そばを食べ終わると、お腹もできあがったのか根性が座ったのか、少し気持ちがびくついていた
RinNonも覚悟が決まったような表情で落ち着いてきていた。
じゃあ、だいじょうぶだろう。
あとは運は天にまかそう
それでもひと通り、もう一度だけ説明して…思い出したかい?と聞いてみると、ふたりそろって
「なんとかね」と笑顔で返してきた。
そうして、2人はGateをくぐって荷物検査を無事おえて下に降りていった。
イミグレをこえてくるのをじっと下を覗きながら待っていたぼくは一瞬携帯に目をとられていたら
ふと気付くと、RinNonが気づけよなあ、しょうがないなあ という表情でぼくを見上げていた。
ああ、なんとかなりそうだ・・あとは浦東についたあとだなあ…
ぼくは、やりよったなあという満足感で、家路につくことにした。
駐車場の向こうは第二滑走路、でもそこを通過するかどうかはわからないけれど、それをしばらく見るでもなく
みていた。
確実に彼女たちは成長している。
GReeeeN/歩み PV
< あとがき >
浦東空港にいるKYOKOさんから がきたのは、もう浦東空港に飛行機が到着したであろう
1時間以上あとだった。
RinNonがいないのよ…どうしちゃったんだろう…
真っ青になるぼくだが、腑に落ちないのは1時間何をしていたのか、だった。
実は案の定、KYOKOさんはいつもの時間間隔で迎えにくるのを1時間遅くなってやっと着いたところ
らしい。少し怒り気味に指示したせいで、慌ててKYOKOさんは空港に放送をかけてもらったり
走り回って探してみたけれどいなかったらしい…
3度目の電話…
いた…もう家に着いてた。ちゃんと荷物も持ちだして、TAXIに2人で乗って、代金は
ちょうどきていたアイさんを呼び出して、「ママにつけといて」って払わせたらしい…
かなりおかんむりだったKYOKOさん。でもぼくはRinNonのたくましさに舌を巻いた。
もう2人なら、KYOKOさんにだて互角に渡り合えるのだ。
12歳だってちゃんと関空から上海の自分の家に2人でたどりつけるのだ。
初めてのおつかいなんて目じゃないぜ。
RinNon、よくやった。ぼくはあとで電話で2人をほめてあげた。
海外で重要なのは臨機応変とsurvival なのだから。