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メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

バカラールの名物?大樹

2009-11-25 08:00:00 | 植物
前にオアハカにあるトゥーレの樹を紹介しましたが。

バカラールで見せてもらったのは、まあトゥーレの樹には及ばないとしても、
やっぱり写真に収まりきらない迫力のあるこの大樹でした。



いやもうぜんぜん収まってなくてすみません。

んで、ええと、この樹、樹齢何百年と聞いたはずなんですが……
すいません、忘れてしまいました~!
やっぱりすぐに記事書かないと、ダメねえ。
ネットに情報あるかなとだいぶ検索してみたんですが、見つからず。
実は名物と言っても、案外隠れた名物?

そもそもこのバカラールという村、メキシコの観光事業の一環らしい
Pueblo ma'gico「魔法の村、魔術的な村」というものに指定されているそうです。
別に魔法使いがいるとかではなく(それだとカテマコとか筆頭でしょうが入ってませんしね)
メキシコの伝統と歴史を色濃く残している村・町、ということで
こちらのスペイン語ウィキにリストがありますが、
今のところ35ヶ所が指定されているようです。
見ていると、メリダ近郊のイサマルとか
メキシコシティ近郊のテポソトラン、テポストランも入ってるんですね。
そんなこと知らずに訪問していたところがたくさんありました。

バカラールも2006年に指定されたとのことで、
特に七色に輝くラグーナ(これはまた明日)やサンフェリペ砦が主眼のようですが、
この大木もきっとプエブロ・マヒコの要素に入ってると思うんだがなあ。
でも、観光を目指して変に宣伝しまくるより、
こんなふうにひっそりと地元だけで知られているほうが好きですけど。

木に近づいてみると、幹はこんなの。



うわああ、なんて座り心地、いや、寝心地のよさそうな……。
トゥーレの樹を見たときは登ろうと思いつきさえしませんでしたが、
この樹は逆に、真っ先にあそこに登りたい、と思ってしまいました。
これ、子供らがここに家を作ったりしなかったんだろうか?
でも今登ったらぜったい怒られそうですけどね。

椰子の葉葺きパラパ

2009-11-15 08:00:00 | 植物


海辺に立てている椰子の葉葺きの日よけのことをパラパ palapa と言います。
日本語でなんていうんだろうと思って西和辞典を引いたら、載ってません。
えー。
頻出単語なのに、特にリゾート地では!?

コレヒオ・デ・メヒコ(メキシコ学院?)発行の辞書には詳しく出ていて、
スペイン発行のラルースには出てないから、
メキシコ独特のスペイン語なんですかね。
スペインの海辺ではこういうの、なんていうんでしょうか。

(コレヒオ・デ・メヒコの辞書、10年以上前にたっかいのを思い切って買ったんですが、
 検索してたら今じゃオンラインであるんだ~(こちら)。
 この辞書、収録語数は少なめですが、メキシコ独特の単語がそれなりに載っているのと、
 動植物の名前を引くと学名がついているのがすばらしいです。
 この辞書によると、Palapaというのはそういう名前の椰子の木でもあるらしく、
 Orbignya guacoyule、高さ40m、葉の長さ7~8mになる椰子の木とあります。
 太平洋側に育つそうなので、この辺にはない椰子の木なのかな。
 でもパラパを作るには別にこの椰子の木じゃなくても、別のでもいいと思いますが)

これまでにもパラパはいろんなところで写真の隅に写っていたと思います。
びっしり葉を詰めて、藁葺き屋根みたいなのもありますが、
こんなスカスカのもあるんですよね。
これじゃあ日よけにならない、と思いきや、けっこう充分な日陰になります。
写真をよく見てもらうとわかるかと思いますが、
古くなった魚とりの網を全体にかぶせて押さえているようです。

あー、それにしても青空見たいよ~~

雨上がりの植物

2009-11-06 08:00:00 | 植物
死者の日の霊園に行ったとき、道路が閉鎖されていたので、
車は少し離れたところに置いて、歩きました。
そのとき、通りすがりに見かけた道端の木が。



本当に何でもない、取り散らかった道端なのに、
シュロの葉っぱが雨上がりのせいか、きらきらと鮮やかで、
後ろの木の幹に巻きついている数種の植物も、
まるで誰かが手入れをしてこうなるように仕組んだのかと思うほど
見事なバランスと調和でまとまっています。



