かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2008.11.5 オバマ勝利を!               竹中平蔵 VS 山口二郎。

2008-11-05 00:06:54 | インポート
中央公論11月号は読みごたえがありました。

特集は、「政治崩壊」。その中で目を引いたのは、「新自由主義か社民主義か」のお題で竹中平蔵(慶應大教授)と山口二郎(北海道大学大学院教授)の対談です。

竹中氏は小泉元首相のブレーンとして経済財政担当大臣という立場で、郵政、道路公団の民営化など日本の新自由主義をすすめた。

山口氏は日本の格差拡大に警鐘を鳴らし、平和と平等を訴える日本の社会民主主義の論陣を張る第1人者です。

竹中氏は『私のどこが新自由主義者なのか。「この人はアメリカ一辺倒」というレッテルを貼って実質の議論を封殺することの弊害は計り知れないものがある。』と自らが新自由主義者でないと語っているのが面白い。

山口氏は『竹中さんが被害者意識をお持ちだとは意外です。小泉路線に関する論議を貧相なものにした最大のマジックワードは「改革」でしょう。この聞こえのいい言葉を小泉さんや竹中さんが独り占めして経済財政諮問会議などから出す政策をすべてこのパッケージに包んだ。そこには地方交付税の引き下げとか医療費の削減だとか、国民生活に直接影響する施策が託され内包されていた』

さらに『「郵政民営化が構造改革の一丁目一番地」と言いながら、じゃあ二番地はどこなのかという説明を聞いたことがない』とズバリ。

それに対して竹中氏は、二番地は財政投融資の改革が必要だと言っているのにメディアが取り上げてくれないとか、医療費の抑制は財政的な課題だから厚生労働大臣が見識があれば出来た筈だなどと、言い訳に終始している。

竹中氏のズレまくりはこれだけではない。「格差は、大きな政府の国々でも拡大しています。個人的な思いを申し上げると、小さな政府を志向するのは、政府を信用していないからにほかなりません。」

「政府を信用していない」竹中氏は政府の大臣を何年勤めたのか?

あなたの大臣としての役割は、国民に信用してもらえる政府をつくることが最も大事な役目ではないのか。この程度の人が小泉ブレーンだったのかと思うと暗澹たる気持ちになります。

山口氏は「結局のところ、現状は省くべき無駄が放置されたまま、削ってはいけないところにばかり手を突っ込んでいる」と指摘している。

あたりまえの国民のための政府をつくるためには、国民の一票で政権交代しかない。竹中 VS 山口の論戦をぜひお読みください。

アメリカ大統領選の結果は11月5日にでる。イラク開戦をして新自由主義の権化であったブッシュのアメリカは崩壊し、世界に危機をまき散らした。

新自由主義は決定的に崩壊した。オバマ勝利で世界は新たな道を歩むべき時が来た。オバマ勝利を。そしてアメリカ単独主義から多国間協力主義へ。時代の歯車が転回することを祈らずにいられない。

昨日は吉井町内、本郷交差点で早朝街宣。

吉井町役場で陳情処理。午後は県議会で陳情処理と担当課からのヒアリング。

夜は高崎市の丸橋全人歯科の丸橋先生と関口県議後藤県議真下よしえ元沼田市議と懇談会。

本日から県議会地域活性化特別委員会の県外視察で山陰地方へ。