「バベルの塔」展の感想が続いたが、東京国立博物館「茶の湯」展を観た感想もサクッと書いておきたい。
東博が1980年以来だという総力を挙げたこの「茶の湯」展だが、利休の侘び茶に先行する足利将軍家の東山御物から茶の湯の歴史を説いてくれる。故に、オープニングが私的初見の牧谿《観音猿鶴図》だったもので、眼がすっかり喜んでしまった。長谷川等伯も模写している三幅対の実物を漸く観ることができたのだから。
《観音猿鶴図》 牧谿筆 3 幅 南宋時代・1 3 世紀 京都・大徳寺
しかし、今回、一番感激したのは《青磁下蕪花入》だった!!
《青磁下蕪花入》 中国 1 口 南宋時代・1 3 世紀 東京・アルカンシエール美術財団
私が今まで観てきた砧青磁とは青の色合いが違うのだ。釉薬の中から発光するような清明な天空色は今まで観たことが無い。更に凄かったのは、花入れの口「◎」に薄く湛えられた青磁釉のなんとも言えぬ透明感のある輝き!!空色の滲む水の如し、だと思った。この花入れを観ることができただけでも大満足である。
もちろん東博が企画するのだから、展覧会の見どころは多過ぎる程にある。しかし、心に染み入る一点があるだけでも幸せ感が味わえるのだよ(^^ゞ
アルカンシエールの青磁瓶は、かなり長い間、東京国立博物館東洋館に貸し出されて展示されていたことがあったので、観た人は多いでしょう。確かに普通の青磁とは違った色合いですね。
「感想(1)」ということは続く…ということですよね?
花さまの感想を頭に入れて鑑賞に望みたかったです(^_^;)
青磁…確かに色が濃いですね…
私の知ってる青磁は白の中に青さがあるものしか知らないかもです。お稽古してたときもこんなに色が濃いお道具はお目にかかったことがないかも。
花さまは「樂家」もご覧になって来たんですよね?私も時間があったら行って来ます‼︎
で、《青磁下蕪花入》が東洋館に展示されていたとは知りませんでした(・_・;)
東博に行っても、いつも平成館か本館ばかりが多くて(汗)。でも、《紅白芙蓉図》は観に行ったことはあります(^^;;
私の感想などより、momoさんの眼でしっかり観て来てくださいませ♪
で、あの青磁色は濃いと言うよりも明るいと感じました。
「樂家」ももちろん観てきましたよ~。樂家代々の作風の違いが面白かったです。でも、やはり長次郎と光悦が凄いのだわ☆
momoさんの展覧会ご感想も教えてくださいねっ(^^)