花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

デトロイト ルネッサンス・センター

2009-01-11 04:16:49 | 海外旅行
米国の深刻な自動車不況で、デトロイトのGM(ゼネラル・モータース)本社ビルであるルネッサンス・センターをテレビや新聞で見る頻度が増えている。

 
デトロイト(カナダ・ウィンザー市から)         ルネッサンス・センター(デトロイト川岸から)

一昨年デトロイトを訪れた時も街は決して活気があるようにも見えず、ルネッサンス・センターも何か閑散とした印象だった。街の中心を環状に走るモノレールから眺めると、高層ビル間に建つ古いビルには空き室も多く目に付く。今回のサブ・プライム・ローン問題に端を発した世界的金融・経済不況はもしかしてビック3への「追い討ち」だったんじゃないだろうか?


ルネッサンス・センター地下GM展示場

米国が車社会であることは旅行で骨身に染みるほどよくわかった。東部の大都市を除くと、公共交通機関である鉄道もバスも驚くほど本数が少なく不便なのである。車で移動するのが当たり前の社会なのだ。

デトロイトではホテル近くのクライスラービルの隣にほぼ同規模の従業員用駐車場ビルが建っていて、まぁ業種故だろうが、通勤する社員の数だけ駐車場も必要な訳が了解された。多分、市内バスを利用するのは車に乗れない(或いは買えない)人たちであり、そのためか乗車料金は極めて安い。見るところ黒人やヒスパニック系・アジア系が目立つ。

ということで、デトロイト美術館への往路はタクシーだったが復路はバスを使ったのだった。

 
 デトロイト美術館                           美術館ホール
  
そんな車依存社会である米国で車が売れない時代になった。ビック3だけでなく日本の自動車産業も大打撃を受け、日本の経済に深刻な不況の嵐を巻き起こしている。日本の自動車企業城下町がデトロイトのようにならぬよう祈りたい。


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2 コメント

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車社会は大変 (Cojico)
2009-01-12 03:15:40
デトロイトは行ったことがなく、映画とかテレビとかで見るだけですが、花耀亭さんのこの写真が一番綺麗に見えました。凄い高層ビルばかりですね。

アメリカの車依存の社会は重症でどうしようもないですね。ロサンゼルスでの体験になりますが、あそこも高速道路ばかりでひどいものです。詳しいことは忘れましたが、確か、国とか州とかではなく、自動車メーカーが高速道路を建設したはずです。ですので、全部無料。”車を売る”という戦略があった為ですが、その未来がこういうことになるとは想像もしていなかったでしょう。

ロサンゼルスは広大な地域にも係わらず地下鉄の路線は少ないし、バスは低所得者が乗るものと決められているかのようです。
そんな中、私はポール・ゲッティ美術館へ行くのに、往復共に地下鉄とバス(常に黒人ばかり)を乗りついで行きました。街中から結構離れているので大変でしたが、仕方ないですよね、個人で行く場合は。帰国後主人に話しましたら、あきれられました。

花耀亭さんの記事を読むと、デトロイトはロサンゼルス以上に車社会のようですね。デトロイトに何回か行った方が、昔に比べて閑散としていた、と話していましたが、今はもっと怖いことになっているかもしれませんね。
大変な時代になりました。世界中が協力して打開し、早い回復を祈りたいものです。

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Cojicoさん (花耀亭)
2009-01-13 01:48:26
大変勉強になるコメントありがとうございます。
Cojicoさんのおっしゃる通りアメリカの車依存社会は重症ですよね!それに、ロサンゼルスの高速道路が自動車メーカーによるものだったなんて!売るためにそこまでやるのがアメリカなんでしょうねぇ。(まさか武器を売るため戦争とか...しないでほしいものです(^^;;;)

で、Cojicoさんも勇気ある個人旅行派だったのですね(^_-)-☆
私は西海岸に行ったことが無く、いつかゲッティ美術館を訪れたいと思っておりました。恐そうですがどうやら地下鉄とバスで行けることを知りちょっと安心しました(^^ゞ
でも、ロサンゼルスもデトロイト同様犯罪発生率の高い土地柄ですし、車で移動できない個人旅行者にとっては本当につらいところですよねぇ。
とは言え、Cojicoさんのご主人があきれられるのもごもっともかと...(^^;;;
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