アジアを回る・日本を回る

年に1度の海外旅行を楽しみに1年働いています
2016年の夏はカンボジア・シェムリアップに決定
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仁和寺

2012-12-30 16:23:25 | 2012年 国内の旅

888年宇多天皇は、出家して仁和寺境内に「御室(おむろ)」と呼ばれる僧坊を造り住んだ。

以来、明治になるまで代々の住職を皇族が務めた。

そのため、仁和寺は『御室御所』と呼ばれている。

 ← 金堂

兼好法師の徒然草に『仁和寺にある法師』について書かれた段がいくつかある。

「思い立って遠くの八幡宮にお参りに出掛けたのに、別のお寺を廻って帰ってきてしまった」

とか

「酔っぱらって壺を頭からかぶって抜けなくなってしまった」

話など…

有名なお寺なのに、ちょっとおまぬけな坊さんの話になっている。

仁和寺にも五重塔がある。

でも、仁和寺に来るときに乗ったタクシーの運転手さん曰く。

「仁和寺の五重塔は京都の五重塔の中で一番ショボイ」だって。

う~~~む。

ちなみに、京都には五重塔が4つ。

東寺・法観寺(八坂の塔)・醍醐寺と仁和寺。

醍醐寺以外はこの1泊2日の旅行で廻ってきた。

 


西源院

2012-12-26 16:34:20 | 2012年 国内の旅

龍安寺の境内にある湯豆腐の店『西源院』で昼ご飯。

静かな日本庭園を見ながらの食事に両親も感動していた。

ただし、精進料理と湯豆腐のセットで3300円也。

私は値段に感動した。 

 ←湯豆腐

 ←精進料理

事前予約しておいたから、座敷の上座に卓が取ってあった。

その場所は景色がよく見える最高の場所。

食後、店の人に頼んで庭をバックに写真を撮ってもらった。

 


龍安寺

2012-12-20 23:54:00 | 2012年 国内の旅

枯山水の方丈石庭で有名な大雲山龍安寺。

その石庭は、22m×10m の方丈庭に15個の石を配している。

「何処から見ても15個の石全てを見ることはできない」と言われる石の配置。

特に外国人には東洋のミステリアスな印象を掻き立てるようで、人気がある。

 ← 石庭のモデル

枯山水の見事な白砂を見るたびに必ず思うことがある。

一度でいいから、あの砂の上を歩いて足跡をつけてみたい…

まるで子供のようだね。

本殿の裏庭には水戸黄門の寄進と言われる手水鉢がある。

これが「知足の蹲踞(つくばい)」

古銭を模した石鉢に『吾唯足知(吾唯足るを知る)』の4字が刻まれている。

     『 風見えて 石の十五の 暮れ早し 』  岸田稚魚


金閣寺

2012-12-18 21:37:13 | 2012年 国内の旅

昭和25年7月2日、舎利殿(金閣)は放火により焼失した。

今ある舎利殿は5年後に再建されたものだ。

放火される前の舎利殿は殆どの金箔が剥がれ落ちていたそうだ。

再建時に金箔も張り替え、今の煌びやかな姿に復元されたのだ。

受付で拝観料を治めると、いきなり鏡湖池の向こうに舎利殿(金閣)が現れる。

池越しの正面位置には、撮影待ちの人だかりが出来ていた。

我が家も写真をしっかり撮ってから、池を巡った。

舎利殿の真後ろの位置は舎利殿に最接近の場所。

でも、間近故の迫力はあるが、趣はないのだなぁ。

やっぱり金閣は正面から池越しに山々を背景にしてみる方がよい。

 『 水澄みて 金閣の金 さしにけり 』 青畝

 ←金閣に最接近

 ←池端で観た最後の金閣

金閣を後にして、順路に従って進む。

裏山には義満公由来の泉水が2つ。

茶水に使った「銀河泉」と手洗い水の「厳下水」

「龍門瀑」と「鯉魚石」は中国の故事にならって造られた。

 ←銀河泉

 ←厳下水

 ←龍門瀑と鯉魚石

 ←白蛇の塚

 ←夕佳亭の手前で最後の金閣

余談だが、金閣寺境内に入って拝観受付をする前に鐘楼がある。

ここは200円で鐘つき体験をさせてくれる。

母と私は世界遺産で鐘つきをしてきた。

 


