ルーシー / Lucy

2014-09-06 | 映画






オフィシャルサイト

スカーレット・ヨナハン主演、モーガン・フリーマン共演だけれど、この大俳優を、それはそれは勿体ない使い方している。

台湾で暮らしているルーシーは、チンピラのボーイフレンドに騙されて、韓国マフィアに麻薬を届ける羽目になる。
なんで、この映画の舞台が台湾なのか。また中国スポンサーがいるのかな。
マフィアの事務所に行くと、今度はその麻薬の入った袋を体の中に入れられ、海外への運び屋にされてしまう。
その麻薬は、妊娠中の女性から分泌される物質から作られ、かなりの副作用がでる可能性がある、たちの悪い麻薬だ。
麻薬の袋を入れる手術をされ、海外への出発を待つ間に、マフィアのチンピラたちに、暴行を受け、体の中で袋が破けてしまう。
大量の麻薬が、ルーシーに体に溶け込み、彼女の体と脳に異常が起きる。
本来、人間は脳の10%の機能しか使っていないのに、この麻薬がルーシーの脳を覚醒させてしまった。
彼女の、人間離れした身体能力、インテリジェンス、そして超能力まで、使えるようになっていく。
ルーシーは、マフィアの事務所に復讐に向かい、他の運び屋たちの行き先を突き止める。
フランス警察に、麻薬の件を伝え全ての運び屋から麻薬を回収させると、自分も、フランス滞在中の脳科学者のノーマン博士に、異変の謎を解いてもらう為、パリに向かう。
武装したマフィアも、麻薬を取り戻すために、フランスに集まって来た。

序盤で、「脳が100%覚醒するとどうなるのか?」という疑問が投げかけられるが、すぐにXXXXになるでしょって、エンディングが分かってしまった。
スカーレット・ヨナハンは、序盤こそマフィアにオドオドした演技が新鮮だったが、途中からは「アベンジャーズ」のブラック・ウィドウがパワーアップした役って感じで、いつものツンとした彼女。
台湾が舞台ではじまり、何故かそこで韓国ヤクザが出てきて、フランスまで銃持って行って銃撃戦って、とっても強引で、脈略のない舞台設定が最後まで不思議だった。 
リュック・ベッソン監督は、構想から現実まで10年かかったって言ってるらしいけど、それほどの作品でもないかな。 カーチェイスはよかったけど。 


トリビア
当初、アンジェリナ・ジョリーがルーシー役にだった。


撮影現場風景

オール・ユー・ニード・イズ・キル / Edge of Tomorrow

2014-09-06 | 映画






トム・クルーズ主演、エミリー・ブラントが共演。彼女は、この映画と同じタイム・ループがテーマの「ルーパー」という映画にも出演していた。
邦題が、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」なんて、また配給会社が勝手にタイトルを変えて、と思ったら、桜坂洋の同タイトルの小説が原作だった。
今回は、ハリウッドがタイトル変えたんだ。

近未来、地球はエイリアンの侵略を受け、全世界の各地で苦戦を強いられている。
アメリカ軍の少佐で地球防衛軍のスポークスマンのウィリアム・ケイジは、フランスの激戦区に送られるが、戦闘経験のない彼は、すぐにエイリアンに殺されてしまう。
でも、彼は何故か1日前の防衛軍のベースキャンプで目を覚ます。
そして、昨日と全く同じ日を過ごし、戦場に行き、また殺され、同じところで目を覚ます。
自分の死を通したタイム・ループに陥っていた。
毎日の死んだ経験(?)を生かして、戦場に出るとだんだん長く生きながらえるようになるが、それでも最後は殺されて、元のベースキャンプへ。
そして戦場で会った勇敢な女性兵士リタから、今度目が覚めたら、自分に会いに来いと言われる。
そこで、いつもと同じように、ベースキャンプで目を覚ました彼は、さっそくリタに会いに行く。
自分の身に起きている、不思議な体験を話すうちに、彼女も、以前同じ能力を持っていたが、怪我で大量の輸血をされて、その能力を失っていることが分かった。
それから、リタの特訓がはじまる。
過酷な練習の最後はケイジが死ぬことで、全てがリセットされる。
ケイジは毎日、特訓や戦場で死んでは、また目覚めるという一日を過ごしていた。
そして、全てのエイリアンをコントロールする親エイリアンに毎日少しずつ近づいていった。

序盤は、いつもより情けないトム・クルーズだが、次第にいつもの、「俺がトムだ、文句あるか」顔になっている。
タイムループ系の映画の中でも、3年前に観たジェイク・ジレンホール主演の「ミッション: 8ミニッツ」に似ている。
そして、結末は、去年のトム自身の作品の「オブリビオン」と一緒。 
いつもの同じ、良くも悪くもトム・クルーズ・クォリティの作品。
必ず、毎作観てしまう。 


トリビア
第二次世界大戦、ノルマンディ上陸作戦を元にしている。

ブラッド・ピットが、ケイジ役に考えられていた。