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メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

白いマクリース

2008-04-01 09:49:02 | 植物
またもやってきました、花見の季節。
という訳ではないんですが、放置しててすみません、どっちも。
生きてます。

前からマクリースの白いのを撮りたかったんですが、
なかなかシャッターチャンスに恵まれず。
それが、先日ようやく果たせました。

と言っても、メルカード(市場)の横の細道を、
車で通り過ぎながら撮ったものなので、
背景とか選択の余地はありませんでしたが……。

 

最近、画像ソフトをちょっといじってるんですが、
腕前が上がれば、こんな写真でも、
背景の汚ない構造物を取り払って、青空に合成とか、できるみたいなんですよね。
でも、私の腕ではものすごい手間と時間がかかりそうなので、やりません。

マクリース、ほぼ毎年お見せしているような気がします。
去年はちょっと遅いな、と言ってたら4月末くらいに満開になりました。
こちらとか、こちらでお見せしてます。

今年は、カーニバルもセマナサンタも異様に早く来た年でしたが、
セマナサンタのころがもっとも暑い、と言われるメキシコ、
確かにこのごろ暑いです。
マクリースも、今年はちょっと早めの開花、そのせいでしょうか?

このブログを始めて割とすぐのころにも、
でかい写真を一枚お見せしてます。こちらにあります。

うーん、桜色もきれいだけど、
真っ白のも良いなあ。
またいつか、もっとちゃんと綺麗な写真を撮ろうと思います。

浜辺をさまよえば……ブドウ!?

2007-07-11 05:47:51 | 植物
「浜辺の歌」、好きなんですけど。
パロってすみません。

また植物園です、すみません。

あんまり謝ってると、誰に謝ってんだかなんで謝ってんだか
わからなくなってきますね……はは。

で、カルメンの植物園には海があります。


前は週末も開いてて、家族でピクニックに来たりしてました。
今回久し振りに行ったわけですが、
まず植物園のあるところがわからなくて、うーん、確かこっち、
標識もこっちと指したきり、途切れるし、
それでも道をずんずん進んだら、ジャングルに行き当たって道が途切れるし。

ダンナはここを右だろうって言うんですけど、
それ、ジープでもないと行けないような道なき道だよ?
私の記憶では左だった!
ということで、かろうじてガタガタだけどもあることはある道を行くと
そこにあるんですよね、植物園。

で、今回は警備員のおじさんが「何用でしょうか」とのたまう。
入りたいんですけど、と言ったら「何をしに?」とな。
植物園に植物見る以外に来る人、いるのか!?
……ピクニックか。
で、海のサービスはもうないです、と言われる。
前はどんなサービスがあったんでしょうか。謎。

ともかくも、まあ平日でもあり、海のサービスはないことでもあり、
人はまったくいない、静かな海辺でありました。

そこに、この辺やカリブ海ではゴロゴロ生えてる、この木。



なぜか真横に伸びたがる無精な幹と、
丸っこい扇のような葉っぱ、
すごく特徴的です。

ところが、この植物園内ではこの木が砂浜だけじゃなくて
もっと奥のほうにもいっぱい生えてるんですが、
それが……え? ってな姿。



なんだぁ、このブドウは!?
とびっくりして、ちょっと案内してくれた兄ちゃんに訊ねたら、
その名も Uva de playa、「浜辺のブドウ」、
調べたら学名は Coccoloba uvifera、和名はまんま、ハマベブドウだそうです。

見よ、このたわわな実りを。



ってなくらい、ずっしりと生ってるんですよね~。

これ食べられるの? と訊いたら、イエス!
まあこんなに青いのはまだダメだけど、もっと熟して、えーと……
色の名前が出てこない兄ちゃんに、「ブドウ色?」と助け舟を出すと、
冗談だったのに、そうそう! という答え。ホンマかいな。

