ハムナプトラ3 「呪われた皇帝の秘宝」 ネタばれあり

2008-08-03 | 映画
今回は、原題は「Mummy」シリーズなのに、何故か邦題は「ハムナプトラ」シリーズなっている作品「The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor /ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」。





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1946年、ロンドン。幸せだが少し退屈な毎日を送っていたリック(ブレンダン・フレイザー)とエヴリン(マリア・ベロ)のオコーネル夫妻は、ある日外務省に依頼されて“シャングリラの目”と呼ばれる巨大なブルーダイヤを返還するべく上海へとやって来た。
そこで彼らは、勝手に大学を辞めて遺跡の発掘にいそしんでいた息子・アレックス(ルーク・フォード)と思わぬ再会をする。その驚きに加え、アレックスの発掘した皇帝のミイラが、何と2000余年の時を超えて生き返ってしまった! またもミイラと戦う羽目になったコーネル一家は、皇帝の世界征服を阻止するべく、ヒマラヤから万里の長城へと冒険を始める...(Cinemacafeより)

「Mummy」シリーズにジェット・リー、思いつかない取り合わせだ。
オリンピックのせいか、今年は中国が舞台になっている作品が続く。
何しろバットマンでさへ、香港に進出したくらいだから。

     
     万里の長城やヒマラヤの風景描写はとてもきれい

主演は、首の太いブレンダン・フレイザーは、1作目から変わらないが、妻役がレイチェル・ワイズから、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のマリア・ベロに変わっている。
もう1人1作目から出ているのが、頼りない兄役のジョン・ハナーだ。

     
     相変わらず首が太い

     
     地味なのに何故かいつも印象に残る女優さんだ

序盤は、とても退屈だ。
主人公達も、冒険から離れて退屈しているシーンなのだが、観ている観客をも退屈にさせる手法をとっている。
まず、客を笑わせようとして、いろいろがギャグ入れているのだが、全く面白くない。一瞬自分の英語の理解度のためかと思ったが、他の人も笑っていないので、やはり本当に面白くないのだ。

そして、中国皇帝の墓が掘り起こされるアクションシーンに展開していくが、このシーンでは「インディ・ジョーンズ」シリーズや「ナショナル・トレジャー」の使いまわしのような仕掛けが続きあまり新鮮味がない。
そして、思いっきりしらけさせてくれたのが忍者だ。
これで一気に面白くないモードに入る。

     
     りりしいジェット・リーだが、この役は引き受けなくてもよかったのでは

その後、ロンドンの街を馬車と車で駆け回るカー・チェイスもイマイチ迫力にかけ、その合間にまた面白くないギャグを入れて悪循環をつくっている。

場面はヒマラヤに移り、ジェット・リー扮する狼男と雪男達が「ナルニア国物語」を展開してくれる。
ここの雪崩のシーンは、結構迫力満点だ。

そしてジェット・リーは、「エラゴン 遺志を継ぐ者」になって万里の長城に向かう。

砂漠での戦闘開始シーンは、「Troy」を思わせる。
ここで骸骨の兵隊達が見せたギャグは面白かったが、人間のやるギャグは相変わらず面白くない。
そしてそれまで抑え気味だったジェット・リーのアクションの相手をするのはなんと、皇帝に最愛の人を殺され、娘を守りながら数千年生き続けたミシェル・ヨーだ。
対決シーンは短めであっけない、彼女はサモ・ハン・キンポーに見いだされたそうだから、もう少し頑張って見せ場を作って欲しかった。

     
     ジェット・リーをいい勝負をしたミシェル・ヨー

全編を通じて、どこかで見たことがあるシーンの連続で、パロディー作品としたほうがいいくらいだった。
ちなみに、一番独創的で、痛かったシーンは最初の釣り針を自分の首に引っ掛けるシーン。

やはり、1作目のエジプト編で見たアーノルド・ヴォスルーのミイラと体中がムズムズした大きく太ったゴキブリもどきの衝撃が強すぎて、続編はもういいんじゃないかと思う。

     
     ジャッキー・チェンでも勝てなかったジェット・リーに勝ってしまう

トリビア
レイチェル・ワイズにオファーは出たが、彼女のほうから出演を辞退した。

息子役のルーク・フォードは、両親役のブレンダン・フレイザーとマリア・ベロと13-14歳しか離れていない。