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デンゼル・ワシントン、アメリカに来てからは、彼の作品はすべて観ている。
毎作、信念を持つ強く優しい男を、いろいろな形で演じ、観ているものを楽しませてくれる。
前作の「サブウェイ123 激突」(つくづく思うが、変な邦題だ)とは、体型を大きく変えてかなり絞っての役作り。
共演は、「ダークナイト」で、味のある刑事を演じたベテラン、ゲイリー・オールドマン。
役の上でも、私生活でも、結構メチャクチャな人のようだが、やはりこういう狂気の人物が似合う人のようだ。
女優では、「マックス・ペイン」や、日本では未公開のコメディー「Extract」、そして今アメリカで公開中の「Date Night」のように、ラテン系の小悪魔的な役が多いミラ・クニス。
もう1人は、あの「フラッシュダンス」で一世を風靡したジェニファー・ビールス。
全くわからなかった。
体型はそれほど変わっていないようだが、ちょっと顔が長くなったような。
昔は、髪で隠していたのかな。
世界が破滅して、生き残った人間は、ただ力あるものに支配される世の中。
アニメでいう「北斗の拳」、「バイオレンスジャック」の世界だ。
そんな荒野のアメリカを1人で西へ向かって旅する男イーライ。
彼は1冊の本を届けに、ひたすら歩いている。
イーライは、ならず者たちが襲ってくる荒野でも生きていける、驚異的な格闘技術を持っている。
カーネギーという男が支配する街でも、彼に襲いかかってきたカーネギーの手下15-16人を叩きのめしている。
カーネギーは、腕のたつ部下と、武器、水で、街を支配しているが、世界が破滅する前に存在したある本を探していた。
この本を手にすることで、人の心も支配出来ると信じていた。
ここからすこしネタバレ
よっぽど鈍感な人でない限り、この本が「聖書」だとすぐわかるとおもう。
でも、ある意味これはかなりきわどい設定だともう。
つまり、聖書は人の心を支配する道具になるというメッセージを含んでいるのだから。
僕は、宗教はつねに多くの人たちに、人が人の心をコントロールするために使われていると思っているので共感出来る。
そしてカーネギーは、聖書を奪うためにイーライを追いかける。
カーネギーの盲目の愛人の娘で、以前から自由のない街を出たかったソラーラは、勝手にイーライと行動をともにする。
イーライの信じられない戦闘力で、カーネギーの部隊は大きな打撃を受けるが、結局ソラーラを助けるために、聖書を奪われ自分も撃たれてしまう。
そして、今度はソラーラに助けられることになる。
一方、カーネギーは、奪った聖書を持ち帰って、盲目の愛人の前で開いてみると...
人間の欲を丸出しにしたカーネギーに対し、無欲で自分の宿命にしたがって西に聖書を届けようとするイーライ。
このコントラストが、宗教を道具に使う人間と、強い信念のもと自分の信じたものを信仰する人間を、はっきり映し出している。
そして、人を縛っていた方法が力や物だと、とても簡単に権力の座から転げ落ちる。
カーネギーが、聖書を開いた瞬間、彼は今まで暴力で縛り付けていた愛人に敵わなくなってしまう。
そして、武器や部下を多く失ったことを知った者がとる行動は。
この作品では、イーライの行動を注意深く見て下さい。
いろいろ、結末につながる伏線があります。
デンゼル・ワシントンの魅力がいっぱいのお薦め作品。
ザ・ウォーカー - goo 映画
トリビア
当初クリステン・スチュワートが、ミラ・クニスのソラーラ役のオファーを受けたが、「ニュームーン」の撮影のスケジュールの関係で断った。
撮影風景 銃撃シーン
撮影風景 ファイトシーン
撮影風景 酒場、砂漠のシーン
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