花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

国立西洋美術館「グエルチーノ展」を観た(1)

2015-03-04 23:54:32 | 展覧会
さて、「大人の休日作戦」(momoさん命名)で国立西洋美術館「グエルチーノ展」を観た。

展示作品によるグエルチーノの画風の変遷も興味深かったが、図録でボローニャ派関連について勉強できたことも収穫だった。


「展覧会図録」表紙が《聖母のもとに現れる復活したキリスト》で嬉しかった♪

また、「Sir Denis Mahon」の表記が日本では「サー・デニス・マーン」であることも確認できたし、そのマーンがグエルチーノの明暗表現はカラヴァッジョからの影響ではなく、ロンバルディアの明暗とルドヴィコ・カラッチに求めたことも知った。今回の解説も、なんだかムキになってカラヴァッジョの影響を排除しようとしているように思えたのは、カラヴァッジョ偏愛のヒガミであろうか?(^^;;; その上、追い打ちをかけるように音声ガイド解説も同様だったから、むむむ…であった(-_-;) そーなんですかぁ?>宮下先生

Ⅰ. 名声を求めて
グエルチーノ初期画業への影響大ということでルドヴィコ・カラッチがクローズアップされていた。ルドヴィコがグエルチーノを認めたのも確かだし、《聖家族と聖フランチェスコ、寄進者たち》(1591年)が賑々しく展示されていたのもなるほどだ。


ルドヴィコ・カラッチ《聖家族と聖フランチェスコ、寄進者たち》(1591年) 画質悪いです(^^;;

同じく影響を与えたフェッラーラ派のスカルセッリーノ《聖カテリナの神秘の結婚》も紹介されていた。図録でもパルミジャニーノの影響が指摘されていたが、ルドヴィコやスカルセッリーノにパルマ派の影響を感じてしまう。

ということで、続きます(^^;