でも一応本当らしくて、見た目ブドウとそっくりになるらしい。
そんで、そのまま食べておいしいらしい。

というのは……実は浜でも町でも、この木はよく見かけるものの、
こんなふうに実が生ってるのを見たのは初めて、のような気がする。
後日、街中で見かけた木をつぶさに観察してみたら、
どうやらもぎ取られたらしい軸だけが寂しくつんつんと突き出ておりました。

え~~、街中のタマリンドもマンゴーも、
スーパーに売ってるのに、それでもそこらにいっくらでも生ってるのに、
このハマベブドウはスーパーにも売ってなくて(だからか?)
道端のは全部採られ(盗られ)てるのか!?

そいつぁ、ぜひとも食べてみたいもんです。
メキシコ人に、勝てるか!?
虎視眈々と浜辺を歩いてみようと思います。

いや、それよりもうちょっとしたら植物園に行けばいいのか。
こんだけ生ってるんだもんな。
でも……植物園の職員の兄ちゃんたちが食べちゃってるかも!?



てか、ふつー、植物園内の植物に手を出したら怒られますか?

タマリンドの花

2007-07-06 06:55:42 | 植物
しつこくてスミマセンが。
タマリンド、第三弾です。

昨日も書いたように、犬の散歩に行って気をつけてみると、
あそこにも、あっちにも、あれも、これも、
タマリンドだ~~~。

  

ほとんどの木が、今は実でずっしり、という感じで、
ええ~、ちょっとちょっと、こんなにそこらじゅうで道端に生ってるもんが、
スーパーに行くと、キロ30ペソ近くもしちゃうわけ!?

まあ考えたら、マンゴーとかだってそこらじゅうに生えて、
実が生ってるのに、やっぱりスーパーで売ってますわな。

……世の不条理。

しかし左端の写真の木は、最初タマリンドかな?と思って近付いて、
やっぱり違うかな、と思ったくらい、実が生ってない。
なぜならば、まだ花が満開。

これがね~、意外や意外、可憐な花なのですよ。

 

紅色橙色

こんな小さなかあいらしい花から、どうやったらあの枝豆お化けが、
と思わないでもない。

びっしりと細かい葉の茂る樹冠は、いい日除けになっていて、
木の下でお昼寝するおじさんが。




枯れた巨大枝豆 タマリンド

2007-07-04 06:18:54 | 植物
さて、更新が滞っている理由のひとつに、ダンナの休暇があります。
実は先週頭から休暇に入ってまして、
まあ家でゴロゴロ一緒にサッカー見てるわけですが。
やっぱり何となく自由時間が……。

でも悪いことばかりではない!?
前から行きたかったけど週末は開いてないために
なかなか行けなかった植物園にも行けるし、
平日の空いた時間にスーパーに行って写真を撮ることもできる!?

てわけで、ですね、こないだ日本の友人と某所で話題になったタマリンド。
「枯れた枝豆にしか見えない~」とその友人が言うんですが、
まあ、形は枝豆に似てるよね、確かに。
ただ、もっと巨大ですけどね。

と言っても、チャンバラができそうな他のマメ科の木の実よりは小さかった。

まずはスーパーの山積みから。



キロ27ペソ90(300円弱)って、けっこうお高いですわね。
まあ私は生のを買ったことは一度もないですが。

見た目はこんなん。



外側は薄くてバリバリの皮がついてて、
それが一部はがれたところを見ると、赤茶色のねとっとした果肉が。
タマリンドの甘酸っぱい匂いがしてます。

向かいには、同じものですが、小分けした袋に入ってて、
こんなバラバラになってなくて、



この黄色い袋ですけど。
350グラムで15ペソ90.割高ですかね?
でも中身はずいぶんと綺麗でした。

ちなみに、隣に山積みの茶色い棒はシナモン。
メキシコ人の作ったプディングとかご馳走になると、
10cmくらいのがごろんと入ってたりします。

で、タマリンドのジュースってレストランとかではよく飲むんだけど、
このタマリンドからどうやって作るんかねえ?
とダンナに訊いても知らないという。
でも袋の裏にちゃんと書いてありました。

