「Ⅵ)ボスのように描く」や「Ⅶ)ブリューゲルの版画」では、ボイマンス美術館の豊富な版画コレクションの一端を観ることができる。ブリューゲル版画についてはBunkamuraの展覧会「ブリューゲル版画の世界」でも観ているが、今回はボス的世界を描く作品が多く、当時のボスの影響の大きさが偲ばれた。
しかし、私的には風景画の方が興味深く(汗)、やはりブリューゲル自身が図版&エッチングした《野ウサギ狩り》をしみじみ観てしまった。
ピーテル・ブリューゲル《野ウサギ狩り》(1560年)
初期の大風景画風の作品で、ブリューゲルのエッチング線の柔らかさに、ふとレンブラントのエッチングを想起してしまうのだが (^^;
ちなみに、以前書いたBunkamura「ブリューゲル版画の世界」の感想を、ご参考まで(^^ゞ
http://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/bdcfeb1ee717fef396f3bcd25be443c7
さて、冒頭にボイマンス美術館の版画コレクションが豊富だと言ったのは、実はヴェローナの「Verso Monet」展で、ボイマンスから出展されたレンブラントの風景画版画群に目を奪われてしまったからだ。私的初見の作品が多く、その時、ボイマンスの版画コレクションの厚みを知ることになった。
で、「Verso Monet」展の動画を見つけた。5分29秒ごろに一瞬登場するガラスケースの中のモノクロ作品群がボイマンス美術館のレンブラント風景版画である。
https://www.youtube.com/watch?v=OYbOBkefSQs
本当に一瞬なのだから(笑)。しかし、企画者のマルコ・ゴルディンも登場しているし、楽しめる動画なので、最後までどうぞ♪
私のレポートは美術ド素人の勝手な感想文なので、お恥ずかしいばかりです(^^;
なので、今度は山科さんのディープなご鑑賞レポートが拝見できそうで、今から楽しみにしております(^^)