まるで植物園かと思うほど、伸び伸びと気持ちよく育った植物たちでした。
スペースが充分にあって、自然に太陽と雨と風にさらされて育つと、
こんなふうに美しく伸びやかになるのでしょうかね。
人間も、あまりに狭い空間にたくさん暮らしていると、
何かと心がねじくれて、おかしな犯罪を犯す人も中には出てきたりするのでは、
なんてことまで考えてしまう風景でした。



こちらはペメックスクラブハウスの前庭に生えている木。
ここはまあ、ある程度庭師が手を入れているでしょうけど、
この緑と葉裏の薄黄色のバランスが好きです。



ドアップ。


びっしりと言えば、昔撮ったけど出してなかった写真を思い出しました。
自然保護区セントラに前々回(っていつやねん、ってくらい昔ですが)行ったときの。



ホテイアオイです。
このブログでもすでに何度かお見せしてますので(こことかここ)、
またか~、とか言わないでください(笑。

花がびっしりも見ごたえありますが、
葉っぱだけの光景も悪くない。



太陽の光を受けてつやつやときらめく葉っぱが綺麗です。

そうですよねえ、植物だって、こうしてびっしり大勢のほうが
よく育って気持ちよく生きられるものもあるんだから、
人間やっぱり孤独すぎるのもよくないんだろうな、とあっさり前言撤回。

ま、何事もほどほどに、ってことですかね。

まだ咲いているフランボヤン(鳳凰木)

2009-09-13 08:00:00 | 植物


何となくたまには(???)こんな写真で。

スペイン語名フランボヤン、今年も盛大に花を咲かせてましたが、
もういい加減終わりの時期だよねえ。
と思ってたら、防波堤にはまだまだ咲いてました。

が、実もけっこうだら~~んと長く垂れ下がっているので、
お天気もよかったし、ちょこっと撮影。



やっぱり鮮やかな青空によく映える花です。
でもこのくらい数が減っているほうが、花の形態がよくわかるかも。
この緑色鮮やかな莢も、冬に向けて茶色く、ほとんど黒くなり、
固く、剣のようになります。
乾燥すると、中の種がシャカシャカと鳴る、自然のマラカスのように。

この木については以前の記事もありますのでどうぞ。
 オレンジ色の花咲く木
 花の咲く木(いろいろ)

セントラのボートでマングローブ見学

2009-09-09 08:00:00 | 植物
マングローブも私が住んでいるあたりで珍しいものではないですが。
というか、セントラ自体がご近所で、ここの保護区で保護されている動植物は
まあ探せばそこらへんにいるであろうものなんですが、
やっぱりセントラでのボート周遊ではマングローブの林は欠かせません。

広い河から、ばりばりと木の枝を押し分けてボートで入っていきます。





両側ぎっしり、こんなマングローブ。



河の水はこんな感じで、にごって見えるんですが、
これ、実はマングローブの出す色素で染まっているだけで、
水面から覗き込むと底が見えるほどに澄んでいます。

前にも書きましたが、マングローブには赤いのと白いのと黒いのとあるそうで、
これは水の色からして赤いヤツでしょうか。
でももっと赤いのを見たことあるので、これは案外白かも?
すいません、ボートの兄ちゃんがあんまり当てにならないので、
こちらも根掘り葉掘り訊かなかったもんで。



カーテンのごとく垂れ下がる根っこ。



こんな感じに枝分かれして、



すいません、うまくピントが合わせられませんでしたが、
その先っちょがこんな感じになっていて、
これがある程度伸びると、上から外れて下の水面に落ち、泥に突き刺さります。
そしてそこからまた新しい木が伸びる、というふうにして増えていきます。

木に寄生するお金? カラクムルの植物

2009-08-11 08:00:00 | 植物
昨日に引き続き、カラクムル遺跡の植物です。

実は(すでに2年半前)シマちゃんと行ったときの写真は?
と思ってフォルダを探したら、ブログアップ用写真フォルダにまだありました。
そうか、まだ載せてなかったか……。
まあ何度行ったって、ピラミッドは変わらないし、
私はどうせ動物と植物の写真しか撮らないんですが。
ついでなので、取り混ぜてご紹介します。

この年末年始に来てくれたきりぎりすさんの写真も一通りもらっていて、
掲載許可ももらってますので、
私が撮ってなかったところはそちらでも補えるということで、
それも混じります。