まず外の皮を綺麗にはがして、果肉を水洗いし、
それを5分から10分煮込んで、
ドロドロになったものを練りつぶして、中の種を取り除き、
その他のモロモロもふるいで漉して取り除いて、
液体だけになったのを冷まして飲むんだそうです。

まあポピュラーな飲み物なので、粉末とかもたくさん売ってます。
水に溶けばいいだけってヤツ。



しかしですね、私としては飲み物よりも植物のほうが気になるわけで。
タマリンドの木って、そこらにあるような気がするけど、
いざ写真を、と思うと、どこにあるかねえ?

というわけで、植物園に行ってきました。
大学施設なんですけど、平日の真昼間、人なんかいなくて閑散。
鳥とイグアナと蚊がわんさかいましたけど。

で、またいろいろ、というほどでもないですが、
写真撮ってきましたけど、今日はタマリンド。

はい、これがタマリンドの木。



ふつーにそこらに生えていて、見逃しそうな木です。
今はちょうど時期なので、びっしり豆が。

 

枝豆かどうか、じっくり検分してください

海芝の謎

2007-05-18 07:09:16 | 植物
今年はホントに、異常気象でしょうか。
この前お見せした、マクリースの一斉開花とか。
うちのワンコにつくダニの数も尋常ではなく、
すっかり食欲をなくしてしまって、薬剤入浴に頼る始末。
セマナサンタを過ぎても異様な暑さ、
そしていきなり降り出す雨、しかも、午前。
ええ、ここ数日、けっこう定期的に雨が降ってます。
雨季に入ったとしても、ですね、なぜに、午前
おまい、それはぜったい、変だろ?と天に呟いても虚しく。

そんな日々ですが、先週末カンペチェに行ったとき、
これまたおかしな光景を目にしました。



海に、芝が生えてます。

まあ毎日海を見て過ごしてるわけではないので、
けっこうしばしばあることなのかもしれませんが。

って、ダジャレやってる場合じゃない?

これ、海辺の浜に草が生えてるんじゃないんですよ。
水面にぷかぷかゆらゆら、漂う芝なんです。
けっこう、シュールな風景。

たぶん、海草だと思うんですよね。
海藻じゃなくて、海草。
学名 Thalassia testudinum、英名だとシーグラスとかタートルグラス、
そう、亀草なんて名前がついてるみたいですが。

カリブ海やメキシコ湾の海底には、この草の大草原があります。

で、そのタートルグラスの葉っぱがちぎれて浮かんで、
波に寄せられて集まったんだと思うんですけど、
この量。



孤島までできてます。

写真には撮り損ねましたが、鳥たちが平気で
この上に飛び降りて、ぴょんぴょんと渡り歩いていました。
海の真ん中にこんな孤島ができていたら、
渡り鳥たちの格好のお休み処になってるかも?



にしても、この風景。
枯れた葉が浮かんでいるならわかるんですが、
まだみずみずしく緑の葉っぱが、嵐があったわけでもないのに……。

Thalassia の研究をしていた友人がいたんですが、
彼女に訊けば何かわかったかもしれませんね。
数年前、急性アル中で亡くなってしまいましたが。

というわけで、なんとも言えない、謎な風景。

メキシコの桜は散るのが早い

2007-05-02 10:31:17 | 植物
同じ話題を何度もすみませんが、時節ものなので急いで。
(最初の記事はとんでもない季節外れに出したことは無視)

今日はメーデーでダンナの仕事が休みだったので、
ヤボ用で隣町のヴィリャエルモッサに出かけてきました。
片道3時間の道中、桜、じゃなかった、マクリースが満開満開満開。

