アジアを回る・日本を回る

年に1度の海外旅行を楽しみに1年働いています
2016年の夏はカンボジア・シェムリアップに決定
現在工程表作成中

山梨へ行く ほうとう

2009-01-18 19:15:48 | 国内の旅 2010年以前
【2008年11月 石和温泉 1泊2日】

旅先ではその地の名物を食すことにしている。
旅の終わりに甲府を出る時、名物「ほうとう」を食べた。
「ほうとう」とは、肉や野菜と一緒に巨大な平麺(ほうとう)を味噌仕立てのスープで煮込んだものを言う。

入った店は甲府駅前のほうとう専門店『小作』。
店内はそれほど広くないが、座敷席は堀こたつ式になっていたので歩き疲れた足に優しかった。
メニューは「かぼちゃほうとう」「豚肉ほうとう」等、具材の違いはあるけど全てほうとう。
解りやすくていいではないか。

見た目だけなら‘煮込みうどん’のイメージだが、実際食べてみると‘鍋料理’に近い。
赤味噌ベースのスープには味噌辛さやくどさは感じない。
大き目にカットされた野菜はじっくりと味噌の中で煮込まれて甘みが引き立っている。
冬に熱々の鍋をいただけば、冷え切った身体は芯から温まるだろう。
しかし、夏に食べたくはないなあぁ。

そして何より腹一杯になる分量。
旅館でしっかり朝食を食べた後の昼食に食べたから、鍋の底を見ることは出来なかった。
言い伝えでは、武田信玄が陣中食として広めたというのも頷ける栄養とボリュームだ。

甲斐の国には「うまいもんだよかぼちゃのほうとう」と言う言葉がある。
これは物事が上手く進んだ時に言う言葉だそうだ。


私はちょっと奮発して猪肉ほうとう(3000円)を食べた。
猪肉はちょっと固くてほうとうにはミスマッチだが、甲州の野趣も味わったと思えばよいか。



甲府駅前の『小作』 店の前をリフォーム中でした。

山梨へ行く 昇仙峡

2009-01-14 21:02:23 | 国内の旅 2010年以前
【2008年11月 石和温泉 1泊2日】

渓谷美で有名な昇仙峡に行った。
タクシーで甲府駅からロープーウェイのある滝上まで一気に行ったから30分位かかった。
昇仙峡口までなら20分位で行けるはずだ。

時間と体力があるなら昇仙峡口で降りて滝上まで散策するとよろしい。
新緑や紅葉のシーズンならまさに絶景を楽しめる。
ゆっくり歩いても2時間位で行けるだろう。
体力に自信がなければ、馬車(テト馬車)もあるから利用すると良い。

私が訪れた11月末は紅葉シーズンも終わっていたので滝上周辺は閑散としていた。
さらに朝方までの雨のせいで「山頂は雲の中だよ」と言われてしまった。
これではロープーウェイにも乗る意味がない。
かろうじて徒歩圏内に仙娥滝(せんがたき)があるのでそこに行って観光気分を味わった。

土産物屋の通りには水晶を扱う店が多くあった。
アメジスト(紫水晶)のクラスターや天然の屑水晶が300円~1000円の安価で捨てるように店先に置いてある。
扱いと値段からして輸入物だろうけど、さすが水晶の産地だね。
何となく気になったクラスターを800円で買った。

研磨品には興味がなかったから数珠やネックレスは見るだけのはずだった。
しかし、冷やかしで手に取ってみた天然水晶の数珠の魅力にやられてしまった。
手から伝わる水晶の冷ンヤリ感とズッシリとした重み。
素人だけど違いはわかるよ。
ちょっと高かったけど迷わずに購入した。

昇仙峡へは甲府駅からバスも出ているが、何人かで相乗りすれば値段的にもバスとそんなに変わらない。
しかも、バスよりも融通が利くし時間も早い。
運転手に「帰りも頼む」と言っておけば、メーターを倒して待っていてくれた。
また、写真を撮りたい時に「停車して」と頼んだら路肩に寄せて待っていてくれた。

*注:タクシー料金は9000円程(甲府駅~昇仙峡往復)だった。
   バスは往復で一人1800円ほど掛かる。


覚円峰  タクシーを停めて写真を撮った


閑散とした滝上の土産物屋通り


仙娥滝(せんがたき)


水晶を購入したお店

城崎温泉 余部鉄橋まで足を伸ばす

2009-01-10 14:26:20 | 国内の旅 2010年以前
【2008年3月 城崎温泉 1泊2日】

城崎温泉から足を伸ばして余部鉄橋を見に行ってきた。
城崎の温泉街を車で出て、日本海を見ながら海岸沿いを西進する。
急に「さよなら余部鉄橋 ありがとう余部鉄橋」という渡し看板が現れた。
そしてその奥に国道の上を直角に横切る形でその大きな鉄橋が見えたのだ。

余部鉄橋は100年近くの歴史を持つトレッスル式の鉄橋。
トレッスル式とは櫓の様に組まれた支えで鉄道を渡す仕組みのことを言うのだよ。
日本海沿いを走る山陰本線の、海の見える山合に架かっている。
道路からだと見上げる形になるので列車は空を飛ぶ様に見えるのだろう。

下の駐車場に車を止めて駅まで登る。そう登るのだ。
駅は無人駅でこれが鉄橋の真横に無ければ何の変哲もない田舎の駅だ。
駅から更に登ると絶好のシャッターチャンスポイントがある。
列車の運行はだいたい1時間に1本。
上り下りが約10分間隔で来るから予め時間を調べていくのがよろしい。

無人駅に列車が来る事を告げるアナウンスが流れた。
程なく遠くのトンネル出口から列車の姿が小さく見えた。
2両編成の赤い列車は少し不安そうに赤い橋梁を渡ってこっちへ来る。
新幹線や飛行機に慣れた私には妙にレトロな感じがした。
それにしても、列車と鉄橋の赤色は海と空の青色にマッチしているのだなぁ。

その美しい景観で人気の鉄橋も、老朽化で2008年4月からコンクリート橋への架け替えられる。
私の旅行はちょうどコンクリート橋に架け替えの直前で、最後の鉄橋姿を見ることになった。
だから今観に行ってもこの鉄橋はない。