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メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

世界一辛いチレ

2006-12-14 08:17:54 | チレとその料理
今日は手っ取り早く食べ物ネタで。

モンテレイのお義母さんの家にて。



うわああああっ、これは、あの、
一粒でゾウもぶっ倒れると言う(言わない言わない)
辛さナンバーワンのチレ、ピキン pikin(後ろの i にアクセント)ですか!?

このチレ、こっちのほうでも一応売ってはいるんですが、
とても少量、しかも高い、新鮮じゃない、
おまけに、シティ出身の知り合いに言わせると、ちょっと違う、とのこと。

それで今まで紹介するのをためらってたんですが、
こんだけあれば間違いなし(?)。
お義母さんも、ピキンだと申しておりました。

シティの人が言うには、ピキンはもうちょっと
先がとんがっているとのこと、
そう言われれば確かにそんなのを見たこともあり、
これはカルメンにあるのと同じですが、
割とコロンと楕円形です。

さて、この大量の殺人的チレ
何でも、近所のランチョからもらってきたとのこと。
なんで広げているのかというと、
日持ちさせるために乾燥させるんだそうです。

にしても、この量は……(汗。

これだけじゃなかったです、
キッチンの隅にはさらに、タッパーにどっさりと。

私が感動してあんまりしげしげと眺めてるものだから、
ダンナが嫌がらせでお母さんに、
「亀(仮称)が食べてみたいって言ってるよ」

いいえ、けっこうでございます!

私には、チレ・アルボルでも充分な辛さ、
ピキンなんて、一粒でも目が潰れるに決まってます!

しかしまあ見事な風景ではありました。

牛の胃袋料理

2006-08-31 03:34:59 | チレとその料理
またまた食べ物の話は、名前や中身がいろいろありすぎて
訳がわからなくなるんですが……。

今日は、週末にダンナが食べてた牛の胃袋スープをお見せします。



皿が来たとたんスプーンを突っ込もうとするダンナに、
ちょっと待った!
で、かろうじてスプーンが止まりました。
ワンコのお預け状態で撮った写真です。

見た目は、ポソレとかの煮込み料理と区別つきませんね。
スープ自体は相変わらずチレで赤いし。

中身はこんなん。



牛の胃袋をぶつ切りにしたものです。
胃粘膜のモシャモシャが一目瞭然。

こんなのも入ってます。



光っちゃってわかりにくいですね、スミマセン。

この臓物スープ、メヌード Menudo と言います。
でもじゃあ Pancita とはどう違うのか? 同じものなのか?
よくわかりません。
調べてたら、メヌードというプエルトリコの少年バンドもあるらしいです。



私がこれを初めて食べたのはメキシコシティでした。
下宿先のおばさんが近所のパーティに行くのにくっついていって、
なんとも微妙な笑みと遠慮がちな言葉で「食べる?」
と訊かれたので、メキシコでもやや珍味、というよりゲテモノなのか!?
と思わせる空気でしたね。
臓物料理は、人によって嫌がる場合もありますかね。

もちろん ゲテモノ好き 礼儀正しい私は断わるなど考えもせず、
ありがたくいただきました。
うーん、食感はぶよぶよ、柔らか、じわっと滲み出る脂がおいしい、かも。
まあスープ自体、例によってチレたっぷりですしね。

使われているチレは、グアヒーヨやアルボルなど、いろいろあるようです。



さて、明日からちょっと旅行に出かけます。
帰りは9日あたりになる予定です。
またメキシコの面白いところを探検(!?)してくる予定ですので、
楽しいネタをいっぱい仕入れてこられると思います。
どうかご期待ください!?

