メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

2009年最後の日没

2010-01-01 10:49:46 | 風景
日本はとっくに新年ですが、こちらはまだです。

今日はダンナも珍しく年末年始に休みが取れて、今日も暇だったので、
日没を見に、防波堤に散歩に行きました。



この沈みゆく太陽、こちらの夕方5時半ですが、
日本はすでに1月1日の朝8時半。
初日の出としてとっくに昇っている太陽と同じ太陽なんですよねえ。



2009年のラスト日没。



そして、地平線に接する。

ところで、OTTOさんのブログでしたか、
グリーンフラッシュなる現象のことを初めて知りました。
空気が綺麗だと見えるんだそうですが、ものすごく稀な現象だとか。

とりあえず日没の太陽が姿を消す瞬間は見られるよな、と思って、
カメラを構えて待ちました。
目は本物の太陽をにらみ、手元のカメラはシャッターに指をかけて待機。



ところがですね、この辺よくあることなんですが、
地平線近くに雲がかかるんですよね。
今日も、太陽が沈んでいくと、あらら、雲に邪魔されてしまった。

でも割と輪郭がはっきりした雲だったので、行けるかも?



もうちょい。



雲の端がぎざぎざなので、太陽の光はいくつかの点々となり、
それでも最後の瞬間にきらっと緑になった、と思います。
ただ、上の写真はその瞬間より一秒、いや、半秒遅かった……!
ほとんど写ってません~。

でもまあ、本人は見たと思っているので、見たことにしておいてください。
これを見た人は幸せになれるんだそうです。
来年はいいことあるといいな~~。




太陽が沈んで数分後の、半透明のミルクゼリーのような空の色。
前にも書きましたが、この時間の空が一番好きです。

ではでは、あと数時間でメキシコも2010年に突入いたします。
独立200周年、メキシコ革命100周年の大きな節目となるこの年、
メキシコでは再び革命が起こるのでしょうか……?
楽しみにしたいと思います。

皆さま、今年もいろいろとお世話になり、本当にありがとうございました。
いつもコメントくださるかたも、読み逃げ(笑)のかたも、
またこれからもよろしくお願いいたします。


それでは、よいお年をお迎えください

南国の海辺

2009-12-15 12:32:51 | 風景
今日はgooさんのメインテナンスが長くかかりましたね~。

週末に島の反対側、プエルト・レアルにドライブに出かけました。
ワンコネタにしようかと思ったんですが、写真が大量になるので、
今日はまず海辺の風景だけ。



微妙にまだ早い時間だったので、だれもいません。
椰子の木が風に吹かれて、絵葉書のような南国風景。
暑中お見舞い申し上げます、とか書いて葉書にしたくなりますね。



ここは、この島には珍しく、ちょっと岩がある浜辺です。
岩があるから、あんまり削られないで残ってるみたい。



これは、何の変哲もないただの空。
帰りの車の中から撮ったんで、色もちょっと変だな。

誰もいない海辺の灯台

2009-12-12 08:00:00 | 風景
引きずってすみませんが、まだまだヌエボ・カンペチートの写真です。

ちょっとコメントをいただいて、説明不足だったかなと思ったので、
付け足しで、村の全貌をグーグルマップでお見せしておきます。



サンペドロと書かれた左に流れるのがサンペドロ河です。
カルメンとヴィリャを結ぶ道路は黄色い線で、カルメンは東になります。

この河口部分を拡大したマップがこんな感じ。



行ったときはわからなかったんですが、
河口の内側のほうへは、砂が溜まっていって、小さな入り江を作ってるんですね。
私たちは上の写真の黄色い線の道路から、この写真の下から伸びる白い道路に入って北上、
ちょっと道路のつながり具合が私たちの行ったときと違う気がするんですが、
たぶんY字になっている右の道へ入って突き当りが、廃屋の並ぶところです。
赤い丸で囲んだところに車を停めて、まっすぐ歩いて浜に出ました。
下で紹介する灯台があったのは赤丸上部のすぐ右手の辺りです。
浜をぐるっと歩いて、青い丸をつけたあたりで、昨日の記事でお見せした写真などを撮りました。
でもY字の左端になっている道や家は、浜からは見えませんでした。
ずっと椰子の林が続いているばかりでした。
なのでやっぱり、このグーグル写真が撮影されてから、かなり地形が変わっていそうです。



