立戦争の黎明期。
戦争そのものは数年後にどうにか鎮まりましたが、
そのあと大統領になったサンタ・アナはメキシコ領土の半分を
アメリカ合衆国に売り飛ばしたりして(当時のメキシコは今の倍もあったわけです)
まあ借金とか経済状況とか、複雑な事情があったのだろうから
私はそれについてとやかく言いませんが(笑。
とにかく独立したと言っても問題山積み状態、だったわけですね。
そこへ登場したのがフアレス。
大統領に就任し、それでもやはり英仏西の介入で一時はその座を追われました。
当時のフランスはナポレオン3世の時代で、
イギリスとスペインが撤退してもナポレオン3世は引き上げず、
彼の送り込んできたマクシミリアンがメキシコに皇帝として君臨します。
結局マクシミリアンは処刑され、フランスの企みは失敗。
その後はフアレスが1872年に死ぬまで、
しっかりとしたメキシコ政府の基盤を築いていきました。
というわけで、
30年以上の独裁政権を築き上げてメキシコ革命を勃発させた
ポルフィリオ・ディアスと対照的な双璧をなす
(珍しく)善いほうの大統領というわけで、記念日です。
そう言えば、20ペソ紙幣の人物像もこの人ですね。
町の通りの名前や公共施設にも、この人の名前がつけられたり、
広場に立像があったり、割とあちこちで耳にすることの多い有名人です。
一応、間違いのないようちらちらと調べつつ書きましたが、
それぁ違うぞ!ということありましたら、指摘ください。
出来るだけボロが出ないよう、このくらいにしておきますが~
日本の歴史よりも一生懸命読んでしまいました。
20ペソの顔の人とは驚きでした。
2010年、何かあるのでしょうか?
ちょっと怖いですね
私にとってはものすご~く不思議なのですが、どうして先住民出身のフアレスさん、スペイン系の名字であるフアレスって名前なんでしょう?
グアテマラの先住民は、一目で「先住民!!!」ってわかる名字をしていますもん。
そういえば、ボリビアのエボだって、名字はモラレスでしたっけ。これもスペイン系の名字ですよねぇ。
ま、どっちにしても、先住民人口が約半数といわれるグアテマラでは、先住民の大統領が生まれることなんて、当分ありそうにないのですが。
4年後と言えば、再びW杯イヤー。
もしかしてメヒコ優勝?
…って事はありません。
優勝はあくまでアルゼンチン
mayuさん、そういうわけだったんですよ~。
今年は特に大掛かりなお祝いがあったようですね。
実はダンナがそのイベントで今オアハカに行ってるので、またその辺の様子もお伝えできるかと思います。
monjablancaさん、名前のこと、まるで考えてませんでした。
言われてみるとそうですねえ。
こちらでもインディオ系の名前はいろいろありますが、
インディオの人ってわけではありません、いわゆるメスティーソが大半です。
いつの時代かに姓名改訂法みたいなのがあったんだろうか?とも思いましたが、
私の知る乏しい範囲ではそういうのは聞いたことがなく、
たとえば有名な文化人類学系の本で『コーラを聖なる水に変えた人々』っていうのがあるんですが(リカルド・ポサス著)、
これは革命期を生きたインディオの生涯を、当人の口から(そしてその息子から)直接聞き取る形での歴史叙述法(なんていうのか忘れた~)なんですよね。
で、これに出てくる「インディオ」たちも、みんなわりとスペイン系の名前を持ってます。
私が思いつく理由としては、
● スペイン人にナワトル語やマヤ語の発音が難しかったために、呼びやすいスペイン系の名前に替えてしまった。
● 純血と言ってもどこかでスペイン人・メスティーソと混じって、名前が残っている
くらいですねぇ。
グアテマラの先住民人口が半分、ってのは正直驚きです。
メキシコは……どれくらいだろう? 手元にあるちょっと古いデータだと、インディオ9%となってますね。
メスティーソが75%、残り白人。
先住民が半数を占めるグアテマラ、そう考えるとメキシコとだいぶ雰囲気なども違うのでしょうか。
インディオ文化がまだまだ残っていそうで、もしかしたら私にはメキシコより性に合うかも、なんてことも思いました。
>はびさん
2010年のW杯は南アフリカ開催でしたっけ?
むふふふふふ、それ、いいですねえ~~。
サッカー界に巻き起こる革命、メキシコが全勝優勝~~
とか?
(妄想中、止まらなくなったのでここで退散
楽しみですね。
亀さん、メキシコの歴史よく調べましたね。
ネットで検索しても、たいした記事がでてこなかったり、記述がマチマチだったりしませんか?
私は、先日ニーニョスエロエスで検索したら、ニーニョス達の、年齢がサイトによって、バラバラだったので、笑ってしまいました。
下の牛の記事ですけど、亀さんがコメント欄に貼り付けてくれたサイトの牛さん、見てきました。
オレサマは「マッチョ牛」だぞ~
ニンゲンだったら、ヤバかったっすね。
パンツ履けよ。
それはおいといて・・・
犬や牛の濡れた鼻ズラに胸がキュンとなってしまう私。
ニンゲンの鼻には胸はキュンとならない、なじぇだろう
日本へ帰る友人が置いていったメキシコ史の本とか、
昔スペイン語の勉強に使おうと思って1ペソで買った小学校?の教科書とか。
>マッチョ牛
>パンツ履けよ。
うぷぷぷ、せにさんたら~面白いんだから~。
牛はマッチョと言えども、約束違反な行為はしないので、履いてなくても大丈夫なのです。
そんなことするのは人間(の一部)だけよ~。
>ニンゲンの鼻には胸はキュンとならない
なりませんねえ。
それはやっぱり、濡れてないからじゃないですか
いやでも、風邪引いて鼻ズルズルの人にもキュンとはならないですね。
なぜでしょうね???