生チレ特集 その1

2006-07-24 12:31:44 | チレとその料理
チレ特集なんてすっかり忘れておりましたが。
乾燥チレもまだ網羅していない上に、生チレだって大事です(?)。

というわけで、まだまだ不完全ですが、
とりあえずスーパーにあったチレをバババッと写真撮ってきた分だけ。
本当は、生チレでももっといろいろあるんですが、
基本的によく使う(私がじゃないですよ、メキシコ人がですよ!)チレは
このあたりじゃないかなと思いますです。

1.チレ・セラーノ



ええと、ふつーの青唐辛子、ですかね?
大きさは、人差し指くらい?
一番よく使うと思います。
洗ってそのままボリボリと漬物代わりに齧るヤツもおります。
あとは小さく刻んで料理に混ぜるとか。
時期によって辛さに差があり、
一本のセラーノでも、先よりヘタのほうが辛いです。
一般的なので、かなり安いです。キロで7ペソくらいかな?

2.チレ・ハラペーニョ



これもよく名前を聞きますが、私は生で使ったことはないです。
親指くらい、うーむ、太ったメキシコおばちゃんの親指くらいの大きさ?
ハラペーニョは生よりも、缶詰でエスカベチェとかよくありますよね。
あとはソースでハラペーニョとか。煮込みとか。
詳しくは知りませんが、これもかなり一般的です。安いです。

3.チレ・ポブラーノ



これはね~ふふふふ(悪魔の笑い)
ピーマンと間違えた日本人を複数知ってます。
大きさは同じくらいですよね。
ただ、緑がもっと濃くて、先っちょがとんがっていて、
持った感じがピーマンのようにしっかりしてなくてふにゃっとしてるかな。
で、もちろん辛いです。
ピーマンと間違えた日本人は火を吹きます。

チレ・レジェーノ chile relleno という料理なんかによく使います。
このチレを形を崩さずヘタから中身を抜いて、
ひき肉とかなんとか詰め込んでじっくり焼く、んだったっけな?
一度作り方を聞いただけで、実際に作ったことはないのでいい加減。
でもチレとしては大振りなだけに(?)辛さはマイルドなほうかも。
お値段は、セラーノなどよりは若干高め、10ペソ越えるくらいかな?

乾燥チレより生チレは、季節によって辛さの度合いの変化が激しい気がしますが、
どうでしょう?

4.チレ・ハバネロ



で、これが有名なハバネロです。
と言ってもこれまた、私は生で使ったことはないです。
チレ・ピキンとこれと、どっちが辛いんでしょうか?
私にはどっちにせよ、「火を吹く辛さ」に変わりはないので
どっちでもいいと言えばいいんですが……。

しかしハバネロソースと言うと、いかにも辛そうな
見るだけでピリピリするような赤黒さなのに、
(いや、緑色のもありますが)
生のはえらくかわいらしい色をしてるもんですよね~。
不思議。
着色料かしらん。

やや上等なチレになるんでしょうか、生のはキロで
(まあ季節により変動あると思いますが)
25ペソくらい。
ただしこれは物価の高い私の町の、安くはないスーパーの値段です、念のため。

あと、小豆より小さいチレ・ピキンも載せようと思ってたんですが、
近所のおばさんの話だと、スーパーにはピキンと表示してるけど、
あれは別物だ! と言われてしまいました。
まあ……ありがちなことではありますが、
私はあれがピキンだと信じてたのに~
でも真相がはっきりするまでちょっとお待ちください。

他にもいろいろ、
なんだこれは~!?
みたいなチレもあるので、徐々にお見せしていくつもりです。

トラルパンのスープ?

2006-07-21 07:07:43 | チレとその料理
そう言えば、チレ特集を忘れてますねえ。
メキシコ代表選手の残りも忘れてますが。

うーむ、またそのうち。
てことで、とりあえず手元にあるお手軽料理の紹介に逃げる!



カルド・トラルペーニョ caldo tlalpeño でございます。
と言われても、何これ?
てな写真ですね。
浮いているのはシラントロと玉ねぎのみじん切りだけ、では。
そこで、中身はこんなの。



あんまり代わり映えしませんか?

