季節の変わり目だから、というわけでもないでしょうが、
ブルーなお友達が多い気がします。
ので、今日は奮発してご希望の多かったチレ特集。
今日は用事があって街中へ出かけたので、
ついでに普段行かないスーパーへ行きました。
金曜の午前中、混み具合はそこそこ。
果物コーナーの片隅に、チレがありました。
写真を撮るに風情(?)のある木桶に入れて積んであるし。
ふむふむ。
その辺をうろついているおばさんがいたので、
早くどっか行ってくんないかな~~、
などと思いながら私もチレを見物してましたら、
そのおばさんが、ススス、と寄ってきました。
「ねえねえ、どのチレ買うの?」
え……。いや、まだ迷ってるんですが。
というか、知らないチレがいっぱいなんですよねえ。
おばさんおっしゃるには、外国人の私がどのチレを買うんだか
興味津々だったとか。
ええい、この際だ、と思って、おばさん直撃インタビュー。
このチレはどんなのに使うんですか、こっちのはどう料理するんですか、
と質問攻め。
ふふん、好奇心は命取りさ~。その代償は払ってもらうぜ。
でもまあ、口頭で言えることなんて限られてるし、
しかも私のザル頭ですからね。
聞いただけじゃすぐ忘れます。ごめんなさい。
とにかく、こないだ紹介したチレ・アルボルはそこにあった乾燥チレのなかでは一番辛い、ということ。
ニンニクと一緒に油で炒めて、ええと、それからどうするって言ったっけな。
たぶん肉とかをその油で焼くといいんじゃないですかね。
などという話をして別れたあと、写真をぱちぱち。
写真だけで何も買わないのは気が引けたので(一応)、
見慣れないチレ三種類ほどを購入。
でも使い方もわからないチレ、大量に買っても困るので、
レジで重さ量れないんでは?というくらい少量を、ビニール袋に。
袋のほうが重かったかもしらん
で、とにかくそのスーパーにあった乾燥チレ、
全部写真撮ったんですが、
それでもまだ、よく使うものでここにないのがある……。
よそのスーパーとか回って種類をそろえるしかあるまい。
と思って今日はアップしないつもりだったんですが、
考えたら乾燥チレだけでも十種類を軽く越えるのに、
いっぺんに紹介するのも大変だ。
というわけで、今日は「その一」です。
乾燥チレ「その二」、それに生チレもいずれ紹介しますよ!
◆
1.チレ・アルボル
先日名前不明料理に使用して、お見せしたヤツです。
スーパーのおばさんによれば、乾燥チレで一番辛いらしい。
確かに、ちっちゃいし、と思って二本使ったら、かなり辛かったです。
でも安いし、人気があるようで、これだけは木桶三つ分積み上げてありました。
お値段はどれも1kg当たりです。
今、
1ペソ10円くらいでしょう。
ずいぶん高いように思いますが、何しろ乾燥チレなので、
ビニール袋にどっさり詰め込んでも1kgにはならないです。
メキシコ人が買う分量でも、大した値段にはなりません。
2.チレ・グアヒーヨ
こちらもお安くて一般的な乾燥チレ。
アルボルより大きくて、赤くて、つるっとしているのが特徴です。
そんなに辛くないです。
はさみでジョキジョキと切って、野菜炒めなんかに足すといいみたいです。
3.チレ・パシージャ
ええと、真ん中にグアヒーヨが一個混じってますが、気にしないでください。
黒っぽくてしわしわが特徴。でもそういうのが他にもあるので、見分けるのは難しいです。
これも割とよく使うチレだと思います。
でもどう使うのかは不明。
そのうち具体的な料理で紹介できればいいですね。
4.チレ・カスカベル
カスカベルはスペイン語で「鈴」のことです。
これも聞いたことはありますが、どう使うのやらサッパリ。
ちょっとだけ買ってみました。
このとおり、まん丸こくて、鈴みたいな形をしてます。
皮はかなり分厚くしっかりしている。
これだけ買って25グラム、2ペソ63センターボ(26円)でした。
5.チレ・チポトレ
なんじゃぁ、こりゃあ~


と驚いてしまったへんちくりんチレです。
まるで木屑。
これもちょっとだけ買ってみました。
これだけで30g、4ペソ50センターボ(45円)。
買ったはいいけど、どうしよう……。
チポトレという名前は聞いたことがあります。
レストランのメニューで見かけたような。
でもそれがソースの名前だったか何だったか……。
今度レストランで見かけたら注文して、どういう使われ方しているのか探ってみよう。
6.チレ・モリータ
これまた初耳のチレでした。
大きさはアルボルと同じくらいで、心持ち太いかな。
これも買ってみました。
これで10グラム、お値段は……。
レジでですね、お姉さんが量りにこれを置いて種類を打ち込むわけですが、
ちょっと珍しい果物など、
「これ、何ですかね?」ってよく訊かれます。
でもさすがにチレは訊かないな~、
こんなちょぼっとでも、ちゃんと区別できるんだな、
さすがメキシコ人、と思ってたんですが、
今レシートを見たら、これ、
チレ・アルボルになってました
というわけで、10グラムで84センターボ。8円ですな。
3円ほど得しちゃいました。
◆
で、せっかくスーパーに行ったのに、チレに夢中になって、
今日のお昼に食べるものが
ろくにないことを忘れてました。
まあ、金曜だし手抜きで焼き飯にして、
そして買ったばかりのこのチレ・モリータを入れてみましたよ。
用心深く、一個だけ。種も抜いて。
はさみでちょんちょんと切って混ぜただけ。
辛さ感覚麻痺のダンナは
「全然辛くない」と申しておりましたが、
ひりひりと上品に辛かったです。
私にちょうどいいくらい。
これなら何にでもちょっと味付けに使えそうですね。
あと、乾燥チレだからと言って油断は禁物。
扱ったあとの手で、目をこすったり
鼻をほじくったりするのは厳禁

ひどいことになりますからね
◆
でももっと種類あったよなあ、と思いながらフラフラ見て回っていると、
乾燥チレの袋詰めコーナーに
ありました、あそこにはなかったのが。
チレ・アンチョと、
チレ・ムラート、
これまたどちらも、割とよく見るチレです。
200グラムかぁ~。
うちだと
3年は使えそうだなあ。
というわけで遠慮。
また別のスーパーで山積み売りを撮影してきますね。