トロン:レガシー / Tron: Legacy

2011-01-03 | 映画






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1982年に世界で初めて全面CGを取り入れて話題になった「トロン」の28年振りの続編。
オリジナルは、僕がテキサスにいた頃に見た、数少ない作品のひとつで、とても懐かしい。
何しろ当時は、英語がよくわからないので、見る作品がかなり限定されていた。

主人公のサム・フリンには、たぶん主演は初めてだと思われるギャレット・ヘドランド。
彼は、「フォー・ブラザース / 狼たちの誓い」という作品の、弱虫で頼りない四男坊役が印象深かったが、まさか同一人物とは思えない豹変振り。
もう一人の主人公には、オリジナルから引き継いでるジェフ・ブリッジス。去年アカデミー主演男優賞受賞者。彼には今もう一つ話題になっている「トゥルー・グリット」という気になる作品がある。
そしてヒロインには、オリヴィア・ワイルドという、どちらかというとテレビドラマを中心に活躍してきた女優さん。

ジェフ・ブリッジスがジェダイになってる


イマイチ、華のないギャレット・ヘドランド


SF向きの無機質な表情のオリヴィア・ワイルド



ストーリー
デジタル業界のカリスマ、ケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)が謎の失踪を遂げてから20年たったある日、27歳に成長した息子サム(ギャレット・ヘドランド)に父ケヴィンからのメッセージが届く。
サムは、父ケヴィンの消息を追って父のオフィスに足を踏み入れるが、そこには衝撃的な真実が待ち受けていた。(シネマトゥデイ)

オリジナルが公開された当時は、CGだらけのその映像が強烈だった。
またゲームとタイアップしていてアメリカのゲームセンターでライト・サイクルのゲームに熱中したのを覚えている。
それが28年たった今回の映像と比べてみると、CG技術の進化の凄さがわかる。当時の映像がとても稚拙の見える。

そのCGと、ジェフ・ブリッジスや出てくるメカやゲームへの懐かしさは、とても楽しめた。
映像に関しては、若いジェフの表情が圧巻。あの顔に、下手するとライト・サイクルのレースシーンより手間暇がかかっているかも知れない。

その反面、ストーリーは、ありふれていてちょっとイマイチ。ほとんどひねりなし。いい人、悪い人、ずるい人がビジュアルでも、その行動でも、あまりにも分かりやすく描かれている。
このストーリーで、2時間強の間、観客を引っ張るには無理があるような気がする。
1時間半くらいにして、もっと早いテンポでもよかったと思う。


これが28年前のケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)


これが現在の28年前から年を取っていないケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)



オリジナルのライト・サイクル。CGというよりアニメ。


今回のライト・サイクル。3Dが満喫できる。



オリジナルのディスク・ゲーム。ドッジボールみたい。


今回のディスク・ゲーム。これまた3Dを満喫できる。



オリジナルのレコグナイザー。当時は凄いと思ったのだが。


今回のレコグナイザー。3Dの門。



トリビア
オリジナルと同じようにジャーニーの曲が使われている。この作品では「Separate Ways」だが、オリジナルでは「Only Solutions」と「1990s Theme」が流れていた。

実際の撮影は64日で終了したが、CGの編集に68週間を費やした。

衣装の予算に10億円以上をかけている。ちなみにレーサーの着用している衣装は、一着500万円ちかくする。


オリジナルの予告編



Journey - Separate Ways


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2 コメント

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ストーリーよりも (哀生龍)
2011-01-07 06:25:10
TB&コメント、ありがとうございます。
「トロン」が公開された当時、始めて予告を見たときのインパクトはかなりの物で、光るラインの入った衣装も、バイクと一体になったようなフォルムも、コンピューター内を表すゲーム世界も、どれも近未来的でクールに思えたものです。
いい意味で「トロン:レガシー」は、そのイメージやビジュアルを残してグレードアップした“だけ”だったのが、らしく感じられました。
正直かめさんも書かれてるように、ストーリーの方は物足りないですよね。
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こんにちは (KLY)
2011-01-08 02:13:40
仰るとおり懐かしさを感じつつ技術の進歩に驚きながら楽しみました。
わざとでしょうけども、敢て前作と似たようなシチュエーションを作り出していたんで、余計に当時との映像の差が解るんですよね。
ですから私は、この作品は出来るなら前作と一緒に観た方がより楽しめる作品だと思いました。
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