鳥の胸肉
お米
ガルバンソ(ヒヨコマメ)
アボカド(賽の目切り)
溶けるチーズ(賽の目切り)
たぶん、チレ・グアヒーヨ
玉ねぎとシラントロ

のごった煮。
これにお好みでライム汁をぶっ掛けて食す。

面倒なので自分では作りませんが、
レストランへ行くと最近お気に入りでよく食べます。
はじめのころはチレが控えめだったのに、
このごろガンガン効いてて、けっこう泣けます。

ところでトラルペーニョって、名前には覚えあるけど、
どこだっけ?
と考えたら、トラルパンから来た名前でしょうね?
トラルパンと言うと、メキシコシティの南東部にある
空気の悪い大通りを思い出すんですが。
アステカスタジアムのある辺りの地区をトラルパンっていうんでしたっけ?
このスープはあの辺の特産なんでしょうか?



さて、だ~~いぶ前に紹介した乾燥チレですが。

ぼちぼち使ってます。

チレ・カスカベルという丸っこくてかわいいのは、
全然辛くないです
どう使えばいいんだ、と悩むくらいマイルド。
まあ私は種を取っ払ってしまうので、
種も一緒だと普通に辛いかも。

チレ・モリータってのは、
見た目もチレ・アルボルとよく似てて、
ええと、実は冷蔵庫の中でどっちがどっちだったっけねえ?状態。
それでもアルボルよりはやや辛味が少ない、かな?
程度で、普通に辛いです。

チレ・チポトレも一度使ってみたっけな?
これも案外辛くなかったような気がします。
いやどうだっけ?
うーむ、またちゃんと実験してから書きます。

ちなみに実験台は、私とダンナ
前者はやや辛いのに弱く、後者はめっぽう強い。
というか、チレ入ってるでしょ、と言わないと気がつかない、
言っても、「え?」という顔することもしばしば。


どうやって使うか、というと、まあざっと三通り。

1.
まず油で一番最初に丸ごと炒めて、取り出す。
その油でさらに調理。

2.
細かく切ってふりかけ風に炒め物などに混ぜる。

3.
煮物に一緒にぐつぐつ。

それぞれのチレに合った調理方法があるんでしょうが、
細かいことは気にしません。
どう使っても、辛いチレは辛いですよ?
しかし謎なのはカスカベル……。
どう使うのか知ってる人、教えてください。

ブリートス

2006-06-18 09:47:11 | チレとその料理
これは、こないだトルティーヤのところでちらっと話に出た
ロバちゃん こと Burritos です。



小麦粉のトルティーヤに、何やらグチャグチャと包んだものが三本。
付け合せにフリホーレス(豆)とグアカモレ(アボカドのすり身)がついてます。

で、中の「何やらグチャグチャ」は、食べてみたら
要するに朝ごはんに出るスクランブルエッグでした。
今日のブリートスは名前にノルテーニョ、norteño とついてまして、
この単語、「北の、北方の」という意味なんですが、
実はメヒコにおいては、これがモンテレイ(とその周辺)だけを指すのだという説と、
それはモンテレイの傲慢だ、チワワやバハカリフォルニアも
当然メキシコの北部(ノルテーニョ)だ、という説とありまして、
どちらが本当なのかは未だに謎なんですが。
で、今日のブリートス・ノルテーニョスは下に解説で、
「モンテレイ風」とありましたので、これはモンテレイにあるブリートスらしいです。

で、中身ですが、これもノルテーニョの machacado と呼ばれる、
牛肉の干し肉 carne seca を細かく砕いて
スクランブルエッグと混ぜたものが入ってました。
それも写真に撮ったんですが、至近距離からのフラッシュで撮ったら
光りすぎて失敗でした、ごめんなさい
ちなみに、食べてみたら辛かったので、
当然のようにチレが入っていたらしいです。



さて、今日の昼食に出かけたのはイタリア対アメリカ合衆国の試合が始まるころでした。
ええ~、今からご飯食べにいくのぉ~!?と言いつつ
しょうがないので付き合いましたが、
心配無用!
今ではどこへ出かけてもサッカーの試合は見られるようになってます。
このとおり。



で、前半だけレストランで見てきました。
いやいや、何だか波乱万丈な試合でしたね?

というわけで。
試合を見ながら上の空で食べたブリートスでした。

チレ・チポトレの鶏肉

2006-06-08 07:00:00 | チレとその料理


これ、こないだ食べた料理です。
Pollo en chipotle って名前で、
ちょうどチポトレってチレ、どう使うんだろ?とこのブログで書いたばっかりだったので、
試しに注文してみました。

おいし~~!