 夕陽を浴びる廃屋

そして、河とは反対の方を見ると、こんな景色でした。



へえ~、灯台が立ってる、と思ったんですが、
よく見ると……。



力尽きて倒れた先代が。
まあ潮風にさらされて、金属でもけっこう早く朽ちてしまいますもんね。
それにしても、村の端っこも廃村状態になっているのは、
単に海風に負けたからではなくて、
もしかしてハリケーンでも来たときに大きな被害があったのでしょうか。



ところで、灯台というと、最近見たこんな記事を思い出しました。
らばQさんの「こんなところで働くなんてムリ…あまりに波が激しい恐怖の灯台(動画)

すごいです。
こんなところにいったいどうやって灯台を建てたのか、そこからまず不可解です。

でも、ちょっと、この灯台から、迫り来る波を体験してみたいと思うんですが。

誰もいない海辺

2009-12-11 08:00:00 | 風景
ヴィリャまでの往復6時間。
うちのダンナは無口なので、その間に聞くCDをたっぷり持っていくんですが、
実は私、メキシコに来るまでは車にあまり乗ることがありませんでした。
日本にいたころは、うちには車がなかったので乗らなかったし、
ドイツではまあたまに知り合いに連れられて長距離移動もしましたが、
ドイツ人って音楽をBGMとしてあまり聞かないのですよね。
聞くときは、真剣に聞く。
だから、久しぶりに日本に帰ったときなど、スーパーや商店街、あらゆるお店で
ガンガン鳴ってる音楽に耳が痛くなったほどです。

で、メキシコで自分たちの車を持つようになって、
運転しながら音楽を聞いて、最初の違和感。
それは車の外で鳴るごうごうと空気を切る音と、音楽との不協和音でした。
いつも家で聞き慣れているはずの音楽が、狂って聞こえるのです。
最初の車にはCDプレイヤーなんていいものはなく、カセットテープだったので、
テープが痛んだか、プレイヤーが壊れているかと思いました。
まあすぐに慣れて、気にならなくなったんですが、
ヴィリャまで往復のあいだそんな音楽を聞いていて、
立ち寄った村の外れから海辺へ出たとき、
ただ波と風の音だけがざんざんごうごうと鳴り響いていても、
それがなんだかすごく心地良かったのですよね~。
車が時速100から120キロで走るときに空気を切る音は、
やはり耳が疲れるものなのだなあと思ったことでした。

前置きが長くなりましたが、そういうわけで、
このまったく無人の海辺に出たときの感動と安堵感は大きかったということです。

まあ、家もまだ保存状態がよかったように、
この海辺にもまだ人がいた痕跡はたくさん残っていましたが……。



逆光にしてしまえばゴミも見えないし~。
千鳥たちが平和に歩いてます。

なんと言っても、まったく誰も踏んでいない新雪のような砂浜が気持ちいい。

 

太陽の光を載せて押し寄せる波と、細かくて光る砂と。



まあ普通の角度で見れば、普通の砂浜なんですけどね。
カルメンの海辺はこんな綺麗な砂は、人工的に持ってきて敷き詰めないと、
自然のままだと貝殻だらけの浜になってしまうので、
人がいないことも加えて、さらに神秘的に見えるのでありました。

廃墟の向こうの海

2009-12-10 08:00:00 | 風景
さて、昨日お見せした村外れの廃屋のあいだに、海へと出る道があります。



なんか、こういうところ、ワクワクします。

抜けていくと、正面は海。



ごうごうと鳴る風、ざんざんと押し寄せる波の音が重なって、
誰もいない。
すごい迫力でした。

 河口から対岸を見る



上流のほうを見ると、前にこの河の写真を撮った橋が小さく見えています。



人がいなくても、びっしりと生い茂るヤシの林。
続きます。

バカラールのラグーナ周遊・2

2009-11-27 08:00:00 | 風景
バカラールのラグーナは、カルメンなんかのと違って、ほとんど淡水だそうです。
地図を見てもらうとわかると思いますが、
と思ってグーグルから拾ってきたんですが、Bacalar をどう読むと「バカカル」に???