東寺

2012-12-04 23:08:22 | 2012年 国内の旅

2日目はホテルをチェックアウトする前に、東寺を散策してきた。

東寺は空海、つまり弘法大師ゆかりの寺。

今も大師の命日の21日には弘法市が開かれ境内が縁日で賑わうという。

また、大師の住房だった大師堂があり、国宝大師像が祀られている。

一般的には、新幹線の車窓から見える五重塔のある寺でも有名だ。

 ← 慶賀門(重文)

 ← 大師堂(国宝)

東門にあたる慶賀門から境内に入る。

講堂と金堂は有料エリアだが、食堂、大師堂、五重塔は無料で廻れる。 

食堂には昭和5年の火事で焼損して国宝解除された四天王像があった。

炭化したと言っても、迫力ある表情はよく解る。

否、むしろ焼損したことで壮絶感が漂って感動が増した。

 ← 食堂

 ← 金堂(国宝)

大師堂の裏手には龍が生んだと言われる想像上の生き物「贔屓」の石像がある。

姿は亀に似ていると言われるが、亀そのものに見えた。

重いものを背負うことを好み、石碑などの土台装飾に使われるそうだ。

東寺の石像もそうなっていた。

東寺の贔屓像は万病治癒の御利益があると言われる。

贔屓像をさすった「万病ぬぐいの布」で自分の患部をさすると治癒するそうだ。

布は像の後ろの結び場に結んで奉納した。

ちなみに万病ぬぐいの布は大師堂で300円で売っていた。

 『 塔ばかり 見えて東寺は 夏木立 』  小林一茶

 ← 贔屓の石像


鴨川・先斗町

2012-12-01 00:25:27 | 2012年 国内の旅

四条大橋に来た。

ここが古来暴れ川と言われてきた鴨川。

でも今は穏やかな流れで、対岸の店々の灯りが鮮やかに川面に映えていた。

川原を歩いたり、川岸に腰かけている人々が見える。

夏場は川床が設けられ、涼みながら飲食する光景も見ることができるそうだ。

先斗町の『ごとく庵』で京料理の夕食。

予約しておいたから、リバービューの席だった。

鴨川を見ながら親子3人で食事。

昼からずっと歩きづめだったから、両親もやっとホッとしていることだろう。 

親子で旅行できる喜びをかみしめつつ3人で店のオリジナル純米酒で乾杯した。

母がこっそり涙を拭いたのを見てしまった。

店を出ると店前の通りはすでに酔客が行き交っていた。

ほろ酔い加減の親父と「美味しかったねぇ」を連発する御袋。

3人で先斗町界隈にお別れして、タクシーでホテルに帰った。 

 ♪ 富士の高嶺に降る雪も  京都先斗町に降る雪も

     雪に変わりはないじゃなし  とけて流れりゃ皆同じ ♪

 