これはなかなかの当たりでございました。
薄切りにした鳥の胸肉をフライにし、
その上にチレ・チポトレのソースをかけて、
さらにその上に溶けるタイプのチーズを載せて、チンしてあるんだと思いますが。
上に乗っかってるご飯は、シラントロで炊いたものだとか。

チポトレのソースは赤いんですが、ほとんど辛くない。
でもそれが程よくフライの油っ気をごまかしてくれると言おうか、
そんでまた、チーズの塩味とうまく絡まって、
なかなか行けるお味でした。

しかもトリコロール、メキシコ三色(赤白緑)だし~。

いやそんで、その肝心のチポトレソースは?
たぶん、これ(↓)。



いや、ふたつ買ったんで、ついでに載せてしまいますが。
これの右の、チレ・チポトレの缶詰。
メーカーはそれこそ数え切れないくらいありますが、
これを買ったのは、一番小さかったから
でっかく写してしまいましたが、高さ5cmほどの小さい缶です。

adobados とあります。煮込み、と訳すかな。
原材料を見ると、
チレ・チポトレ、トマトピュレ、酢、玉ねぎ、ひまわり油、
砂糖と塩とコショウとニンニク、だそうです。

缶、まだ開けてませんが、たぶん中にはまだ固形のチレが残ってるのでは。
あるいはじっくり煮込んでミキサーで完全にソースにする方法もあるようです。
ソースは本当に上品な辛さです。



ついでに、左のハラペーニョってのは
一番一般的な生チレですかね。
ここでは escabeche、酢漬けになってます。
玉ねぎとニンジンが少し混じってます。
これはもう巨大な缶でもいっぱい売っていて、
お漬物の感覚で料理の端に添えてあったり、小鉢でテーブルに置いてあったり。
メキシコ人の食事には欠かせないチレかも。

そう言えばチレ特集の続きも残ってますが、
ちょっとこのところ平日に買い物、じゃなくて撮影に行く時間がなくて。
まあ気長にお付き合いください。

グアヒーヨとニンニクの魚料理

2006-05-29 09:30:07 | チレとその料理
レストランへ行く楽しみが増えました。
どこにどんなチレが使われているのか、虎視眈々でメニューを読んでしまいます。

で、今日はお向かいのご夫婦と食事に出かけました。
車の中で、チレの話をいろいろ訊いてみると、案の定
「だったら今度一緒にメルカードへ行きましょう!」ということに。
以前はそういうの、時間がかかるし面倒だし、と思ってたんですが、
最近は皆さんのおかげで好奇心のほうが勝ちます。
そのうち行ってきます。

で、NANAOさんの疑問、まあchamoyさんがもう答えてくださってますが、
一応訊いてみますと、
気になるなら湯煎すればいいとのことでした。
10分くらい茹でて、取り出すと、ヘタが独りでにボロッと取れるそうで、
そのあとのを切り開いて種を取り出せばよいとのこと。
私みたいに、グアヒーヨの半分とか三分の一とか使う人には向きませんが。

チレソースなどはたいていミキサーでビューン、と作っちゃうと聞いてますが、
人数の少ない家庭だとたくさんすぎて余る、というときは
サンドイッチのビニール袋などに小分けして冷凍しておくといい、
というのも昔聞いたことがあります。



さて、レストランではまずトトポなんかが出てきますよね。
あ、しまった、あまりに日常なので写真忘れました。
トルティーヤを小さな三角に切ってカリッと揚げたチップスです。
日本でもありますよね、きっと?