チェトゥマルが面しているのは外海につながる湾ですが、
バカラールがあるのは、まあ「湖」です。
前にも書きましたが、ユカタン半島は淡水が極端に少ない土地で、
地表を流れる川というものがほとんどありません。
その代わりにあるのは、石灰岩の地面に複雑にうがたれた地下の洞窟と、
そこに溜まる澄んだ水脈で、
それが地表に現れるところをセノーテ cenote というわけです。

これまでにもここでいくつかお見せしたように、
本当に洞窟の奥底に地底湖になっているセノーテもあれば、
チチェンイッツァの有名なセノーテのように普通の池や湖のようなのもあります。
バカラールのこのラグーナは、そのセノーテのなかでも
非常にサイズが大きく、また地表に出ている水域として珍しい存在だとのこと。

これだけ大きいと、確かに、セノーテという感じはほとんどしませんが、
水の美しさはさすがカリブ海、と言いたいところ、でも淡水なのか~。
セノーテはすべて、地下でつながっているという説もあるようですから、
このバカラールのラグーナも、あちこちのセノーテとつながっているのかも。



この水の色はカリブ海ですよね~。



バカラールの村に並ぶ豪邸をラグーナ側から眺めたところ。
一番左のなんか、中華風です。

そして、いくつか水の色が変わるところなどを案内してもらって、
それから少し奥まったところにある、「海賊の水路」へ。



なんかこれ、かつてはレストランか何かだったんだろうか?
よくわかりませんが、ここでボートを止めて、この廃墟に上陸。
ボートのお兄ちゃんはあとから水上スクーターでやってきたカップルと一緒に
そこらに飛び込んで泳ぎ回っているし、
私たちはここからの絶景をゆっくりと楽しみました。

写真、あまりにもたくさん撮ったんですが、キリがないのでちょっとだけ。

 

光も水も風も澄んで、ラグーナの真ん中で至福の時を過ごしました。
案外鳥が少なかったですが、季節柄ってことらしいです。

ひとしきり遊んだあと、帰ります。
帰りに、振り返って初めて気付いたけど、



この元レストラン、船の形してたのかぁ~。
タイタニックごっこ、やり損ねました(笑。
夕暮れの光を浴びて、絶好のチャンスだったのに!?

変な空

2009-11-16 08:00:00 | 風景
気がついたら、変な空の写真が数枚溜まってましたので、放出します。



車のフロントガラスの日よけフィルターを通して撮ったんで、
こんな色になってるんですが、あえて無修正で。



これもいつだったかドライブ中に見かけ、
窓を開けて撮った写真。

何か天変地異でも起こりそうな雰囲気が好きです。



これまたいつだったか、ふと部屋の窓から外を見たら、
こんな妖しげな夕焼けになってました。
せめて屋根に上って撮ればもう少しマシな写真になったでしょうが、
うちはそうすいすいと屋根に上るようには設備が整ってないので、
ガタガタとハシゴを引っ張り出して掛けたりしているうちに消えるかも、
と思ってそのまま窓から横着しました。
こういう夕焼けを、防波堤から見たら迫力あるんだろうなあ。

そう言えば某所でも話題に取り上げましたが、
2012年の世界終末予言が持てはやされている様子。
こんな写真でも眺めて、終末の気分に浸るのも悪くはないです。

バナナに乗る

2009-11-13 08:00:00 | 風景
海辺のレストランに行ったとき、こんな遊びをしてる人たちを見ました。



モーターボートに引っ張られる空気バナナライダーたち。
もちろん一度や二度は豪快にひっくり返ってました。

同行のおばさん(もう60を軽く越えてる人ですが)が、
「亀~~、あれやりましょうよ~」と言うので、
も~仕方ないな~、と言いつつトイレに行って水着に着替えて出てきたら、
もう食事が届いていた。
いやあ、すまんね、でも冷めちゃうしね、
食べたあとではあんな激しい運動はよくないよね、あはははっ、
ということで、このときはお流れになりました。

