花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

国立西洋美術館にフェルメール帰属《聖プラクセディス》寄託!

2015-03-03 22:00:31 | 西洋絵画
国立西洋美術館「グエルチーノ展」を観た。



仙台在住の田舎者は、久しぶりの西美ということで、フェルメール帰属《聖プラクセディス》の寄託展示が3月17日から始まることも知らなかったので驚いた(・・;)




フェルメール帰属《聖プラクセディス》(去年クリスティーズでオークションがあったはず(^^;)

ちなみに、普通に常設展示で観られるようだ。常設展示室は現在閉室中(3月16日まで)なので、「グエルチーノ展」入場者はこんなチケットを頂いた。


8月30日まで有効の常設展無料観覧券

「グエルチーノ展」感想文ももちろん書く予定(^^ゞ



MOA美術館「燕子花と紅白梅-光琳アート」展を観た。

2015-03-03 01:42:51 | 展覧会
遅ればせながら駆け込みで、MOA美術館「燕子花と紅白梅-光琳アート」展を観た。


尾形光琳《紅白梅図屏風》18世紀

5月に根津美術館で観ようと思っていたのだが、MOAの「光琳アート」が面白そうで、急遽熱海に出かけてしまった。結論として、行って良かった♪ 尾形光琳300年忌記念特別展と銘打つだけあって、光琳へのオマージュとともに、現代作家たちの窯変ぶりがとても面白かったのだ。


尾形光琳《燕子花図屏風》18世紀

《紅白梅図屏風》と《燕子花図屏風》が対面(振り返って観られる)で並ぶ面白さは当然のことなので、今回特に目を惹かれた作品を中心にサクッと感想を。

・尾形光琳《秋吉中宮図》の紅葉の朱の美しさ!箱の蓋にこんもりと盛られた紅葉のなんと雅な風情であることか。光琳は朱赤の使い方が上手い。公家文化の伝承であろうか、京のはんなりとした色気が朱赤に込められている。朱赤に染まる紅葉の輝く様にクラリとしてしまった。背景の唐草紋屏風の青と緑が朱赤の補色であり、光琳の色彩感覚は流石「雁金屋!」


尾形光琳《秋吉中宮図》18世紀 

・速水御舟《八重の花》の思わず咲きこぼれそうな淡あわとした花びら。蕾もつ山桜のつつましく凛とした一重の花びら。葉脈まで繊細に描き切る御舟の写実に魅了される。

・杉本博司《月下紅白梅図》のアイデアは良い。確かに夜気に浮かび上がる白き梅の輝きは月明かりの賜物なのだろう。しかし、これは《月下白梅図》なのだと思う。光琳の紅梅は月に白く身を晒すだろうか? いや、むしろ夜気に紛れその姿を隠そうとするのではないか?香のみがその紅を追慕させるのだと思う。

・森口華弘《古代縮緬地友禅訪問着 早春》は、私が今まで抱いていた友禅のイメージを覆すほど素晴らしかった!意匠の妙ももちろんだが、それ以上に超絶技巧というべき繊細な色の重ねが、古代縮緬地に黄金の輝きを与えているように見えた。紅梅色も品良く、ああ、この着物を纏ってみたい(似合わなくとも(^^;;;)と思わせられたのだから…。


森口華弘《古代縮緬地友禅訪問着 早春》1955年 

・福田美蘭《風神雷神図》はフランシス・ベーコン版で、思わず笑ってしまった。崩し具合が似ているのだもの(^^;

もっと感想を書きたいところだが、取り急ぎのサクッと感想文ということで、お許しあれ(^^ゞ