夜には雨が降っていたらしい。
知らない間にソファで寝てしまっていた。
そんなふうに、ぼくは彼女のいる3日間を過ごしていた。
この過ごし方がBESTなのかどうかはわからないけれど、いまぼくらのできる
いちばん楽しい時間の過ごし方なんじゃないかと…
そうおもえる。3日間であればそうなのかも
しれないとか。そんなふうに言うのはよしにして。
雨上がりのにおいのする外にでたのは6時すこしまえ。
早めに起きたぼくは風呂にはいるまえに、KYOKOさんを起こす。
いつになく、静かな3日間だったのと同様、静かな彼女はすぐに荷造りを
おえた。これも珍しいことだった。
6時すこしまえの街を 駅までむかう。空港行きのバスは6時20分。
充分まにあった。切符を買った彼女がバスに乗り込んで後ろも振り返らず
席についたのをみて、ぼくもクルマにもどる。
ロータリーをくるんとまわって、バスの反対側に。
すこしばかり、バスの中の彼女をみている。
ふっと立ち上がり、さっきまでぼくが立っていたあたりを覗いて
(きっとぼくがまだ立っているか見たのだろう)
気づくタイミングがずれるのは、ご愛嬌。ぼくたちのずれは上海と大阪の
時差が一時間であるのと同じように、すこしずれたままだった
KYOKOさんはぼくがいないのを確認すると、再び席に戻ってなにかを
考えるふうだった。もしかすると戻ってすぐやる仕事のことかもしれないし
RinNonをあずけていたお友達にわたすお土産のことを気にしていたの
かもしれない。
でもとりあえずぼくのことは、すっと頭から消えてしまったようだった。
こうしてぼくはエンジンをかけて、信号を軸のあたりにくるんと270度
くらいの円を描いて家にもどる道にはいる。
月曜日。あと3時間もすればぼくは会社で仕事をし、週の最初の恒例で
ある部の連絡会に出席しているころ、彼女は機上の人になるだろう。
それぞれが、それぞれのすてきな夢をかなえるために。
そんなセリフが、ぼくらの前にあるのかどうか それすらまだよく
わかんなかったりするのだけれど。
素敵な夢を叶えましょう サザンオールスターズ
知らない間にソファで寝てしまっていた。
そんなふうに、ぼくは彼女のいる3日間を過ごしていた。
この過ごし方がBESTなのかどうかはわからないけれど、いまぼくらのできる
いちばん楽しい時間の過ごし方なんじゃないかと…
そうおもえる。3日間であればそうなのかも
しれないとか。そんなふうに言うのはよしにして。
雨上がりのにおいのする外にでたのは6時すこしまえ。
早めに起きたぼくは風呂にはいるまえに、KYOKOさんを起こす。
いつになく、静かな3日間だったのと同様、静かな彼女はすぐに荷造りを
おえた。これも珍しいことだった。
6時すこしまえの街を 駅までむかう。空港行きのバスは6時20分。
充分まにあった。切符を買った彼女がバスに乗り込んで後ろも振り返らず
席についたのをみて、ぼくもクルマにもどる。
ロータリーをくるんとまわって、バスの反対側に。
すこしばかり、バスの中の彼女をみている。
ふっと立ち上がり、さっきまでぼくが立っていたあたりを覗いて
(きっとぼくがまだ立っているか見たのだろう)
気づくタイミングがずれるのは、ご愛嬌。ぼくたちのずれは上海と大阪の
時差が一時間であるのと同じように、すこしずれたままだった
KYOKOさんはぼくがいないのを確認すると、再び席に戻ってなにかを
考えるふうだった。もしかすると戻ってすぐやる仕事のことかもしれないし
RinNonをあずけていたお友達にわたすお土産のことを気にしていたの
かもしれない。
でもとりあえずぼくのことは、すっと頭から消えてしまったようだった。
こうしてぼくはエンジンをかけて、信号を軸のあたりにくるんと270度
くらいの円を描いて家にもどる道にはいる。
月曜日。あと3時間もすればぼくは会社で仕事をし、週の最初の恒例で
ある部の連絡会に出席しているころ、彼女は機上の人になるだろう。
それぞれが、それぞれのすてきな夢をかなえるために。
そんなセリフが、ぼくらの前にあるのかどうか それすらまだよく
わかんなかったりするのだけれど。
素敵な夢を叶えましょう サザンオールスターズ