 Ⓒきりぎりすさん

さっそくですが、きりぎりすさんの撮った写真です。
カラクムルの遺跡のなかに続く小道。
こんな感じでちゃんと整備されて(と言っていいのか? いいのだ!)
道が続いているので、てくてくと歩くわけですが。

ここら辺、前にも紹介したエアプランツが多いんですよねえ。

前の記事のコメントを読み返していると、
日本ではとってもお高い観葉植物なんだとか?
いやあ、ここにいるととても信じられなくて、忘れてました。

だって、ほら、

 

わさわさ、もしゃもしゃ、いくらでも生えてるんですもん。

さりげなく木の根元に、太陽の光を浴びながらの一品。



うん、金色に輝いて、まさに「黄金の植物」。
だから日本ではお高いわけではないんでしょうけど、
いやいや、こうして遺跡に自然に生えて、風景を彩る価値はお金じゃないですね。

ついでに、このあたりは蘭も自生してます。

 

種類は一緒だけど、別の株です。
左はシマちゃんと行ったときの写真、右はきりぎりすさんと行ったときの写真。

メキシコシティの近郊の山に連れて行ってもらったときも、
こんなふうにいろんな蘭が咲きまくっていて、
でも日本では蘭ってすごく高価なんだという話をそのとき聞きました。
そうか、するとエアプランツと蘭がごっそり生えているカラクムルなんて、
本当に園芸家から見れば、お宝の山?

でも、こんなひそかな植物も、好きです。



名前はわからないけど、ピラミッドの石の隙間からけなげに生えている、
たぶん羊歯の仲間。

マヤのタバコの木(2)

2009-08-10 08:00:00 | 植物
前にもまったく同じタイトルで記事を書いたことがあるんですが。

マヤの遺跡に行くと必ず目に付く、
いや、このあたりだと、そこらを車で走っていても必ず見かける木です。
前の記事では、学名 Cecropia obtusifolia と書いてますが、
いろいろ検索してみると、なんか違うような気がする……。

というわけで、訂正です、たぶん Cecropia peltata です。
属は同じだけど、種が違う。
どこが違うかというと、葉っぱの裏がすごく白っぽいんですよね、これ。
だから、車から見ていてもすぐに他のと見分けがつきます。

こちらに、詳細な日本語記事がありました。
和名は「ヤツデグワ(八ツ手桑)」というらしいです。
属名はケクロピアやセクロピアという表記がありました。

スペイン語名はヤグルモ Yagrumo というようですが、
メキシコでなんと呼ばれているかはわかりません。
またそのうち、どこかの植物園で見つけたら確認してみます。



カラクムルの遺跡に高々と生えるマヤのタバコの木。
上記リンクの記事にも記述がありますが、葉っぱが落ちていると、
その葉裏がしろじろとして、すごく目立ちます。



まさしくヤツデのような葉っぱが、落ちて乾燥して丸まって、こんなの。

前の記事にも書きましたが、遺跡を案内してくれた男の子の説明によると、
この乾燥した葉っぱを砕いて粉々にして、
葉柄を縦に裂いて、中の空洞に粉を詰め、火をつけてふかすのだそうです。



こんな感じ~?
と吹かして見せる友人。
う、うーん、ちょっと違うけど、気分はそんな感じ?

木の幹はこんなんで、



上記リンクの記事に詳しく載ってますが、
葉っぱが落ちたあとの三角形が横に伸びています。

しかしこの幹、まだらで横じまでぶつぶつで、なんかすごい……。

ラ・ベンタの木々

2009-07-22 08:00:00 | 植物
ラ・ベンタ公園内は植物園にもなっています。
あちこちの木の根元に名前を書いた札が立っています。



これは展示場から、オルメカ文明の彫刻を見るためのコースに入る、
入り口に立っている木です。
そのすごい姿に圧倒されます。

根元に、誰かの胸像がありましたが、
木のほうに目を奪われて、そちらはよく見ませんでした。
ヴィリャエルモッサの大通りに名前が使われている詩人だったかな(Carlos Pellicer)。

他にもいろいろな木がありましたが、
前からいろんな遺跡で気になっていたこの木。



他の記事でももっとちゃんとした写真をお見せしたことがあったと思いますが、
幹が赤いのですごく目立ちます。
どこだかの遺跡で、案内の男の子が植物にすごく詳しくて、
そのとき名前を聞いたのに、また忘れてしまってました。



