花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

ローマ「da Guercino a Caravaggio(グエルチーノからカラヴァッジョ)」展(1)

2014-11-26 00:44:42 | 展覧会
ローマのパラッツォ・バルベリーニ「da Guercino a Caravaggio(グエルチーノからカラヴァッジョ)」展を観た。


「da Guercino a Caravaggio(グエルチーノからカラヴァッジョ」展ポスター

故Sir John Denis Mahon(1910~2011)は英国のイタリア美術史家でありコレクターである。日本の書籍ではデニス・マーンとの表記が多いが、展覧会場で英語の音声ガイドを借りたら「デニス・マーホン」と発音していた。なので、今回は表記を「マーホン」にしようと思うが、本当はどうなのか詳しい方はご教授あれ。


故サー・デニス・マーホン(1910~2011) 後ろの絵はグエルチーノだと思う

オックスフォードで美術史を専攻したマーホンは、1934年にパリでグエルチーノ作品を初めて購入。グエルチーノやボローニャ派の個人コレクションを形成しながら、イタリア・バロック美術の権威としてキャリアを進めていく。英国だからジョン・ラスキン(カラッチ派嫌い)の影響が強かっただろうに偉いよね(^^;。ちなみに、1990年代には自分のコレクションをボローニャやダブリンなどの美術館に寄贈している。

でも、私的にはマーホンと言えばカラヴァッジョ研究家としてのイメージが強い。“The Burlington Magazine”での真作発表論文など、センセーショナルで面白いものが多い。まぁ、晩年は真作乱発のきらいがあったけどね(^^;;;

そんな故マーホン卿の美術史家としての功績を顕彰したのが今回の展覧会だった。もちろん文字通り、グエルチーノからカラヴァッジョまで、最後の方にはニコラ・プッサン特集もあった。マーホンの偏愛し、研究対象とした画家たちの作品が並ぶ展覧会である。

展覧会はベネデット・ジェンナーリ(Benedetto Gennari)《グエルチーノの肖像》から始まった。ジェンナーリはグエルチーノの弟子である。


ジェンナーリ《グエルチーノの肖像》

う~ん、長くなりそうなので続きはまた。ちゃんと書きますから、今回は(^^;;;