祇園

2012-11-23 21:50:50 | 2012年 国内の旅

←四条通

八坂神社を出て、宵の祇園を歩いた。

四条通は車も人も混みあっている。

ヘッドライトやアーケードの白色光が混沌としかけた頭の中に射し込んできた。

夜の雑踏は苦手だ。

人混みを避けるように、路地に逃げ込んだ。

四条通から北へ入る細い路地。

この路地は、料理屋などの橙色灯でうっすらと照らされていた。

←四条通りの路地『切通し』

人がポツリポツリと通り過ぎ、静かに闇が空を覆いかける。

表の雑踏から逃れてきた人が迷い込み、行き先を求めて彷徨っているようだ。

そんな人通りも途絶えてしまうと、妙な静けさが訪れる。

この世とは違った世界、まさに物の怪たちが顔を出しそうな街並みになるのだ。

こんな時が『逢魔が時』と言うのだろうか。

京都にはこの世とあの世を結ぶ不思議な空間があるようだ。

 『 身の中の 逢魔が刻の 蛍かな 』  枇杷男

←巽橋の赤い欄干『白川南通』

←巽橋周辺


八坂神社

2012-11-21 23:35:19 | 2012年 国内の旅

清水から八坂神社まで降りてきた。

私のペースから行けば考えられない程ゆっくり歩いたつもりだったけど…

両親の足は限界だったそうだ。

後日、父が私の嫁に「老人虐待かと思った」と言ったそうな。

八坂神社は地元では『祇園さん』と呼ばれ親しまれている。

正月3が日の初詣客は約100万人で、伏見稲荷に次いで京都第2位。

7月の祇園祭も有名で、日本3大祭りの一つでもある。

ちなみにあとの2つは、大阪天満宮の天神祭と神田明神の神田祭だそうだ。

日も落ちて提灯に灯が入った。

予約したレストランの時間までまだ1時間ある。

もう少し、親には祇園の町を楽しんでもらわなければ。

♪ 八坂神社の石段さえ あなたと歩けば多かった ♪ 『ひとり囃子』by 小柳ルミ子

 ↑ 八坂神社西楼門

 ↑ 祇園交差点から四条通を見る


高台寺

2012-11-17 21:24:38 | 2012年 国内の旅

三年坂・二年坂と清水から祇園へ下って行くと、「ねねの道」にでる。

人力車が通り、高台寺敷地横を一直線に続く石畳の道だ。

高台寺側は寺社公園の緑があふれ、対側は風情ある和風家屋のお店が並ぶ。

ねねは秀吉正室で、秀吉の死後出家して「高台院湖月尼」と名乗った。

高台寺は、高台院が秀吉の冥福を祈るために建立した寺院。

正式名称は鷲峰山高台寿聖禅寺と言う。

 ↑ 遺芳庵

 ↑ 左端の渡り廊に屋根が付いている所が観月台で奥が開山堂

 ↑ 霊屋

方丈前庭には瓦で出来た2頭の龍がある。

残念ながら、紅葉シーズンに向けて修復中だった。

そういえば、高台寺には龍にまつわるものが多い。

開山堂から霊屋への渡り廊はその形状が龍に似ていることから「臥龍廊」と言う。

臥龍廊の下にある池は「臥龍池」。

秀吉もねねも尾張の国の人だったね。

名古屋のプロ野球団の愛称がドラゴンズっていうのはなにかの因縁でしょうか。

    『 黄昏や 萩に鼬の 高台寺 』  蕪村

イタチでなくて龍で詠んでほしかった…


産寧坂、二寧坂、京の坂道

2012-11-12 23:45:30 | 2012年 国内の旅

清水寺から八坂神社まで坂を歩いて降りた。

三年坂、二年坂は正式には「産寧坂」「二寧坂」という。

坂の両側には古風な家屋や土産物屋が並び、目と心にはとても優しいが…

かなり急な石の坂なので、足腰には優しくない。

産寧坂からちょっと寄り道するといきなり五重塔が現れた。

法観寺の五重塔、通称「八坂の塔」。

圧倒的な迫力で現れたのに、雅な情緒も感じさせてくれる。

懐の深い京の坂道。

 これもまた真実~清水坂の路地から見える電柱越しの八坂の塔

二寧坂には「竹久夢二寓居跡」がある。

美人画の夢二が愛憎のもつれで京に逃げて来た時の下宿あと。

今は夢二の専門店になっているそうだ。

 ♪ 待てど暮らせど来ぬ人を 宵待ち草のやるせなさ 

京の坂道の目に優しい所は、古風な街並みだけではない。

運が良ければ舞妓さんにも会えるかも。

季節は少し違うけど、与謝野晶子の短歌も頭に浮かぶ。

  「清水へ 祇園をよぎる 桜月夜 こよひ逢う人 みなうつくしき」

与謝野晶子と言えばもっと情熱的な歌がサントリーのCMにも使われていたなぁ。

 ♪ 柔肌の 熱き血潮に 触れもみで 寂しからずや 道を説く君 

京の坂道は妖艶でしかも、饒舌なのです。

 

 


清水寺

2012-11-10 23:33:35 | 2012年 国内の旅

清水寺は正式名称が音羽山清水寺と言う。

国宝の本堂は山の中腹に建てられ、その前面は斜面からせり出して造られている。

この部分が、『清水の舞台から飛び降りる』という諺で有名な舞台だ。 

江戸時代には実際に飛び降りる人がいたという。

舞台の真下には「音羽の滝」がある。

建立時から今に至るまで絶えずに流れる霊泉が清水寺の名前の由来だ。

滝は3本あり、それぞれに「学業」「恋愛」「延命」のご利益がある。

水取りの行列が出来ていた。

本堂の向こうに三重塔が見えた。

改装中の社屋がちょっと邪魔だが、何とも絵になる光景だ。

若いころはこんな構図を見ても何の感動も起きなかったのに、最近はジーンと胸に響いてくる。

歳を取ったのかなぁ。

清水があるのは京都東山。

そういえばこんな歌謡曲があったっけ。

 ♪ 遠い日は二度と帰らない 夕やみの東山 ♪  『京都慕情』 by 渚ゆう子

 