でもおばさんは、また行きましょう! 乗りましょう!
と、やる気満々です。
いいけどね~、普通に泳ぐだけでも私には充分ですがね。

しかし、ここ10日ほどずーーーーっと雨続きでした。
ようやく一日の半分くらいは太陽も顔を見せるようになりましたが、
雨季であっても基本は青空のメキシコで、これはうっとうしい。

そりゃあ日本の梅雨や、ましてやドイツの冬に比べたら
こんなもん大したことはないんですが、のはずなんですが……。
ドイツを離れてもう10何年ともなると、
青空見えないのはうっとうしいです。

この写真、ほんの二週間ほど前なのに……青空が懐かしいよ~

海辺の休日

2009-10-26 08:32:47 | 風景
今日はまたまた昨日のおばさん(コブつき、もといダンナつき)とうちの夫婦とで、
島の反対側にある海辺のレストランへ行ってきました。

おいしいものも食べたし、面白いものも見てきたので、
またおいおいご紹介していきますが、
今日はサッカーの試合があるので急いで風景だけ。



パラパに座って海を眺める。




これは島の反対側(東端)と大陸を結ぶ橋。




海辺の散歩。



あ! しまった、いつもの時間に間に合ったと思ったんですが、
今日からサマータイム終了して、冬時間に戻っていたんでした。
日本との時差が14時間から15時間になってたので、
日本は一時間先に行っちゃってるのでした。
半時間遅れになりましたが、ごめんなさい。

朧月と黒曜石

2009-10-08 08:00:00 | 風景
似たような話が続いて申し訳ないですが、一応時事ネタなんですみません。

昨日は4日の満月の夜のお話でしたが(日付はずれてますけどね~)
その翌晩、家の前からふと見上げたら、こんな朧月~。



これは私の安物カメラじゃなく、
ダンナが今年に入って買った同じ機種のもっと上等なやつで撮りました。
うん、なかなか見た目と同じに撮れてるよ。

うっすらと霞がかかっているのか、にじみ具合がきれいです。

 ドアップ

うーん、でもでかすぎても風情(?)がないですねえ。
月の表面が天文写真みたいに見えるわけでもないし。

このくらいがいいかな?



銀色に輝く感じが出ていて、なかなかよろしい。
目を細めると、月の笠が縮んで見えます。
目を開いたり細めたりして、月がぼわんぼわんと脈動するのを楽しむ。

この輝き具合、何かを思い出すなと思ったら黒曜石でした。
メキシコは黒曜石の産地で、みやげものなどにも彫刻やペンダントがありますが、
真っ黒のものの他に、こういう銀色の輝きを含んだものがあります。
調べてみたら、こんなサイトがありました(黒曜石資料館)。
並んでいる写真の上から4列目一番右端その隣、これこれ。
と思ってクリックしてみたら、やっぱりメキシコ産でした~。
ゴールデンオブシディアン(Obsidian=黒曜石)というそうです。

私もいくつか持っていますが、うまく写真撮れるかなあ?
とやってみたら、そこそこ?

 一番輝きが多く出る角度

 少し地味めの裏側

角度を変えると真っ黒にもなります。
これはメキシコシティの民芸品店で買ったものです。
ニワトリの卵大。
いつも机の前に置いて、ときどき握り締め、この輝きを覗き込んでいます。

以前は大きな原石も持ってました。
鋭い角がいくつも切り立ち、うっかり持つと手を切りそうでした。
アステカが大きな帝国を作ったのは、黒曜石を利用した武器を持っていたから、
という説もあるようですね。
私が持っていた原石はドイツからメキシコへ来るとき死んでしまったインコを
知り合いの家の庭に埋めさせてもらったんですが、その墓石に置いてきました。
今でもまだあるそうです。

