先週末から続いていた片頭痛がようやく収まったので、中断していた続きを書きたいと思う。困ったことに、展覧会から間を置いたので記憶がぼやけてきている。マズイぞ(^^;;
2)最初の賞賛者:アダム・エルスハイマーとピーテル・パウル・ルーベンス(その2)
※参考画像:カラヴァッジョ《キリストの埋葬》(1600-1604年)ヴァティカン絵画館
カラヴァッジョの傑作である(きっぱり)。今更なので解説は飛ばすが(笑)、当時カラヴァッジョに文句をたれていた画家たちも認めたという、昔も今も変わらず素晴らしい作品である。ローマのキエーザ・ヌォーヴァ(Santa Maria in Vallicella)の祭壇画であったから、エルスハイマーもルーベンスもそこで観ているはずだ。二人の賞賛の証は彼らの作品の中に痕跡として見ることができる。
・エルスハイマー《The three Marys at the tomb of Christ》(1603年)Rheinisches Landesmuseum Bonn
カラヴァッジョの両手を挙げたオランス型ポーズが採用されている。後景の洞窟入口はレオナルドを意識したものなのかな??
・ルーベンス《The Entombment》(1615年頃)Rijksmuseum Amsterdam
インクとペンによる素描。カラヴァッジョの本歌取りと言うところだが、さすがにルーベンスらしいよりドラマ性を膨らませた表現が見られる。
※参考画像:ルーベンス《The Entombment》( 1611-1612年)National Gallery of Canada - Ottawa
こちらはカラヴァッジョ作品を模写(板に油彩)。ルーベンスもキエーザ・ヌォーヴァ(Santa Maria in Vallicella)で《Madonna della Vallicella》(1606-08年)を描いており、同聖堂には幾度も足を向けたと思われる。カラヴァッジョが亡くなったのは1610年であり、もしかしてルーベンスの模写にはカラヴァッジョ追悼の意も込められているのかもしれない。《Madonna della Vallicella》は現在でも同聖堂で観ることができるが、カラヴァッジョの方はコピーが飾られていて、本物はヴァティカンに収蔵された。
カラヴァッジョ《キリストの埋葬》はジェリコーも模写していたし、他にも多くの画家たちに影響を与えただろう。
で、ボローニャのFさんからこの《キリストの埋葬》のニコデモにまつわる話題を教えていただいた。次回はニコデモについて、ということで続く...。
大丈夫ですよ。自分にとって本当に必要なことは忘れません。忘れたことは自分にとっって(主観的に)必要でない、重要性に乏しいことです。ただ、文章を書くとき具体性をもたせるために些末なことも書かなければならないのですが(日付 時刻 大きさ、順序など)、そういう点の記憶の消滅は困ったことなので、メモを活用してます。
はい、忘れたことはきっと必要なかったのだ、と思う事にします(笑)
で、山科さんのご指摘のように「日付 時刻 大きさ、順序など」メモすることは確かに大切ですね。貴重なアドバイスに感謝です!
今回の展覧会感想文はメモを元に書いているのですが、そのメモの字がぐちゃぐちゃで読み難かったりしており、私的に読めるようにメモする必要も痛感しております(^^;;;