向かいのおばさん、小皿にケチャップどばっ、ハバネロのソースちょろっ、
ライムを半分ほど絞って塩をぱっぱとかけて、
トトポでぐるぐるとよくかき混ぜたものを作ってくれました。
これをトトポにつけて食べると、ほどよく辛くておいしいです。
メインが来るまでにパクパク食べてしまいました。

飲み物も、今日はおばさんのお勧め、ココ・フィッシュ。
椰子の実のジュース(というか中身)にウォッカを垂らしたもの。
椰子の実の甘味とウォッカの苦味(?)がほどよく絡まっておいしい。



さて、メインメニューです。
私が注文したのは Robalo al ajillo
ロバロって、魚の種類です。
辞書を見ると、バス、スズキなどと書いてますが、
メキシコ語辞典によれば学名(科名)Centropomidae 、とあるので、
アカメ科か? 

よくわかりませんが、要するに魚です(いい加減)。
この辺では一番一般的で安いかな。



日本だと、こういう盛り付けってしないような気がしますが、
こっちでは逆立ちしてます。
というのは嘘で、適当です。
上向いてることもあれば、こんなふうにでんぐり返っていることもある。

al ajillo というのは、チレ・グアヒーヨとニンニク(ajo)のこと。
このとおり、どっぷりと、グアヒーヨとニンニクが。

写真、食べ物って難しいですね。
見えにくくて申し訳ないですが、アップです。



グアヒーヨは輪っか切り、そんで、たぶん魚とニンニクと一緒に焼いただけ。
魚はほとんど辛くないです。ひりっとするくらい。
でも、私もだんだん辛さ感覚麻痺してきてるような……。

これなら比較的簡単に、家でも作れそうですね。
うちはダンナが嫌がるので、魚焼けないんですが。メキシコ人め



帰りにはアイスクリーム屋さんに寄って、アイス食べてきました。
これもいろいろ種類があっておいしいんですよね~。
トロピカルフルーツのアイスが一通り(20種類くらい)、それに
タマリンド(これもフルーツか)、ナッツ、コーヒー、チャモイ(ん?)、
リキュールのカルア(前に紹介しました)や Rompopa、トウモロコシ、
それにお米やチーズなんてのも。

この辺は、日本とどれくらいかぶってるのかまったくわからないので、
浦島さんじゃない皆さんにお任せしますね。
ていうか、アイス特集はどこかにすでにあったような気も。

乾燥チレ 大特集 その一

2006-05-27 08:03:29 | チレとその料理
季節の変わり目だから、というわけでもないでしょうが、
ブルーなお友達が多い気がします。
ので、今日は奮発してご希望の多かったチレ特集。

今日は用事があって街中へ出かけたので、
ついでに普段行かないスーパーへ行きました。
金曜の午前中、混み具合はそこそこ。

果物コーナーの片隅に、チレがありました。
写真を撮るに風情(?)のある木桶に入れて積んであるし。
ふむふむ。
その辺をうろついているおばさんがいたので、
早くどっか行ってくんないかな~~
などと思いながら私もチレを見物してましたら、
そのおばさんが、ススス、と寄ってきました。

「ねえねえ、どのチレ買うの?」
え……。いや、まだ迷ってるんですが。
というか、知らないチレがいっぱいなんですよねえ。

おばさんおっしゃるには、外国人の私がどのチレを買うんだか
興味津々だったとか。
ええい、この際だ、と思って、おばさん直撃インタビュー。
このチレはどんなのに使うんですか、こっちのはどう料理するんですか、
と質問攻め。
ふふん、好奇心は命取りさ~。その代償は払ってもらうぜ。

でもまあ、口頭で言えることなんて限られてるし、
しかも私のザル頭ですからね。
聞いただけじゃすぐ忘れます。ごめんなさい。

とにかく、こないだ紹介したチレ・アルボルはそこにあった乾燥チレのなかでは一番辛い、ということ。
ニンニクと一緒に油で炒めて、ええと、それからどうするって言ったっけな。
たぶん肉とかをその油で焼くといいんじゃないですかね。

などという話をして別れたあと、写真をぱちぱち。
写真だけで何も買わないのは気が引けたので(一応)、
見慣れないチレ三種類ほどを購入。

でも使い方もわからないチレ、大量に買っても困るので、
レジで重さ量れないんでは?というくらい少量を、ビニール袋に。
袋のほうが重かったかもしらん

で、とにかくそのスーパーにあった乾燥チレ、全部写真撮ったんですが、
それでもまだ、よく使うものでここにないのがある……。

よそのスーパーとか回って種類をそろえるしかあるまい。
と思って今日はアップしないつもりだったんですが、
考えたら乾燥チレだけでも十種類を軽く越えるのに、
いっぺんに紹介するのも大変だ。

というわけで、今日は「その一」です。
乾燥チレ「その二」、それに生チレもいずれ紹介しますよ!