朧月の話から、えらく脱線しました~。
石の思い出話も限りなくありますが、またいつか。

変な夜景

2009-10-07 08:00:00 | 風景
日本の中秋の名月は10月3日だったようですが、
メキシコでは満月はなぜか、4日でした。
調べてみたら、日本でも満月は4日だったけど、中秋の名月というのは満月とは限らないとか。
へえ~、そうだったのか。

で、その4日の晩、例によって防波堤へ犬の散歩に行ったんですが、
この時間の月は当然東に出ているので、海のほうには見えません。
というわけで、月の写真は撮り損ねました。

どっちにしても私の安物カメラでは、いざというときの風景写真には
さすがに限界を大きく感じてしまう代物でして。

でもこの日の夕暮れ、ちょっと面白かったんですよ。



残念ながら、車を停めて外に出たときはすでに光が弱くて、
こんな写真しか撮れませんでしたが。
うっすらとわかってもらえるでしょうか、地平線の下の太陽の光が
何かに遮られて、さかさまの天使のはしごになってます。

本当は防波堤に到達するまでのあいだにも空に高々と立つように
青とオレンジの色の境目がくっきりとできていて、すごく美しかったです。

この光が消えてしまってから、
何だかこの日は並んでいる船が多くて、そのランプがすごく綺麗。

と思って写真を撮ってみたらば、ですね。
こんなん、なりました。



またかよ~、な手ぶれ写真ですが、
よろよろっとS字型になって、幻想的~。

でも……ちょっとまた、まともなカメラがほしいなあ、と思う昨今。
できれば一年ちょっとで壊れない頑丈な、そして性能のいいやつがほしいです。

半透明な雲

2009-09-27 08:00:00 | 風景
今週はちょっと気合を入れた記事が続いて、予約投稿も間に合わずに
結局毎日書いてたんで、週末は短い記事でごめんなさい。



セントラに行った日の帰り道で立ち寄ったガソリンスタンドから、
ふと見上げた空に湧いていた雲です。

椰子の木とマヤのタバコの木にはさまれて、半透明に輝いていました。

……ちょっと、真ん中に突き立つ三本の人造物が邪魔と言えば邪魔ですが。

州境のサンペドロ河

2009-09-26 08:00:00 | 風景
こないだ自然保護区セントラに行ったとき
サンペドロ河の橋のところで車を降りて写真を撮りました。

サンペドロ河は、地図で見るとものすごく小さな川です。
こちらの記事に地図を載せていますが、
航空写真のほうでは、海岸線の真ん中あたりにサンペドロとあるところ。
川筋はほとんど見えません。
隣の路面図のほうではRio San Pedroと書いてある細い水色の川です。

このサンペドロ河よりも、少し西にあるグリハルバ河のほうがずっとずっと太いです。
でもグリハルバ河の橋はセントラに行くには渡らないので、またいつか。

さて、このサンペドロ河、渡るたびに、じっくり眺めてみたいと思ってました。
セントラに行った日は最初から遊びで行ったので、一念発起、
橋の袂で車から降ろしてもらって、歩いて渡ってみよう!



ダンナとワンコは車でのろのろと先へ。
私はカメラを片手にてくてくと橋を登っていきます。
太鼓橋になっているので、登るって感じなんですよね。

一番てっぺんまで来て、海に向かう河口。



ちょっとわかりにくいかもですが、
海になるところでくっきりと水の色が変わっています。



両岸を結ぶ電線に、鳥がびっしり。

この河は州境でもあって、手前がカンペチェ州、向こうがタバスコ州です。



カンペチェ州側の岸辺の村。
小さな教会があり、水辺の家はボートが車代わりのようです。



タバスコ州側の村。

橋の向こう側はタバスコ州の、ジャングル。



そして河の上流も……



両岸びっしり、ひたすらジャングルのみ。
人跡未踏、ではないのでしょうが、ほとんど未踏の大地。
この河を、ハックルベリー・フィンになった気分で、
ボートでゆっくりと遡っていってみたいものです。
どこまで行けば次の村があるのでしょうか。

