花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

ウィーン美術史美術館「ブリューゲル展」感想(3)

2019-02-15 23:30:43 | 展覧会

突然思い出したかのように「ブリューゲル展」感想の続きを超サクッと 

左は《子供の遊戯》、右は《謝肉祭と四旬節の喧嘩》。

アントワープから《悪女フリート》も展示されおり、残念ながら撮影禁止だった、が、それを知らずに撮ってしまった(汗)。やはり道義上画像は出せないよね

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pieter_Bruegel_d._%C3%84._023.jpg

それにしても、恐れ知らずの《悪女フリート》はしみじみカッコイイ♪♪と思う。観ながら、大友克洋『AKIRA(アキラ)』に登場する銃の腕前が半端ないエプロンおばさんを想起した。エプロンおばさんもすっごくカッコ良いのだわ 

さて、「季節画」展示室に移ると、クレジットには不在のMET《穀物の収穫》の小さな写真と説明があり、続いて、なんとプラハの《乾草の収穫》が展示されていたのだった。初見なものだからしっかり観察。

ピーテル・ブリューゲル《乾草の収穫》(1565年頃)ロブコヴィッツ宮殿(プラハ)

収穫の季節の農村風景であるが、細部が興味津々だったので、カメラを近づけて撮った。 

この3人の若い娘たち、特に向かって右端の帽子を持った娘は、ブリューゲルにしてはまっとうな美人(簡略化もしていない)に描いているので、もしかして画家はモデルに好意を抱いていたのかもしれないなぁなんて思ってしまった。道端に咲く赤い花も可愛いし♪

で、のどかで可愛いばかりでないのがブリューゲルだ。中景の小高い丘の上には処刑台が描かれている。 

首吊り処刑された死体まで描き込まれており、そこに群れる鳥たちと、獲物を狙って近づく狼(?)が見えるのだ。冷徹な画家の眼差しと言うべきなのだろうか。