パロ・ムラートというんだそうです。
ああ、そうそう、あの少年が言ってたのもそんな名前だったか。
ムラートってのは、黒人と白人の混血のことをいうんですが、
褐色のような色のことも言います。

日本では名前があるんだろうかと調べてみたら、
実はこの名札に書かれている学名が綴り間違いらしいことが判明。
そういうとこ、やっぱりメキシコだよな~。

Bursera simarubaというのが、正しい学名です。
橄欖(カンラン)科だそうで、同じ科には没薬の原料や、乳香など、
香りのよい木がたくさんある様子。
パロ・ムラートは英語でガンボリンボ、またはツーリストツリーとも言うとか。
リンクした日本語ウィキの写真はこの木だそうですが、なんか違わない?
と思ったんですが、英語ウィキを見ると、もっと写真があって、
うん、確かにこの赤い木だわ、と納得。

これで、あちこちの遺跡でこの木に出会っても、
なんて名前だろうと悩まなくてすみます。

マッチョの国に咲く雄花

2008-12-07 03:05:06 | 植物
パパイヤの花、咲きました~。



直径1cmくらいです。



カボチャの花に近い気が……。

掃除のおばさんに、ある日思い出して
「ねえねえ、そう言えばこのパパイヤ、雄株でした」と言ったら、
「あー、見ましたよ。んじゃ、引っこ抜きますか?」だって。

いやいや、窓の外に緑があるのはいいもんだから、そのままにしとこうよ?
てか、このマッチョの国で、パパイヤの雄株はそういう扱いな訳???

もしや、万が一、両性花になってくれる、なんてことも……
と淡い期待を寄せてたんですが、
これはどう見ても、子房のある気配はゼロ。



花としても地味だしねえ。
トケイソウくらい面白い花が咲けばいいのに。

そう言えばトケイソウはボチボチ双葉が出てます。
でも発芽率、確かに悪いです。
ま、それはまたそのうち。

で、むしろ掃除のおばさんのほうが、
私がパパイヤの性別を見分けたことに驚いてました。
どうしてわかったの? と言われて、
いや~、ネットで調べたら出てきた、と。
すいません、付け焼刃の知識です。

おばさんのほうは、少し離れた村にいる親戚なんかが、
けっこう広いランチョ(農園)を持っているらしくて、
家畜や、こういった食用の植物のことはよく知ってるんですよね。

で、あれこれしゃべってたら、
パパイヤの実、切って開いたら、黒い種と茶色い種が混じってて(そうだっけ?)
黒いのがオスで、茶色いのがメス、だったかな、逆だったかな?
なんだそうです。
へえ~~、見て区別がつくなら簡単でいいねえ、
だったら雌株の種をいくつか庭に蒔こうか、と言ったら、
でも雌株は発芽率悪くてあんまり育たないんですよねえ、とのこと。

うーむ、世の中そんなに甘くない?

まあうちの裏庭、そもそも菜園とか作るように考えてないので、
敷き詰めてあるのは基本的に、砂です。
そこらの砂浜から取ってきたみたいな、白い貝殻混じりの。
これでニョキニョキ育つパパイヤの雄株、すげえ。

まあ別にそれで商売して儲けようとかじゃないんだから、
種を蒔いて、生えれば上等、実がなったら儲けもん、
くらいの感じでいいんですけどね。

そのうちパパイヤ買ったら、まず種の区別がつくかどうか
じっくり眺めてみようと思います。

パパイヤの夢は……

2008-11-27 02:58:40 | 植物
うちの庭に勝手に生えてきたパパイヤ、
それはもうニョキニョキと新しい葉っぱが増えて、
その新鮮な緑色と、初々しい小さな葉っぱを愛でて楽しんでました。

 緑の天蓋

 これでもかと出てくる新芽

これは11月はじめの写真です。
先日、ふと見たら、わあああ、つぼみだよ!!



むふふふ、これで花が咲いて実がなって……
と思って、しかしこんなに枝分かれしててどうなるんだろう?
ふと疑問に思って検索してみました、パパイヤ。

そしたら……
な、なんだって~~!?

