花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

東日本大震災

2011-05-11 23:45:35 | Weblog
3月11日の東日本大震災から2ヶ月経った。石巻の実家は津波で流され、母と兄が未だ行方不明のままである。義姉は職場が高台で助かり、それだけは幸いだった。GW初めに、身内だけで仮の49日をささやかに弔い、なんとか心の整理をつけてきた。

ブログを休んでいる間、たまたまネットの「ほぼ日」から吉本隆明による旧約聖書「ヨブ記」講演会の記録を聴いた。

吉本は「ヨブ記」の「神」とは「自然」のことなのではないかと言う。当時のメソポタミア地域のアニミズム信仰が一神教へ移行する過度期に成立したのではないか、とも。

確かにヨブが与えられた不条理とも言える過酷な試練は「自然」による災いだと考えると納得できる。ヨブの前に顕現した神が言う訳のわからぬ言説も…。人知の及ばぬところに「神=自然」は在る。

今回の大震災で色々と思うことは多かったが、とにかく今生きていることを感謝し、今を大切にしながら進むしかないと考えるようになった。