花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

NHK「日曜美術館」アルチンボルド特集を見て...。

2017-07-10 21:07:37 | テレビ

NHK「日曜美術館」でアルチンボルド特集を見ましたが、番組ゲストの皆さんのご感想や思い入れも色々で、楽しくアルチンボルド勉強させていただきました。インフィオラータというお仕事があるのも初めて知りましたし、花々のサイズや向きが再現できないことなど、やはりアルチンボルドはマニエリスムの画家なんだなぁと、私的に再認識してしまいました。

ということで、やはり《春》に脚光が当たっていましたね。「アルチンボルド展」感想文でまだ《春》に触れていないのは…実は…私的に照明が気に入らなくて(汗)、「私が知ってる《春》じゃない~」と駄々っ子のような心境だったからです。(大人気ない?(^^;;

ジュゼッペ・アルチンボルド《春》(1563/1566年) 王立サン・フェルナンド美術アカデミー 

去年のブログでも触れていますが、サン・フェルナンド・アカデミーで観て、《春》は本当にお気に入りの1枚になりました。展示室は白壁で、照明も明るく、まるで「ワタシ春の女神です~♪(びじゅちゅーん風?^^;)とでも言うように、愛らしく輝いていたのですよ(#^.^#)

でも、今回は…多分他の作品との兼ね合いもあるのでしょうが、格調高く照明がやや暗めで、そのために《春》の持つ溌剌とした愛らしさが抑えられていて、私的に凄く残念だったのです。 

もちろん、当時の宮廷では明るい照明など望めなかったでしょうから、今回のような照明の方が作品鑑賞の再現性が高いのかもしれません。それに、同じ絵でも照明の好みはそれぞれだし、美術ド素人の勝手な嗜好の問題なのだと自分でもわかっています。

なんだか愚痴っぽく書いてしまいましたが、展覧会自体に文句を言いたい訳ではありませんので、為念(^^ゞ


コボ・スタジアム「楽天vs西武」を観戦。

2017-07-08 23:43:13 | お出かけ

今日はコボ・スタジオで「楽天vs西武」の野球の試合を観戦した。朝から快晴で、コボスタに着いた頃は多分気温が30度近くあったのではないかと思う。

試合は楽天が2点先取したのだが、8回表に西武が2点を入れ同点に。しかし、楽天は8回裏にランナー満塁で代打アマダーがヒット♪ 2点を入れ逆転、楽天4vs西武2で、無事楽天が勝利を収めたのだった(^^)v 

昨日、楽天がリーグ首位をソフトバンクに譲ってしまったので、楽天ファンの応援にも熱がこもり、コボスタは満員御礼。その上、なんと最多動員数の記録を更新したのだ。楽天が勝って良かったわ~☆

今日は、試合の後に花火大会があり、夏の夜空に色とりどりの花を咲かせてくれた。選手の背番号やボールの花火が登場したり、最後には「夢」の文字が夜空に浮び、観客たちからも歓声が♪♪

試合も勝ったし、花火大会も楽しかったし、ビールも美味しく飲めたし(笑)、友人たちと満足しながら帰路についたのだった。って、また皆で飲み直したのだけどね(^^ゞ


国立西洋美術館「アルチンボルド展」感想(4)

2017-07-06 23:32:26 | 展覧会

今回のアルチンボルド展 「第4章 自然の奇跡」では、大航海時代によって広がった新しい文物や驚異の世界に、恐れと嫌悪と好奇心を持って接した事例が紹介されている。 

ボローニャ出身のウリッセ・アルドロヴァンディ(Ulisse Aldrovandi、1522 – 1605年)の『怪物誌』には「いまだ観察と伝統的な知に根差した空想とがないまぜ」(図録より引用)になっており、その中で紹介されている多毛症のペドロ・ゴンザレス(カナリア諸島出身)とその家族たちの肖像がそれを物語っていた。 

悲しい事に当時は多毛症についての知識が無いから、ゴンザレス一家は解説のように、「自然の驚異」であり「宮廷の野人」として好奇の対象であり、贈り物として宮廷から宮廷へとさすらったようだ。彼らを描いた肖像画も驚異収集の対象となっていたことは現代人の私には驚きだった。

私的に興味深かったのは、ゴンザレス一家は1589年頃、当時のネーデルラント総督であったパルマ公アレッサンドロ・ファルネーゼの元に送られ、1591年には本拠地パルマの宮廷にたどり着いていることで、ファルネーゼ家も絵を描かせている。