パパイヤには雌株と雄株があるんだって!?
で……これはどうみても、雄花です、ありがとうございました。

こちらに、雌花雄花その他、パパイヤの写真が満載。
うーん、庭からパパイヤをもぎって食べる夢ははかなく消えたか……。

しかし雌花雄花のほかに、両性花というのもあるそうで、
とりあえずもう少しつぼみが大きくなって、花が開いてみないとよくわかりませんが、
両性花ってのは遺伝的な要素のほかに、温度でも左右されるとか……(参照サイト)。
なるほど、ワニの卵と一緒ですね。
うう~む、しかも雄花でも実をつけることがあるって? (参照サイト

いい加減な植物だなあ。
さすが、メキシコ原産

というわけで、あんまり期待はしないで、
でも夢はまだ捨てずにおこうと思います。
てか、今度パパイヤ買ってきて中の種を全部庭に捨ててみようかな?

まあ実がならなくても、日々成長していく緑を
窓の外に眺めるだけでも楽しい、
おまけに花が咲けばなお楽しい。

というわけで、まあ頑張って育ってもらいましょう。

トケイソウの花

2008-11-04 12:27:52 | 植物
ますます偏る話題。

10月最後の日曜にサマータイムが終わって、時計が一時間遅くなったんですが、
早起きの習慣はなかなか直りません。
いつもはギリギリまで寝まくるダンナも、出かける一時間前に起きてしまう。

しかもなんかこのごろ晩の飲み会が多いダンナ、サッカー見たい私、
で、晩の散歩より、朝の散歩にしない?
ということになりまして、先週から犬の散歩は朝になってます。

するとまあ、涼しいし、明るいからまたいろいろ新しい発見が。

で、発見したのが近所の公園の垣根に巻きついて伸びてるトケイソウでした。
さっそく翌日にはカメラを持ってお散歩に。
あ、グアヤバの泡吹きも、記録(?)のために割れた部分を撮ってアップしておきました。

で、トケイソウ。
ツル植物で、垣根や電柱に巻きついて伸びていて、
つぼみから真っ赤な実まで勢ぞろい。

 つぼみです。トゲトゲの先のしずくがかわいい。


こちらはたぶんこれから咲くとこ 


 一番下に花、それから上に行くごとに実が膨らみ始める。


そして、緑色だった実が徐々に赤く染まっていくようです 


見たら、種が一つ破れて、中が見えてました。
それをちょっとちぎってもらってきて、中身をじっくり撮影。

 うわ~、グラナダにそっくり……

取ってきたやつはうんと小さいですが(指と比べてもらってわかるように、1cmくらい)、
グラナダ、日本ではパッションフルーツというようですね、
食べるための品種はもちろんもっと大きいです。
まあこの近所のトケイソウも、写真に写っている実はもっと大きいのもありました。

でも、中身はほぼ同じですね、白っぽいゼリーに包まれた黒い種。
蛙の卵にそっくり。
以前から、グラナダ(パッションフルーツ)と、この道端で見かけるトケイソウ、
どうつながるのかピンと来てなかったんですが、納得しました。
もちろん、この道端のは食べられる種類じゃないと思います。
食べられるとしてもこんなちっこかったら、味なんかわからんかも。

でもとにかく納得したところで。
トケイソウの花ってやっぱり何度見ても不思議だし、きれいです。

 
  

伸びる伸びるパパイヤ

2008-10-30 12:24:39 | 植物
またネタが偏りつつありますが。

うちの裏庭、私がいつも座っている部屋の窓の外に、
ある日掃除のおばさんが、「パパイヤ生えてきてますねえ」と言うんです。
え、と思って覗いてみたら、それらしい葉っぱが。

うわ~ホントだ、誰だ、こんなところに種捨てたの!

でもまあ悪くないかも、日よけにもなるし、
パパイヤが実ったらウッハウハ。

と思っていたある日、気がついたら窓から見下ろさないと見えなかったパパイヤが、
窓からコンニチハ。
しかも、次の日には……昨日より伸びてる……。

連夜降る雨に、にょきにょき、というより、のきのきと伸びるパパイヤ、
毎朝定点観測、と言っても三脚とかないので適当ですが、
一週間撮影してみました。

重ねてアニメにしようかなと思ってたんですが、
ちょっと面倒なんで、そのまま。

 10月22日

 10月23日

 10月24日

 10月25日

 10月26日

 10月27日

 10月28日

写真を見て初めて気がついたんですが、
パパイヤもだけど、左端に写ってる細い木(例の、枯らされた木の根っこから伸びてます)も
日々成長してる~……。

そのうち暇があったら重ねてアニメで見られるようにします。

最後に、パパイヤの葉っぱが日に透けていたところ。



成長具合から、27日に撮った写真と思われます。

以前、モンテレイでダンナが心臓発作起こしたとき手術してくれた医者、
一年後にもう一度訪ねていったんですが、
そのときの雑談で、その医者が言うには
「あ~、あっちのほう(南部)ってすごいんだってね、
 ちょっと種をまくとあっという間ににょきにょきにょき~、
 見上げるほどに育つんだって?」と。

