かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

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2013.2.9 民主党の綱領

2013-02-09 02:50:22 | インポート
民主党の綱領づくりをめぐって細野豪志幹事長が、「私は保守主義」であると語ったという。

だとすれば、細野氏の、あるいは民主党の保守主義は、いかなるものであるかを明らかにしなければならないと思う。

政治家と回想録」の中で作者の保坂正康氏が、前尾繁三郎元衆議院議長の著作で「政の心」の中から保守主義とは何かを引用している。

「保守主義の特性の第一は文字通り、伝統と秩序を尊重し、これを維持しようとする歴史主義にある」

「伝統の上に創造を、秩序の中に進歩を求めることこそ、保守主義の本領なのである」

「創造と進歩は祖先の英知と体験を土台として、祖先の努力と時間を節約して、力の余剰を蓄え、これを新しい改革にふり向けることによってこそ可能である」

「保守主義は人間の変化を嫌う保守性と新奇を好む進歩性、すなわち自然的保守主義と自然的進歩主義の本能の激化を抑制して、反動主義にも急進主義にも走らない中庸の道なのである。」

「保守主義はもとより目的において道義の実現を志向するものであるが、その手段においても法を守り、道義に従わなければならない」

民主党は本来、自民党が持っていた保守主義の持つ「創造と進歩」性が枯渇してしまった状況の中で政権交代を実現したはずである。

したがって「伝統の上に創造を、秩序の中に進歩を求める」保守主義の利点を真の意味で継承し、出来うるならばこれを保守主義という言葉ではなく、別の言葉で置き換えて国民に訴えていければベストであると考える。

民主党の綱領づくりは、民主党の新しいあり方を示すチャンスと捉え、取り組むべき課題である。

昨日は食事会、民主党選対会議。