 田舎の木も

 都会の木も

いっぱいに咲いてます。



これは、真っ白のマクリースをどうにか写そうと頑張ったものですが、
走る車の中から、しかも歩行者がちょうど邪魔してくれて、
色が今いちなんですけど、流れる川、花陰で草を食む牛たち、という
構図が気に入ったので載せちゃいます。

さて、ヤボ用を済ませて、そのまま帰宅するのも味気ないので、
めんどくさがるダンナを説き伏せ、暑がるワンコをなだめすかし、
公園に行ってきました。

ヴィリャではかなり散り始めていて、
このとおり。





花のアップ写真もじっくり、とは言えませんが
(恨めしそうなダンナとワンコが……)
何枚か撮ってきました。

 

木によっては、まだ花がついているのに、細長い実をたらしているのもあります。



ちょうどお昼時で逆光になってしまいましたが。
これ、花の塊に数本垂れていると、かんざしみたいなんですよね~。

といつも思ってたんですが、
今日写真を撮ってじっくり見てみたら……



なんか滑らかな鞘のと、ゲジゲジのような形のとある。
うーん、これはまだ若い実と、熟した実の違いなんでしょうか?
またじっくり調べてみないとな~。

しかし、カルメンに戻ってきたら、おととい撮影した木の一部は
もう花をすっかり落として目立たなくなってました。
本当に、開花時期の短い、はかない花です。



これは公園を散歩中停めてた車のフロントガラスに、
ふわりと落ちていたマクリースの花一輪。

花の咲く木

2007-04-30 12:37:42 | 植物
今日はちょっとアメリカはお休みして、メキシコに戻ります。

と言うのもですね、毎年3月くらいには満開になる
桜のような花の木があるんですが、
それが今年はなんか遅いなあ、と思っていたら、
今ごろ満開になってきました、それも町中いっせいに。

割と個体差のある木で、一本が満開でも他のはぜんぜん、とか
よく見たんですが、今年は本当にいっせい。

シティや中部高原地帯では紫色のハカランダがきれいで有名ですが、
残念ながらこの辺ではほとんど見かけません。
その代わりにあるのが、このマクリース Maculis(iにアクセント記号)という木です。



写真ではわかりにくいかもしれませんが、
濃いピンクから、薄いピンク、そしてほとんど白いのや、真っ白もあります。

 

真っ白のは、今日はちょっと撮影できませんでしたが、
まあ何となく色の違い、わかっていただけるでしょうか。

遠目には桜に見えるんですが、花はよく見るとかなり違います。
大きくてラッパ型、そして真ん中は黄色っぽかったりします。
以前にも書いた記事と写真があるので、そちらもどうぞ。
コメント欄に、花のアップ写真があるサイトへリンクもあります。



その一方で、鳳凰木という名前だと、ここで教えていただいた
オレンジ色のフランボヤンも、同時に咲いている始末。



セマナサンタはとっくに過ぎたのに、
暑くてたまらない異常気象に、樹木も花の時期を間違えてるんでしょうかねえ。



さらには、名前がわかりませんが、こんな黄色い花も満開。



ドイツでよく見かけたGoldregen「金の雨」というのによく似てますが、
葉っぱの形が違うし、
花の房も短いですね。



似たような黄色い花を咲かせているこちらは、



カッシア Cassia というらしいです。
以前参加したマヤ儀式ツアーに来ていたオーストリア人夫婦に教えてもらいました。
この木、実が細長く大量にぶら下がってるんですが、



中には黒い樹液のようなものが、硬い種を包んでいます。
その部分が、頭痛の特効薬なんだそうです。

ドイツにラクリッツ Lakritz っていう変なお菓子があるんですが、
それと同じ味がするんですよ。
まあ、懐かしいともいえる(笑。

ついでですが、マクリースの樹皮を煮出したものは、
かぶれたりしたときつけると肌にいいんだそうです。

鶴か? 花か?