1.チレ・アルボル

 

先日名前不明料理に使用して、お見せしたヤツです。
スーパーのおばさんによれば、乾燥チレで一番辛いらしい。
確かに、ちっちゃいし、と思って二本使ったら、かなり辛かったです。
でも安いし、人気があるようで、これだけは木桶三つ分積み上げてありました。

お値段はどれも1kg当たりです。
今、1ペソ10円くらいでしょう。
ずいぶん高いように思いますが、何しろ乾燥チレなので、
ビニール袋にどっさり詰め込んでも1kgにはならないです。
メキシコ人が買う分量でも、大した値段にはなりません。

2.チレ・グアヒーヨ

 

こちらもお安くて一般的な乾燥チレ。
アルボルより大きくて、赤くて、つるっとしているのが特徴です。
そんなに辛くないです。
はさみでジョキジョキと切って、野菜炒めなんかに足すといいみたいです。

3.チレ・パシージャ

 

ええと、真ん中にグアヒーヨが一個混じってますが、気にしないでください。
黒っぽくてしわしわが特徴。でもそういうのが他にもあるので、見分けるのは難しいです。
これも割とよく使うチレだと思います。
でもどう使うのかは不明。
そのうち具体的な料理で紹介できればいいですね。


4.チレ・カスカベル

 

カスカベルはスペイン語で「鈴」のことです。
これも聞いたことはありますが、どう使うのやらサッパリ。

ちょっとだけ買ってみました。



このとおり、まん丸こくて、鈴みたいな形をしてます。
皮はかなり分厚くしっかりしている。
これだけ買って25グラム、2ペソ63センターボ(26円)でした。

5.チレ・チポトレ

 

なんじゃぁ、こりゃあ~
と驚いてしまったへんちくりんチレです。
まるで木屑。

これもちょっとだけ買ってみました。



これだけで30g、4ペソ50センターボ(45円)。
買ったはいいけど、どうしよう……。
チポトレという名前は聞いたことがあります。
レストランのメニューで見かけたような。
でもそれがソースの名前だったか何だったか……。
今度レストランで見かけたら注文して、どういう使われ方しているのか探ってみよう。

6.チレ・モリータ

 

これまた初耳のチレでした。
大きさはアルボルと同じくらいで、心持ち太いかな。

これも買ってみました。



これで10グラム、お値段は……。


レジでですね、お姉さんが量りにこれを置いて種類を打ち込むわけですが、
ちょっと珍しい果物など、「これ、何ですかね?」ってよく訊かれます。
でもさすがにチレは訊かないな~、
こんなちょぼっとでも、ちゃんと区別できるんだな、
さすがメキシコ人、と思ってたんですが、
今レシートを見たら、これ、チレ・アルボルになってました

というわけで、10グラムで84センターボ。8円ですな。
3円ほど得しちゃいました。



で、せっかくスーパーに行ったのに、チレに夢中になって、
今日のお昼に食べるものがろくにないことを忘れてました。
まあ、金曜だし手抜きで焼き飯にして、
そして買ったばかりのこのチレ・モリータを入れてみましたよ。
用心深く、一個だけ。種も抜いて。
はさみでちょんちょんと切って混ぜただけ。

辛さ感覚麻痺のダンナは「全然辛くない」と申しておりましたが、
ひりひりと上品に辛かったです。
私にちょうどいいくらい。
これなら何にでもちょっと味付けに使えそうですね。

あと、乾燥チレだからと言って油断は禁物。
扱ったあとの手で、目をこすったり鼻をほじくったりするのは厳禁
ひどいことになりますからね



でももっと種類あったよなあ、と思いながらフラフラ見て回っていると、
乾燥チレの袋詰めコーナーに
ありました、あそこにはなかったのが。



チレ・アンチョと、チレ・ムラート
これまたどちらも、割とよく見るチレです。
200グラムかぁ~。
うちだと3年は使えそうだなあ。
というわけで遠慮。
また別のスーパーで山積み売りを撮影してきますね。

メキシカン……っぽい料理?