いや~そりゃあ乾燥しているモンテレイよりは伸びるだろうけど、
そんな大袈裟な、と思ってたんですよね。
大袈裟じゃなかったかもね……。

まあパパイヤはそんな大木にはなりませんが、
たくさん実がなるといいなと思います。
以前紹介したパパイヤの木はこちら

グアヤバの木が泡を吹く

2008-10-27 02:41:04 | 植物
いつもは犬の散歩、夜になってから行くんですが、
金曜はダンナが飲みに行ってて午前様で、犬の散歩行けませんでした。
私ひとりだと、野放しの小型犬に襲われる(笑)ことがあって、
そういうときに回避できず、何かあるとこっちが悪いことになるので怖いんですよね。
お昼に庭には出してやったんで、おしっこはしてるし、
どうしてもしたくてそわそわという感じでもないからまあ大丈夫かな、と。

で、翌日の午前中という珍しい時間に、いつもの近所一周散歩をしました。

その途中の道端に生えているグアヤバの木があるんですけど、
そこで、変なものを発見。



うわ、なにこれ。

最初は菌類(キノコ)かと思ったんですが、たぶん違いますね。
木の幹に傷がついて、それを癒すためににじみ出た樹液のようなものじゃないかと思いますが、
ちょっと調べてみても、そのような記述は見つかりませんでした。

アップ。



この、つや~っとしたメレンゲの部分と、泡立っている部分と、
どうしてこんなふうになるんだろう?

触ってみましたが、けっこうガチガチで、ホントにお菓子のメレンゲみたいでした。
泡の部分も同じくらい固かったです。

裏から撮ってみたらこんな感じ。



もうひとつ奥の幹にも小さいのが。



なんかちょっと、鏡餅みたいでかわいい。
色がメキシカンすぎますが……。

いつもは真っ暗な夜に散歩するので、いつもあったのかどうかわからないです。
でも同じ日の夜、やっぱり同じコースを散歩に行って、
改めてじっくり見ようと思ったら、最初の写真の丸っこい先っちょが
ばっきりと折り取られてました。
やっぱり誰かが好奇心で割ってみたようです。
ということは、私たちが見たとき、まだそんなに時間経ってなかったのかもね。

暗かったので、割れた部分はよく見えませんでしたが、
白っぽくてスポンジ状で、やっぱりカマキリの卵とかキノコではないようでした。

うーん、夜の散歩も悪くないけど、昼の散歩も発見が多いなあ。
でも、すごく暑かったです。
家の中にいると涼しいこの時期でも、昼間の散歩は暑いのか……。
と、改めて思い出したりしました。



後日、かじられた(?)ところを写真撮るチャンスがあったので、
ついでにアップ。



あんまりおいしそうではない。

雨上がりの椰子の実(追記)

2008-09-26 09:38:59 | 植物
このごろ雨続きです。
ハリケーンの季節だからしょうがないのかな。
でも今年はハリケーンはまだこのあたりには来てません。
カリブ諸国にはだいぶ被害が出たようですけど……。

今日も朝から雨降り、涼しくていいんだけどね。
お昼ごろ少し陽が射してきました。
犬が外に出たいというので、私もちょっと付き合って前庭に出たら、
うちの庭の椰子の実がきれいでした。



ちょうど食べ時なんだけど、誰かもらってくれませんかねえ?
水滴をはじく、若々しいお肌です。



このひと房以外にも、もっとびっしりついてます。
ときおり、ドーン! と音がして、庭のコンクリを転がる椰子の実。
頭の上に落ちてこないでほしいもんです。

陽が射したのはお昼時だけで、午後からまた雨が降ってます。
涼しくても、こうどんよりじめじめは、かったるいですね。
用事はいろいろあるのに、ついだらけてしまいます



ついでだから続きに書きます。
昨日、上のような記事をアップしたら、今朝、庭師がやってきました。
「そろそろ切りませんかぁ~」ってことで、まあそうね、お願いします。