2007-04-04 08:37:58 | 植物
もう、出かける前に投稿はしないつもりだったんですけど、
ちょっと時間ができたので、ちょっとだけ。

チャプルテペックの前で見かけた、変な花。



思わず、あんた、だれ?って訊きたくなるような……。

 

園芸種だろうし、メキシコ特産ってわけでもなさそう。
なんていう花かご存知の人、おられましたら情報よろしく~。

帰りは16日(日本時間17日)になります。
ではでは、皆さま、ごきげんよう~。

100年に1cm

2007-03-26 13:28:52 | 植物
三昧の週末ですが、反省して更新しようと思いました……。

というわけで、また古いネタですが。
前にも何度か紹介している遺跡トゥーラの、見ごたえある植物。
実は、取って置きを取って置きすぎて
忘れかけてました。

遺跡の受付から歩いていくと、
戦士像の立つピラミッドが見える手前に小さなおうちがあります。
たぶん、敷地内の整備とかしている人の家族が住んでいるのではないかと。

そのうち、すンばらしいんですよ、庭の植物が。
ちょうど家の前に人がいたので、許可をもらって写真撮りました。



このすごいヤシの木、見てください。
トゥーラには別嬪さんのサボテンがわんさか生えてましたが、
これもすばらしいです。
よほど丹精込めて育てているのか、それとも放置してても土地柄なのか。
こんな木の下に住めるなんて、羨ましいです。

そして、その家の周りにいっぱい生えているこのサボテン。



同行のRさんが教えてくださったんですが、
このサボテン、100年に1cmしか伸びないんだそうです。

さて、ここまで育つのに、何百年?
いや、何千年?
高さ1mとして、100cmですから、一万年?
う、ひゃ~~~



てっぺんには、なんか花が咲いていた形跡?
粉みたいなものがたっぷりと乗っかってました。
謎。



これは隣に生えていた別のサボテン。



植物を撮影する振りでこっそり、家の人も。
この女の子、あとで私たちに恥ずかしそうに近づいてきて、
少しお話しました。
ちょっと、何言ってるのかよくわからないところもありましたが、
ほっぺを真っ赤にして、かわいい子でした。



アロエ(?)の花と並んで、こちらも数千年の長老。

こういうサボテンに囲まれて暮らしていると、
とても謙虚になれそうな気がします。
人の作った家のもろさ、とか、でもそこに暮らす人のはかなさ、とか……。
一万年、生きたらどんな世界を見てきたことか?
ピテカントロプスの時代(たぶんその辺、適当)からですよ?
あ、目眩。
なんか、絶対このサボテンのほうが私より偉いと思いました。はい。

斑入りマゲイ

2007-03-06 06:40:17 | 植物
昨日、投稿しようと記事を書いてたらブラウザがフリーズしやがりました。
あっさり諦めました(言い訳)。

さて、マゲイ(リュウゼツラン)はこれまでにもいろいろ紹介してますが。
ときどき散歩に行く防波堤の食堂横に、
斑(ふ)入りの綺麗なマゲイがあるんです。
いつも、綺麗だな~、写真撮りたいな~、と思いつつ、
夜のことが多くて、撮れませんでした。
こないだ、ようやく昼間に行って、カメラもあって(その後壊れたわけですが)
時間もあって、撮りました。
食堂の他の客が、座ったり立ったりしてる私に笑ってましたが、
気にしてはなりません。



だって、ほら~、こんなに綺麗なんですもん。
真ん丸くて、トゲトゲ。

 自然造形の美。

 あんまり意味はない構図。

 空に突き立つトゲ。

マゲイは、テキーラを作ったり、
エネケンから繊維を取ったりするわけですが、
この種類はたぶん、純粋に観葉植物なんでしょう。

綺麗だね~、とうっとり眺めてたら、ダンナが、
「前、こういうの持ってた。けど枯れた」と。
ああ、なんかサボテンとかリュウゼツランいっぱい持ってたドイツ人教授が
国に帰るときにみんなに分けて帰ったって言ってたね。
花が咲かないよう、ちょん切れって言われてたのに、切らなかったんでしょ。
その話は聞いたけど、こんな斑入りの種類だったんだね~。知らなかった。