2006-05-24 06:43:44 | チレとその料理
ときどき、というか、よく、というべきか。
「どんな料理作ってるの?」と訊かれます。
つまり和風かメキシカンか、はたまたドイツ風か?ってことですね。
私の答はたいてい、というかいつも、
「うーん……、いろいろ、グチャグチャ」です。

完全和風なんて食材がそもそも手に入らないから無理だし、
(食材が手に入っても無理、というのはこの際無視
メキシコ風もまあ見よう見まねで適当にやることはありますが、完璧とは言い難いし、
しかもすぐ勝手にアレンジするし。

それに、メキシコ料理って手がかかるというか時間がかかるものが多い気がします。
ぐつぐつと何時間も煮込むとか。
まあほっときゃいいんだったらいいんですけどね。

メキシコ風ライス arroz a la mexicanaも、かつてシティで下宿してたとき
そこのおばさんに教えてもらったんですが、わかったことは、
えっらい手がかかんなあ~ってことだけでした
確か、水を足し足し、かな~り長いこと煮込んだような気がします。



ところが、今日は魔が差したというか(?)
(いや、サッカーニュース今日は見てなかったからかも)
ちょっとメキシコっぽいものを作って、しかもその最中に写真を撮ることを思いつきました。

よしッ!
これです。



料理の名前は……不明。
確か(よく覚えてませんが)ダンナのお母さんがよく作ると言って、ダンナが教えてくれたような。
それをまた私が適当に作り変えちゃってるかも。

でも元は間違いなくメキシカンです。
だって、トリコロール(メキシコ三色)だもんね。

豚肉刻んで、
トマト \
玉ねぎ  >みじん切り これで赤白緑のトリコロール
ノパール/
をフライパンで炒める。あ、ノパールは前もって茹でてあります。

Caldo de pollo って何でしたっけ? チキンブイヨン?
胡椒、
オレガノ、
ナツメグ を適当に振って、
(あ! ローレル今日入れ忘れた!



最後の仕上げにチレも入れます。



チレは何でもいいんですが(たぶん、というか私には)、
今日のこの乾燥チレは、チレ・アルボル chile árbol です。

私が使うのはたいてい、もっと辛くない、大きくて赤黒くてつるっとした
チレ・グアヒージョ chile guajillo なんですが、
今日はこっちにしてみました。
アルボルのほうがピリッと辛いです。
グアヒージョはおっとり辛い(どんなんや)。

このチレを二本くらい、種は辛いので抜いて、
鋏でちょんちょんと切って入れます。
さらにちょっと火を通して混ぜて、
そんだけ。

うちではこれを、白いご飯に添えて食べるんで、
(一番上の写真、奥に見えてる鍋でご飯焚いてるとこ)
やっぱりそこでメキシカンじゃなくなっちゃうんですが、まあ気にしない気にしない。
普通はトルティーヤで食べると思います。

しかし今日のは、食べてみたら、種抜いたはずやのに、辛い~
辛いの自体はまぁ食べられるし、ダンナはむしろ嬉しがるんですが、
私の場合あんまり辛いと、胃に悪いのでちょっと……。



ちなみに、この豚肉をひき肉に替えると、たぶんピカディーヨ picadillo という料理になります。
いや、あれはなんか別のものももっと入れてましたっけ???

と、ひじょ~に頼りないメキシコ料理ガイドでスイマセン

この料理の正式な名前と作り方知ってる人、教えてください。

追記:ピカディーヨで検索してみたら、chamoyさんのドミニカレシピがありました!
うーん、私が思ってるのとかなり違いますが、でもまあひき肉使ってるところは一緒~
あと、スペインではピカディージョってサラダだぁ~?
いやもう、ところ変われば品変わるもんですね……。