かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2008.11.17 追悼 茂木正男さん         文化・闘争・映画、そして自由。

2008-11-17 17:13:10 | インポート
「シネマテークたかさき」の総支配人の茂木正男さんが、お亡くなりになった。吉井町で生まれ、育ち、住み続けた。もうたぶん、吉井町出身でこういう人間は出てこないだろうと思います。

茂木さんとは10年前に私の自宅の隣の焼肉屋さんで初めてお会いしました。吉井町内の労働組合の活動家のみなさんと一杯やっていた時に偶然遭遇しました。

吉井町のこれからや、労働運動、そして吉井町の映画祭について熱く語ってくれました。

その後は高崎映画祭やシネマテーク高崎の設立に尽力をし、「映画の街に高崎を」と奔走する毎日でした。

私もシネマテーク高崎の末端会員とし、少しだけ協力をさせてもらう中で、茂木さんに文化、運動=闘争、映画、そして自由と表現についてお話しをする機会がありました。

2年前からガンと闘いながら2度にわたって手術。しかし、映画への思いは全く衰えることはありませんでした。

今年6月、一部で上映断念に追い込まれた映画「靖国」をシネマテーク高崎で上映することになり、茂木さんは燃えに燃えていました。

『角倉君、ぜひ靖国を見にきてくれよ。』と直接声をかけてもらいました。

茂木さんは、高校卒業後、電電公社に就職し全電通群馬(現NTT労組)の組合活動家としても知る人は知っている有名な方でした。

全電通群馬は、全国の全電通労組としては、特別元気でユニークな活動で名を馳せました。

労働組合運動=闘争、そして政治闘争の日々。文化闘争としての映画、表現、自由。そして好きな映画、街づくりへ。茂木さんの活動領域は多岐にわたります。

「靖国」を見たその日に「シネマテークたかさき」での会話が最後になりました。その会話の中で気になった一言が。

『角倉君、吉井の高崎合併は考え直したほうがいいよ。』とポツリ。あれだけ高崎合併が必要だと言っていた茂木さんが「なぜ?」。

「えっ!茂木さん、どうして?合併にきまってますよ。」と私が聞き直したところで、別のお客さんが来てしまい、それが最後でした。

茂木さんの中で何が変わったのか。どうしても聞きたかった。もっともっと文化、政治について語りあいたかった。茂木さん、さようなら。そして、ありがとうございました。



昨日は、神流町中里小学校で行われた恐竜王国秋まつりに参加しました。様々なみなさんにお会いできました。福田前総理も、奥さんと一緒に見学に来ていました。