アゴスティーノ・カラッチ《多毛のアッリーゴ(エンリコ・ゴンザレス)、狂ったピエトロと小さなアモン》(1598年頃)カポディモンテ美術館 

「カポディモンテ美術館展」でも展示されていた作品だが、観ていると奇形の人々に対する当時の宮廷人の見方が推測できるような気がする。大体ファルネーゼ家って尊大だし、ケチだし、アンニバレなんて鬱になるほどだし、エンリコだって可哀そうだと思う。

ちなみに、アゴスティーノの絵はローマのパラッツォ・ファルネーゼと隣接したパラツェット・ファルネーゼに展示されていたとのこと。(詳細は図録の渡辺晋輔氏の論文をご参照あれ) 

ええ、確かにカンポ・ディ・フィオーリに面したパラッツォ・ファルネーゼの裏側に細い道があり、その上に通路が渡っている建物があったけど、あれがパラツェットだったのねぇ(・・;) 

上の写真はパラッツォ・ファルネーゼの中庭。写真を撮った位置がパラツェットとの間の小道ということになるのだと思う。 

いずれにしても、当時「自然の驚異」であり「宮廷の野人」として扱われたゴンザレス一家は哀れである。 

で、先週、某大学の図書館で偶然見つけたのがアルベルト・マングェル『奇想の美術館-イメージを読み解く12章』(白水社)だった。(ちなみに、カラヴァッジョも扱われている(^^ゞ)

  

表紙を見て、多毛症のゴンザレス家の一員を描いた絵であることがすぐにわかった。

ラヴィニア・フォンターナ『アントニエッタ・ゴンザレスの肖像』(1595年頃) ブロワ城美術館 

描いた画家はボローニャ生まれのラヴィニア・フォンターナ(Lavinia Fontana, 1552- 1614年)、描かれた少女はアントニエッタ・ゴンザレス(ペドロ・ゴンザレスの娘)、アントニエッタは当時パルマ公国のソラーニャ侯爵夫人の屋敷の住人となっていた。この絵からも当時の宮廷人たちの好奇の対象であったことが想像できよう。


NHKで「アルチンボルド展」関連番組が。

2017-07-04 03:00:28 | テレビ

ゲストのmomoさん情報です。(Garazie!>NHK好きmomoさん♪) 

NHKで「アルチンボルド展」がらみの番組が放送予定です。

◇NHK総合「(^O^)顔面白TV」

 7月5日(水)午後7:30~ 午後8:20

http://www4.nhk.or.jp/P4524/

◇NHK(Eテレ)「日曜美術館」

7月9日(日)午前9:00~午前9:45

http://www4.nhk.or.jp/nichibi/x/2017-07-09/31/12013/1902727/

楽しみですね♪ でも、放送後は展覧会場がますます混みそう(^^;


三菱一号館美術館「レオナルド×ミケランジェロ展」でも失敗(?)(>_<)

2017-07-01 23:57:56 | 展覧会

先に書いたように「アルチンボルド展」で公開初日に行って失敗(?)したのだが、「レオナルド×ミケランジェロ展」でも何と失敗(?)してしまった(>_<)

http://mimt.jp/lemi/

【出品中止の作品】

レオナルド・ダ・ヴィンチ(帰属)《美しき姫君(ビアンカ・スルフォッツァ?)》

【7月11日(火)から公開の作品】

ミケランジェロ・ブオナローティ(未完作品、17世紀の彫刻家の手で完成)《十字架を持つキリスト(ジュスティニアーニのキリスト)》 

言わせてもらうけど、地方在住者にとっては大変な痛手だと言うことを知って欲しいです。>各美術館さま

もちろん、海外からの借出しだから予定外のことも多いだろうし、美術館側としても作品の納入遅れは不本意なことだとは承知している。

出かける前に公式サイトをチェックせよ!とおっしゃるかもしれないが、新幹線もホテルも含め、直前に日程を変更するのは難しいのだ。多分、東京在住者の方たちには苦労はわからないだろうけどね。

でもね…バカな美術ファンは再度上京するんですよ、時間と経費をかけ、見損なった作品のためにね。本当に自分でもアホだと思う…(-_-;)

三菱一号館美術館では、エクスキューズ・チケット(?)の配布がありましたし...。(西美は何もありませんでしたね(^^;)