変な雲

2009-09-21 08:00:00 | 風景
先週の水曜16日はメキシコ独立記念日でお休みでした。
それで隣町に出かけたんですが、今日はちょっと小ネタから。

帰り道でふと空を見たら、こんな雲がありました。



まんまる……。

いや、なんかオタマジャクシみたいな尻尾がついてますが、
最初に見たときはまるでボールのようだったんですよ。
でも走る車のなかから、両側の木に邪魔されてなかなか撮れず、
やっと撮れたときにはこんな感じでした。

前にも笠をかぶってる雲の写真をお見せしたことがありますが、
今度のはマジで、UFOのカムフラージュじゃないかと思いました。

でも……サッカーボールみたいだぁ~~けっ、蹴りたい~~
と、実は思ったとか思わなかったとか。

海辺で待つ

2009-09-17 08:00:00 | 風景
さて、6時からと言われたウミガメの放流に出かけたわけですが。
もうあの人混みを見た段階で、半分以上諦めてました。

しかもそこで出会ったダンナの同僚の話によれば、
これまで(毎年やってるらしい)の例で言うと6時に始まることはなく、
8時とか9時とかになるとか……。
あああ、そうだった、ここはメキシコだった!
そんなら、せめて5時からの試合を見て、7時に家を出ても間に合ったのでは、
(サッカーだけは時間に正確なイベントなのですよね、メキシコでは)
なんてことに後悔しつつ、私はひっそり車に戻って
ラジオで寂しくサッカー中継を聞いたりしてました。

しかし7時になる前にダンナが呼びに来る。
始まるってよ、というので仕方あるめえ、と車を出てまた人混みへ。

砂浜に低く紐が張られていて、その前にずらり、並ぶ人たち。
拡声器を持った兄ちゃんがそこを歩きながら何か説明してます。
「7時から始まるって」とダンナ。
「でも子ガメをもらえるのは子供だけだって」とダンナ。
あー、もうどっちでもいいです……と激しく意欲減退の私。

そこへ、さっきの同僚がまたやってきて、
「カモメがまだ飛んでるからね、飛ばなくなるくらい暗くなってから放流だって」。
うむ、それはものすごく理にかなってますね。
放流する端からカモメに食われたら、子供らが泣きます。
しかし、ってことは、7時にも始まらないよね。
日没の時間をちゃんと確認してからやりましょうよ、こういうイベントは~。

7時をだいぶ回って、パラパのあるところの拡声器で、
ウミガメの放流やりま~~す!と叫びだしたので、
何らかの説明くらいは聞いておくか、と近付いていったんですが、
こちらはウミガメセンターの何とかさん、わーーぱちぱちぱち、
こちらが何とかの何とかさん、わーぱちぱちぱち、
という例の長~~~い前口上が始まるのでありました。

そうだったよ、ここはメキシコ。
もう長いことこんなイベントに参加してないので忘れてましたが、
コンサートに行ってもこんな調子で、
音楽聞きに行ったんだか、前口上聞きに行ったんだかわかんなくて虚しくなる。

とりあえず、今日放流するのはtortuga blancaであるということだけ聞いて、
もういいや、あっちの人の少ないところへ行こうよ、と脱出。

tortuga blanca、アオウミガメです。
適当にしか聞いてなかったけど、100何匹か、今日の子ガメがいると言ってました。

人の並ぶ一番西の端っこへ移動します。



こうして見る日没は美しいのだがなあ……。
背後にはにぎやかな人の群れが。



は~やく沈め、と祈りつつ眺める、金色の夕日と波。



うん、美しい。
まあこれだけでも、来た甲斐はあったか……?



でもまだまだ飛んでるカモメにペリカン。
早くおうちに帰りたまえ~。
いつもなら夕暮れの風景にいいアクセントになってくれる鳥たちも、
今日は邪魔者扱いです。

そして西の太陽が地平線の向こうに沈むと、



今度は東の空が染まり始めるのでした。

この下には、びっしり人の群れがいるんですよね。
変な構図になっているのはそのせいです。

と言うわけで、さんざん待たされた私がその仕返し、というわけではないですが、
皆さんをお待たせします、亀の写真は明日です。
お楽しみに~?(でも期待はしないでください)