銀閣寺

2012-10-31 23:11:36 | 2012年 国内の旅

毎年、この時期に両親を連れて旅行に行くことにしている。

今年は『京都』に1泊2日。

世界遺産の寺院を中心に廻った。

京都駅に着き、ホテルに荷物を置いて最初に行ったのは銀閣寺。

正式には東山慈照寺と言う。

足利8代将軍義政公が隠居を過ごすために、金閣寺を模して造らせた寺院で

後世になって、北山の金閣寺に対して東山銀閣寺と呼ばれる。

金閣寺は金箔が貼ってあるが、銀閣寺は銀箔が貼ってない。

当初は銀箔を貼る予定だったが財政難で出来なかったと言う説がある。

建立以来この寺が銀箔で飾られたことはないのだ。

銀閣と言う名前は明らかに誇大表示の類だが、私はこの寺が好きだ。

順路に従って裏山に登ると、銀閣越しに京の町が見えた。

室町時代に建立されて以来焼失もせず残った古刹の背景には近代京都の街並み。

白銀の輝きはなくとも、心にずしりと響いてくる。

     銀閣寺 銀なく寂びて 山笑う   土井木賊

 

 


朝の道頓堀を娘と歩く

2012-10-29 22:27:22 | 2012年 国内の旅

娘と一緒に朝の道頓堀を歩いた。

なんば駅を降りて御堂筋を進むとすぐに道頓堀に出た。

右手を見ると正面に戎橋。

道頓堀の右岸には大きなグリコ看板。

ここに来ると『大阪や~』って思えるな。

 

かに道楽本店前からメインの通りを歩いた。

開店前の店が多く、観光客もまだまばら。

しばらく行って、橋を渡って対岸の通りに出た。

ここが宗右衛門町か。

さっきまで営業していましたという様な夜のお店から若者が出てくる。

こいつらは

お客なのか…従業員なのか…

疲れているのか…元気なのか…

この界隈には風俗店もあって、我が家の田舎娘にはすこし強烈だったようだ。

不安になったのか、私の手を握ってきた。


USJ ハロウィーン・ホラー・ナイト

2012-10-26 22:27:07 | 2012年 国内の旅

TVで大阪のユニバーサルスタジオのCMを観た。

パーク内が夜になるとゾンビが現れる‘恐怖アトラクション’に変わるのだ。

面白そうだから「パパ行きたいなぁ。 誰か一緒に行かない?」と子供たちに言ったら…

思いがけず、大学生の娘だけが乗ってきた。

かくして娘と2人だけの、1泊の大阪ツアーが決まった。

娘の気が変わらないうちに、チケットはネット購入した。

この気持ちってわかるかなぁ。

チケットはホラーナイトが目当てだから午後券。

午前中はハロウィーンメニューのレストランで腹ごしらえ。

  

【そして日が落ちて‘ホラーナイト’が始まった。】

パーク内がホラーバージョンの電飾に変わり

ゾンビにふんしたキャストがパーク内を徘徊する。

これが結構怖くて面白いのだなぁ。

娘も怖がって腕を組んで離れないようにしてくる。

これって世の娘を持つ父親の究極の願いではない???

と言う快感に浸りながら、二人でゾンビを追いかけては逃げ回った。

でも、続々と人が入場してくるか。

だから、ゾンビを見るのも人をかき分けてってことになるのだなぁ。

閉園間近になるとゾンビ君はさりげなくパーク内にあるドアへ消えていった。

ホラーナイトは6時から閉園まで。

普段は閉園8時だけど、この日は土曜日で9時閉園。

ゾンビキャストは3時間のきつい労働だ。


あなご飯 広島旅行

2012-06-13 12:35:09 | 2012年 国内の旅

宮島名物あなご飯を食べた。

煮穴子をタレ付きでご飯に乗せただけというシンプルなもの。

もともと地元の漁師飯だったものを駅弁に仕立てるという発想が大当たりした。

今では表参道の名物料理になっている。

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表参道の老舗に入った。

入り口で記名して、5分ほど待たされた。

席に通され、出された『あなご飯』は見た目は‘うな重’。

でも、あなご自体は鰻に比べて食感も味もイマイチな魚類。

これが、店自慢の煮汁でご飯が美味しくなるのだな。

お腹も空いていたので、あっという間に平らげてしまった。

表参道の「いな忠」さん。あなごめし1700円