でもまあ、考えようによっては、花を咲かせて綺麗に散ったほうが、
リュウゼツランにとっては幸せな人生(?)と言えるのかも。

この防波堤のリュウゼツランも、花をちょん切られている口なのかなあ。
まあでも、もうしばらく綺麗な姿を楽しませてください。

木を絞め殺す木

2007-02-21 03:58:35 | 植物
ジャングル、というか原生林の中で、割と見かける木ですが。

 

ギリギリと立ち木を絞め殺す木です。
単に、支えにしてるだけでしょ?と思ったんですが、
遺跡案内してくれた植物に詳しい男の子に言わせると、
そうじゃなくて、本当に殺してしまうんだそうです。
立ち枯れた木を支えに、自分だけ意気揚々と枝葉を伸ばす?
「マタアルボレス」(まんま、Mata=殺す、Arboles=木々)という名前を教えてもらったけど、
Matarbolesと綴るのか、Mataarbolesとaを重ねるのか、わかりません。
辞書には載ってないしね。

なんか、巻きつかれた隣の木? 同じ木?
は、苦しいのか知りませんが、枝から根っこ垂らしちゃってるし。



こちらは、その男の子と、並んで歩く近所のおじさん。



写したかったのはもちろん、手前の木で、
赤い幹の木(これも前に名前教わったんですが忘れました)と、
並んで立つもう一本の木が、肩を組んでいるように見えますが、
そのふたり(?)をがっちりと取り囲んで絞め殺す、マタアルボレス。
赤いほうなんか、足元きっちり押さえ込まれて……。

でも、何だかよくわからない不思議な光景もあって、



これなんか、実は種類が違うんでしょうか?
絞め殺しているというよりは、松葉杖状態。
どっちがどっちに絡んでいるんだか、よくわかりません。

そしてこれまた。

 

切り株を支えに、抱きついて、
でもそこから上は普通に伸びているので、普通の木なんだろうか?
にしても、この根っこの抱きつき具合は不気味です。
まるで、超巨大な粘菌のようです。

しかし、植物の世界もけっこう生々しい生存競争、あるのだなあ。
ギリギリと巻きつかれると、植物も苦しいのだろうか。
トゲだらけのセイバの木には巻きつくほうが嫌がって遠慮するのだろうか。
それとも痛覚がないから、トゲが食い込んでも平気なんだろうか。

いろいろ想像すると、SFな世界です。

バレンタインデーなので

2007-02-14 05:00:31 | 植物
こっちはまだ一日早いですが、
日本はもうバレンタインデーですね。

クリスマスも、今の日本では私の理解を超えた「恋人デー」になってるらしいですが、
バレンタインデーも、友人の日記とか読んでいると、
どうにもこうにも不可解な行事の日と化しつつあるらしい……。

まだ理解できる共通点は唯一、チョコレート、でしょうか。
むむむ、チョコレートの話題、なんかあったっけか。
メキシコでチョコと言えば、あれでしょ、あれ、
モレ
え、違う?
チョコレートとトウガラシのハーモニーでしょ?

でも残念、モレの写真はありませぬ。
メキシコじゃ2月=愛の月とか言っちゃって、
14日だけなんてケチなことは言いませんから、
まあそのうちどこかで食べるときに写真撮ってきます。



で、代わりにこんなのを。



スーパーで買った菊の花です。

スーパーで売ってる鉢植えって、たいていしょぼくて、
売れる前からショボショボで、死にかけたようなのが多いんですが、
これは珍しくしゃんとしていました。

犬猫に食われるので、植物は買わない我が家なんですが、
なぜかこれは、ちょっと買いたくなって購入。

つぼみがたくさんついたのを選んで……
棚の上に放置してたら、いつの間にか満開に。



どだっ、見ろ、私でも枯らさずに持たせることはあるのだ、
たまには。

放置したのがよかったのかも?



