ボローニャのFさんからの情報です。(Grazie!!>Fさん)
「Caravage à Rome, amis & ennemis」展
(Caravaggio's Roman Period - His friends and enemie)
・会場:Jacquemart-André Museum(パリ)
・会期:2018年9月21日(金)~2019年1月28日(月)
https://www.musee-jacquemart-andre.com/en/node/2143
パリ、それもジャックマール=アンドレ美術館だなんて!! 4月に行ったばかりじゃないですか~( ;∀;)。多分、観に行けない…(涙)。
テーマ設定の難しさってあるのですねぇ。単なる「ルーベンス展」になっても、イタリア美術との影響関係にスポットが当たっていたので良かったです(^^)
で、やはりキエザ・ヌォーヴァがキモでしたかぁ(^^ゞ。カラヴァッジョ~ルーベンス~ベルニーニでしょうか??
ちなみに、ボッロミーニは向かって左隣で、図書館になっています。私的に(建築家としての)ベルニーニよりもボッロミーニの方が好きなのですよ♪
ルーベンス描く女性はもちろんですが、ティツィアーノの女性像も豊満だし、あの時代の理想的美女は健康的な(栄養たっぷりの)太目女性だったようなので、デブフェチではない、と言うのはなるほどです。でも、ルーベンスの女性像はその豊満さを誇張しているようにも見えるのですがねぇ(^^;;
とにかく、ルーベンスは性格も良いし教養もあるし、仕事にも家庭にも恵まれ、稀に見る幸せ者だったと思いますね。それに比べカラヴァッジョは...(~_~;)
で、ルーベンスのカラヴァッジョ模写デッサン情報、本当にありがとうございました!!! むろさんさんの探求心がヒットしたスクープですね(^_-)-☆
はい、ご心配をおかけしましたが、おかげさまで無事ブログ復帰いたしましたです(^^ゞ
momoさん、これからもまた、よろしくお願いいたします(^^)/
まず、冒頭に「最初は『イタリア美術とルーベンス』として企画したが、『ルーベンスとイタリア美術』に変わり、最後は単なる『ルーベンス展』になってしまった。」とのこと。集客を考えると、あまり専門的なテーマにはできないということでしょうか。そして、渡辺氏は専門がイタリア美術であるため、今回の展覧会に際しては担当者としてルーベンスの「にわか勉強」をしたが、研究の蓄積が膨大だったそうです。
今回の講演で私が思った重要ポイントは2点、1つ目はイタリア美術との影響関係。イタリアで学び人体表現が良くなり、集大成としてのキエザ・ヌオバの祭壇画で表現した中央部分と両翼の関係性が今度は(例えばベルニーニの聖女テレサの法悦のような)イタリアのバロック美術に影響を及ぼしたこと。なお、私はローマのキエザ・ヌオバには行ったことがありません。次回ローマに行く機会があったら是非行ってみたいと思っています。(隣の建物がボッロミーニ設計だということなので、これも合わせて。)
2つ目は豊穣さの表現と性的な意味。芸術新潮の11月号特集で渡辺氏が書いていることをもっと直接的に説明してくれました。ルーベンスは53歳で16歳の少女と再婚し、10年間で5人の子供に恵まれたわけですが、この再婚の少し前に知人に出した手紙では「自分はまだまだ性的には十分元気であり、早く愛欲的生活に戻りたい」ということを赤裸々に書いているそうです。渡辺氏はまさか400年後にこの手紙を読まれることになるとは思ってもいなかっただろう、と言ってました。ティツィアーノ他の作品の模写(例えばプラドのアダムとエヴァ)でも、元の絵よりももっとエロティックに変えているとのこと。そして、豊穣さの表現は当時女性は子供を産むことが最も大切な役割(半数以上が育たないのだから当然。出品作の長女クララもこの絵の後数年で亡くなっていますね。)なのだから、こういう豊満な女性に惹かれたのはよく理解できます。上記芸術新潮には「デブフェチという言葉が連想させるものではない」ということが出てきますが、講演会でも最後に「デブといってしまうとルーベンスの本質を見失う」と言われました。先日放送されたBS日テレのブラ美で、ルーベンスは全てにおいて完璧ということが言われていましたが、こういう私生活での人間的な側面を聞くと、より親しみを感じます。
最後に講演会終了後、日頃疑問に思っていたカラヴァッジョとの関係について渡辺氏に聞いたことを書いておきます。カラヴァッジョに関しては、キリスト埋葬の模写、聖母の死の売買斡旋、ロザリオの聖母の購入主張の3件は知っていましたが、この他に何かあるかを質問したところ、フランチエージのマタイの召命の模写をしているそうです。マイケル・ジャッフェ著「Rubens in Italy」Oxford 1977 に素描の写真が出ているとのこと。この本はルーベンス展図録に渡辺氏が書いた論考「ルーベンスとイタリア美術」の注にも引用されています。(なお、この図録に論文を書いているジャッフェ氏の叔父がマイケル・ジャッフェ氏だそうです。)この本、西美の資料室にはあるはずですが、専門家以外は利用できないので、どこかで読めるか調べてみるつもりです。もし、ネット情報などでこのデッサンが出ている写真があったら教えてください。
花さま
Buongiorno(≧∇≦)
みなさまと同じように、心配しておりました。
近くに住んでいても…なかなか(・_・;
メールしよう、しようと思っているうちに夏は終わってしまいました(笑)
先月、ブログ再開を見たにも関わらず、コメントが遅くなりスイマセンっっ
なんだか、中途半端に忙しくて(*_*)
でも、お元気で良かったです。
ミラノの「ルーベンス展」は ↓ ですね。
http://www.mostrarubens.it/
やはり、内容的にも日本より充実していたようで...(^^;
某先生はベルニーニにもお詳しいでしょうから、なるほどのコメントですね。とても参考になりましたです(^^ゞ
で、クラーナハも「ローマの景観」も良かったですよ!! むろさんさんも、きっと楽しまれると思います(^^)
もし、渡辺氏の講演会を聴講されたら、ぜひぜひレポートをよろしくお願いいたします~(^^)/
公表されてます。
色々と理由が重なったもので、長い夏休みにしてしまいました。
ネットでみていると、なにかあったのかな?と邪推してしまいました。
で、展覧会のチケットですが、サイトの「Reserver」ボタンから適当に11/4予約で検索したら
Tarifs au 04/11/2018 reste 22 Places
Prix unitaire
Quantité
Tarif plein avec Audioguide 19,00 €
Tarif sénior avec Audioguide 18,00 €
Tarif réduit avec Audioguide 16,00 €
Tarif jeune avec Audioguide 12,50 €
Tarif plein 16,00 €
Tarif sénior 15,00 €
Tarif réduit 13,00 €
Tarif jeune 9,50 €
Tarif famille 45,00 €
なので「11€」の出処はわかりません(^^;
再開されたのなら何よりです。
さて、ジャクマール&アンドレのカラヴァッジョ展ですが、ちょうど先週の大学院の授業の時に、聴講生仲間の方からこれと同じ資料をもらったところでした。その中にはチケットは11ユーロという情報も出ていましたが、上記のアドレスのページを見てもそのことは書いていないようです。違う部分を見ているのでしょうか?