アジアを回る・日本を回る

年に1度の海外旅行を楽しみに1年働いています
2016年の夏はカンボジア・シェムリアップに決定
現在工程表作成中

城崎温泉 ゲンゲの干物

2008-04-22 21:32:59 | 国内の旅 2010年以前
【2008年3月 城崎温泉 1泊2日】

何気なく見ていたTVで『城崎温泉』の特集をやっていた。
冬の城崎は何といっても松葉ガニ。
温泉にゆっくり浸かってカニを満喫・・・
即物的な興味に惹かれるように早速旅立った。



お宿の食事はカニのフルコースを選んだ。
カニはお金を払った分だけ満喫したのだ。
それだけなら何てことはない旅行なのだけど、この城崎にはカニ以外にも日本海の恵みがいっぱいあった。
それも、とびきり斬新で面白い・・・

城崎の駅前通をぶらついていたら一軒の鮮魚土産店があった。
その店の軒に青いビニルかごに無造作に入れられた1匹105円の一夜干を見つけた。
「幻魚」と書いて「ゲンゲ」。
店の人に食べ方を聞いて早速10匹程持ち帰ろうとしたら、日持ちしないから今日中に食べてくれといわれた。
泊まりで来ているから帰宅は明日。しかも今日はカニフルコースだ。
これでは食べることが出来ないではないか。だから幻・・・
店の2階はレストランになっていて、下で買った鮮魚を料理してくれるというから早速持ち込んで食べた。

強烈なインパクトだったな、この味は。最高だよ。
ゼラチン質の身は、それ自体が持つくどさを押さえ、むしろさっぱり感を出している。
また、おそらく生の身は、鍋などにするとすぐに崩れてしまう程の軟度ではないのかと思われるが、それを干すことによって絶妙な塊となって食感を出しているのだ。
一匹105円は2階で焼いてもらうと180円程になるのだが、でも180円なのだよ。
こんな味は初体験であった。





ゲンゲという、消費期限1日の干物は、港付近でしか食べられないから幻なのだと思ったら実はそうではなかった。
この魚はカニ網にかかる外道で売り物にもならない「下の下(ゲノゲ)」がなまってゲンゲとなったそうだ。
でも、私にとっては幻魚なのだ。

翌日の津居山漁港でも不思議な魚を見た。
キツネ鱈・・・別名「ババア」
大きくてグロテスクで安くてしかも美味しい。
最後の美味しいはこの旅行では体験できなかったが、次回はババアを食べてみよう。




城崎温泉 津居山ガニ

2008-04-15 23:25:50 | 国内の旅 2010年以前
【2008年3月 城崎温泉 1泊2日】

城崎温泉に中年男2人でぶらりと行ってきた。
泊まったのは『天望苑』という旅館。
温泉街から少し離れているが外湯街まではマイクロで送迎してくれる。
私たちはカニ目的だったが他の宿泊コースには「岩盤浴」をうたったのもあった。
お洒落な外観から女性客をターゲットにしているようだ。

私が宿泊した2月は終盤とはいえまだカニのシーズン。
夕食もカニのフルコース。
中年男の旅は多少の出費は覚悟でも美味しいものを選ぶのだ。
コースの内容は茹で、焼き、活き、天ぷら等など。
前菜から最後の雑炊まで嬉しいくらいのカニ尽くし。

美味しかったのは焼きガニ。
太めの腕の身を殻から外してまずレモン味でいただく。
次に甲羅に乗った味噌を着けてまたいただく。
口の中でレモンやカニ味噌の味が落ち着いたら、じわっと出てくるカニの甘み。
最高だったよ。

ガキっぽいけど、感動したのは活きガニ。
上を向いて、勿体つけてプルンとした身を口にゆっくり入れる。
よくTVでタレントがやっているでしょう。
一度やってみたかったんだ。
ただし、活きガニの刺身は茹でガニの様にツルンと身が取れない。
どうしてもあの筋のような部分に透明なお肉が残ってしまう。
実際に体験できたのは感動はしたが、ちょっとジレンマだった。


天望苑の玄関


焼きガニ


活きガニ

ちなみに、この宿のカニは地元で揚がった津居山ガニ。
標準名がズワイガニで、揚がる地方によって松葉ガニ、越前ガニとも呼ばれる。
城崎の北にある津居山漁港で揚がったズワイは青いタグをつけられて‘津居山ガニ'というブランドになるのだ。