アップで見ると、あれを思い出しますよね。
パスポートの……。
色も似てるし。

でも、こういう赤はけっこう好きです。
渋くていいですね~。

これのどこがバレンタインデーかって?
「愛の花」でしょ?
…… いやまあ、何となく。



でも日本で菊って言ったら、



こんなんでないと、菊!!!って感じしませんかね?
数年前訪ねた、小雨の明治神宮にて。
さすが、貫禄ありますね。



旅行ネタもまだいっぱい残ってるんですが、
スミマセン、このところ
何となくこういうつまんない日常ネタ書きたい気分なので。
トロトロとお付き合いください。
そのうちまた旅行・観光ネタも出します。

皆さまにとって、ステキな14日となりますように

根っこのない植物

2007-01-30 04:39:26 | 植物
これもいっぺん特集(?)やろうと思ってたんですが。

 

こんな植物を、以前遺跡で拾ってきたんです。
あ、右のは、前にお見せした骨三兄弟を花びん代わりに使ってます。

最初何だかよくわからなくて、いろいろ調べてみたら、
日本ではエアプラントとかエアプランツとか言って、観葉植物として人気があるらしい。
学名はティランジア Tillandsia です。
パイナップルの仲間らしいです。

で、うっすら思い出したんですが、ドイツでもありました。
霧吹きで水をかけてやってくださいっての。
まあ、見事に枯らしましたけどね。
今思えば当然(?)、空中の湿気を吸い取って生きてる植物を、
あんな乾燥したドイツで育てようなんて、無謀な……。

じゃあカンペチェならいっくらでも自生してるから、
枯らすの大得意の私でも、と思いましたが、
やっぱダメでした……。
どうも、風通しと日当たりのいいところでないとダメらしいです。

 カラクムルにて

 シティ近郊のトゥーラにて

 チアパス州の遺跡トニナーにて

う……最後のはなんかちょっと違う気もしますが。
とにかく、こんなにわっさわっさと生えているのに、
家の中ではダメなのか~。残念。

だって、なんか知らないけどカッコいいんですよ、
こんなふうに、ボールみたいになってたりして。

 上に同じくトニナーにて

 カンペチェ州遺跡チカナーにて、木がひげ生やしてるみたい

うちは、犬猫がすぐにかじっちゃうので、鉢植えが置けないんです。
サボテンだってかじられちゃうんです。
でも、これなら天井からぶら下げて、ゆ~らゆら。
優雅でしょ~?

そう言えば、カラクムルではそこらの立ち木に、テグスで木片をぶら下げてました。
いきなり目の前に木片がゆら~~っと漂うのでびっくりしたんですが、
あれもエアプラントの着床用にぶら下げてるんだと思います。

実は種類もものすごくたくさんあるらしくて、
トニナーの写真の右隅にはボール型じゃなくて火焔式土器みたいな形のも
下半分だけですけど写ってます。

で、この植物、上にも書いたように、
水や栄養分を吸い上げる根っこというのはなくて、
岩や木の枝に捕まって自分を固定する根っこはあるんですが、
水は空中から吸い取ってるんですね。
で、ちゃんと光合成もしている。

他の木にしがみついていることが多いので、
私も最初寄生植物だと思ったんですが、
初めて見たのは91年にモンテレイ郊外のリナーレスという町で。



あの辺だって、相当乾燥してるように思うんですけど、
茶色くなりながらも、けっこうワサワサと。

で、これを指してダンナが、「寄生植物じゃないんだよ~」と。
ま、確かに。
でもさ~、もしかして電気盗んで生きてるんだったりして?
SFの世界です。



ベラクルス州のカテマコの街中でも同じ風景を見ました。
上の電線にいるのは、エアプラントじゃなくて、鳥です。

参考ページはこちらなんかをどうぞ。
TAKIさんのエアプランツのページです。
種類の多さにびっくり。
でもどれも、姿が綺麗だったり花が綺麗だったり、
私が拾ってきたのも、うっすらと銀色の産毛がステキなヤツでした。