椰子の実も降ろしてやってね~、と言っておいたんで、
ずっしりいっぱいついてた椰子の実もこのとおり。



こんだけかと思ったら違いました。



後ろにも、ごろごろごろん。
あーあ。
まあ椰子の木も身軽になったことでしょう。

全部、庭師さんたちに持ってってもらいました。



庭師さんたちの仕事道具。
黄色い立派な屋根つき駐車場は隣の家です。

マヤの伝統食用植物チャヤ

2008-05-29 13:37:48 | 植物
NANAOさんが記事にしておられたので(チャヤ
すごく古い写真を思い出しました。

一昨年かな、友達とメリダ旅行したときの写真です。
まだこのときのアシエンダ見学の話も最後まで行ってないし(おいおい)、
ウシュマルの写真も山ほど残ってるし……。
ま、そのうち。たぶん。

で、今日はこれです、チャヤ。



チャヤ、chaya という植物で、写真を見てもらってもわかるように、
2mくらいの高さにはなります。もっとなるかも。

けっこうごつい葉っぱに見えますが、というか、ごついですが、
これがマヤ伝統の食用・薬用植物。
私がこれを知ったのは、カンクーン近くの村の研究所にいたころで、
研究所の寮の裏庭に生えてました。
学生たちはそのほとんどが奨学金をもらってたりして貧乏なので、
みんなこの庭のチャヤをむしっては食の足しにしてたんですね。

そのうちのひとりが、古い古い藁半紙を閉じたような本を見せてくれたことがあって、
それがチャヤのレシピでした。
100種類載ってると書いてあったかな。
そのくらい、ありとあらゆる調理方法で食べられ、飲まれている植物です。

が、阿呆な亀は、相変わらず片手落ちで、
このメリダ旅行中に何度もチャヤ料理やジュースが出てきたのに、
その写真は撮らずじまい~、
と思ってたら、NANAOさんがちゃんと、ジュースにスープまで写真公開してくださってます。
上記リンクから、ぜひご覧になってください。

貧乏学生が庭からむしって食べるからって、ビンボー人の食べ物、と思うなかれ。
メリダ(ユカタン)では、高級レストランでもちゃんとチャヤ料理があります。
NANAOさんも書いておられるとおり、
マヤ人の知恵はすごくて、このチャヤも栄養満点、消化を助けて体にとてもいいとか。

ちょっと調べてみました。
学名は Cnidoscolus chayamansa.
カルシウム、ビタミンAやC、鉄分や燐が特に多く含まれているそうです。
こちらのサイトを見ていただくと(スペイン語ですが)
なんか、ありとあらゆる体の部位に効くみたいですね。
ハゲまで治るとか……。
こちらには、ちょっとだけ写真入りでレシピも載ってます(スペイン語ですが……)。

友人とのメリダ旅行では、日本からのご両親を案内してたので、
ある程度観光客向けの高級なレストランにしか入らなかったんですが、
それでも、あちこちでお目にかかりました、チャヤジュースにチャヤ料理。
で、こりゃ何ですか、ってことになって、
私も一目で自信を持って「これです!」と言えるほどには知らなくて
(だって研究所のは、いつもむしられてましたから……)、
あるレストランでは小さな鉢植えにちっちゃな葉っぱのついた植物が
ひょろっと伸びてて、それにチャヤと名札が。
うーーーん、でも研究所のはもっとでかかった、ような???
と、どこまでも記憶不全の私。

そしたら、ある民家で訊ねてみたところ、
もちろんあります、これです、と上記写真の立派なチャヤを。
しかも、むしられてないし~(笑。

これを刻んで茹でたり蒸したりミキサーにかけてジュースにしたり、
するわけです。
お味は、特にこれといったものではなく、ただの葉っぱ。
でも、肉やその他の野菜、それにチレなどで味付けして、
チャヤは栄養と分量(笑)を受け持つようです。

ただ、ユカタン以外ではほとんど見かけません。
私のいるカンペチェでも、見たことない(生えてるのも、レストランでも)。
本当に、ユカタン独特の植物のようです。
チアパスとかオアハカのほうならあるのかもですけどね。
そのあたりご存知のかたいらしたら、ぜひ情報お願いします!