ブリティッシュ・ロックの殿堂、デヴィッド・ボウイ(David Bowie:本名David Robert Hayward-Jones, 1947年1月8日 - 2016年1月10日)が亡くなった。ジギー・スターダストは夜空に輝く星になってしまった。ロック・ファンとして、心からご冥福をお祈りしたい。(合掌)
私がライヴで観ることができたのは2回だけ、1990年の東京ドームと1992年の仙台サンプラザだ。だが、東京ドーム公演はチケットぴあで奇跡的に前から4列目(だったと思う)が取れ、肉眼で往年のヒット曲シリーズを歌うボウイを見ることができた。やはり美しかった!!
仙台サンプラザはロック・バンド「ティン・マシーン」としてのライヴであり、地元の利で前から2列目のかぶりつきで見ることができた。かつての華やかなグラムとは違い、シンプルなバンド編成ではあったものの、彼自身のそのカリスマ性は失われてはいなかった。
そして帰宅後、興奮まだ覚めやらずの私は、一緒に行った仕事仲間のT君から電話を受けた。「デヴィッド・ボウイの車を追いかけたら○○(和食レストラン)に入ったので、出待ちしているんだけど…」。
今も昔も変わらないミーハーは、もちろん現場にすっ飛んだ。店のあるビルの前でT君と落合い、二人で出待ちすることに。ほどなく、迎えのワゴン車が店の前で止まり、店からはメンバーが、そしてデヴィッド・ボウイが…。
愛すべきミーハー仲間のT君がすかさずボウイに握手を求め、私もそれに続いた。目の前に、あのデヴィッド・ボウイがいるのだ! 背はそれほど高くなく、ほっそりと華奢で、握手した指も細くて軽く、私の方がギュッと握ってしまったくらい(汗)。緊張して「サンキュー!」としか言えなかったのが悔やまれる。ただただ、夢見心地にワゴン車を見送ったことを覚えてる。
それにしても、T君にも大感謝の夜だった。今日の訃報に、きっとT君も、あの夜のデヴィッド・ボウイを思い出しているだろうなぁ。