あ~、家の中ではダメなのかなあ~(まだ諦め切れない)。
でも青空の下で気持ちよく育ってるのに、
拉致してきて家の中でってのは、かわいそうですかね~。

トゲトゲトゲサボテン

2007-01-10 10:39:36 | 植物
いきなりですが、皆さんネットセキュリティにはどんなソフト使ってますか?
私は長年ぶつくさ言いつつも、ノートンです。
重いし不便だし、しょっちゅうコンフリクト起こすし、
毎年デザインが変わって使いにくい。

でも、とにかくある程度安全性が信頼できて、
かつ毎年(ほぼ)確実に手に入るもの、となるとこれくらいしかないのです。
田舎町では。
以前マカーフィを使ってたこともあるんですが、
こいつはノートンよりも問題が多くて。
第一売ってないし。

というわけで、また一年の契約が満期になってしまったノートンを、
本日ようやく契約更新したわけですが……。
毎度のこととはいえ、めんどくさい。
バージョンアップなんだから、もっと常客に優しい仕様にしてほしい。
しかも、めっちゃ時間がかかる(それは私のパソの能力にも問題はありますが……)。

先ほどようやくインストール完了、
それに付随して起こった種々の問題もたぶんどうにか解決。
しかしその間、イライラとげとげ、サボテンさんになっておりました。



こんな感じ?
いやいや、こんなもんじゃない、

 

こんくらいのサボテンの森

これ、なんていうサボテンだか知りませんが、すごい棘だったんです。
前からお見せしてるトゥーラ遺跡のサボテンですが。

何しろ、友人がアップ写真を撮ろうとして近付いて、
悲鳴を上げたので、びっくりしてどうしたの、と訊いたら、
落ちていた棘の束を踏んじゃって、
スニーカーの底を貫かれてました……

でも、そんなサボテンにも、



こんな可憐な花がまとわりついて咲いてるんです。
どんなトゲトゲでも、「柔よく剛を制す」ってことですかね?

トゲトゲはよく似てるけど、ちょっと種類が違いそうな
こんなサボテンもありました。



何となく、人が三人並んでるみたいです。

食われるサボテン

2006-12-15 07:24:22 | 植物
またまたメキシコ移民さん改めカイマンさん(お! 爬虫類仲間ですね)の
こちらの記事から思い出した写真を。
以前にも紹介したトゥーラで見かけたサボテンです。



あまりに似た写真なので笑ってしまいましたが、
私はこれをキツネみたいと思う感性を持ち合わせてませんでした。
脱帽!

もっとも私のキツネサボテンには、顔に穴があいてます。
これ、まあ何かに食べられたんだろうとは思うんですが、
こんなトゲトゲのものを、
しかも真ん中から食べるって、誰なんでしょう。
鳥がつついて食べるんでしょうかね?



こちらも食われちゃってますが、
たくましく新芽(?)を出してます。
瑞々しく鮮やかな緑色がとっても印象的でした。

そしてこちらも……



食われたのか?
それとも、誰かのおうちですか?
ネズミか小鳥か……。
ちょっと住んでみたい気がするんですけど。



ついでに、同じトゥーラで見た、サボテンの花を。



何メートルもの高さになるサボテンもあれば、
こんなふうに、気をつけないと踏んづけてしまいそうなのも。
そして、草花に混じって花を咲かせてました。



こちらはやや高いところにひっそりと咲いていた花。
トゥーラに行った日は一日曇り空で、
光の具合が冴えない写真が多かったんですが、
これは苦労した末に会心の一作です(笑。