比叡山延暦寺は、天台宗の開祖・最澄が開山した。
数千の僧兵を擁した寺院で、荒々しいイメージがあるが
日本仏教の霊峰母山である。
1571年、信長に焼き討ちされたことで有名。
1994年、世界遺産に登録された。
山内には3つの堂塔がある。
薬師如来が祀られている国宝の根本中堂がある東塔。
宝物殿や大駐車場があり、比叡山のメイン地区になっている。
さらに山中に進み、西塔に着いた頃には雨が降ってきた。
比叡山は、京都盆地と琵琶湖に挟まれた山地で、気候の変動が激しい。
この日も雨が霧を呼び、霧に煙る諸堂散策になった。
霊山と呼ばれる所以が分かった気がする。
なお、西塔のメイン施設は釈迦牟尼如来立像を祀る転法輪堂。
最後は横川中堂のある横川。
横川中堂の本尊・聖観世音菩薩像は度重なる火難を逃れた平安期作の木像。
なお
比叡山延暦寺という堂塔はない。
比叡山の諸堂だけでなく
山の樹木や生き物など、比叡山すべてが延暦寺を表す。
(2014年5月)