アジアを回る・日本を回る

年に1度の海外旅行を楽しみに1年働いています
2016年の夏はカンボジア・シェムリアップに決定
現在工程表作成中

今度こそ帰国

2008-12-06 14:27:40 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
3泊4日のツアーが、台風のせいで思いもよらぬ5日目に突入。
エキストラナイトはキャセイがとった高級ホテルの最上階で過ごした。
なかなか通じない英語に、空港での交渉やリコンファームの電話は苦労したけど・・・
結局は1泊得したのだ。

とはいえ、5日目は空港に行って飛行機に乗るだけ。
添乗員付きのバスが迎えに来るわけではないので自力で空港に行かねばならない。
ホテルから空港までのシャトルも出ていたが、せっかくだからエアポートエクスプレスで行くことにした。

九龍駅まではホテルのシャトルで行き、駅でチェックイン。
香港では、空港行きの駅で搭乗手続きを済ませてしまうことが出来るのだ。
なかなか合理的なシステムで、これを『インタウンチェックイン』というんだよ。

エアポートエクスプレスで九龍から空港までは約20分。
乗り換えの心配もないし、乗り心地も快適だ。
人の流れに沿っていけば出国審査まで自然と行けてしまう。
私の場合、前日に同じことをしているから不安は全くなかった。

心配性だから余裕を持って出発ロビーに行った。
買い忘れたお土産を買ったり軽食をとったりして時間を潰す。
そして出発時間。
いよいよ2度目の帰国だ。

サヨナラ香港。ありがとう台風。


2日続きの出国スタンプ


九龍駅のエアポートエクスプレス


エアポートエクスプレス車内の表示灯
現在の位置がわかる


CX532 名古屋行き

香港1泊追加

2008-11-30 21:03:56 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
台風で帰りの飛行機が当然のキャンセル。
とにかくこの日は帰れないことが確定した。
空港で夜明かしも映画『ターミナル』みたいでいいかなと思ったが…
キャセイがホテルを取ってくれた。
『リーガルカオルーン』

この『リーガルカオルーン』、ランクはデラックスでおまけに最上階の部屋だよ。
TVではNHKの衛星放送が見れたし、夕・朝2食分のミールクーポンも付いていた。
室内は広く、(当然ながら)大きなバスタブもあった。
一人だとむしろ落ち着かないくらいの豪華さなのだ。

ツアーで泊まっていたホテルはバスタブなしのスタンダードクラスだった。
久しぶりのバスタブに最初は感激したのだが・・・
着替えは全部、空港に預けたトランクの中。
風呂上りは新鮮な下着でないと満足できない私にとっては喜びも半減だった。

食後に、まだ台風の影響が残る尖沙咀の町に出て香港島の夜景を見た。
ショータイムは終わっていたが、100万ドル夜景がまた見れるとは思わなかったな。
コンビニなら下着を売っているかもしれないと思い、彷徨ってみたのだが・・・
香港のコンビニには下着類は置いてなかった。

いろいろ彷徨っていたら、この辺りが歓楽街であることがわかった。
キャバレーが何件かあって、どぎついネオンが目に付いた。
日本人はいいお客なのだろうか、商売女に2回も声をかけられたよ。


リーガルカオルーン室内1


リーガルカオルーン室内2


リーガルカオルーン室内3


夕食


リーガルカオルーンフロント近辺


香港夜景


キャバレーのネオン

飛行機飛ばず 後編

2008-11-20 22:03:43 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
帰りの飛行機が台風で欠航になってしまった。
話ではよく聞いていたが、まさかわが身に降りかかるとは。
しかも、よりによって海外一人旅のデビュー戦でかよ。

旅行会社と添乗員の連絡先はトランクに入れて預けてしまったから手元にない。
一緒に行ったツアー客も完全別行動だったからさっぱり分からない。
旅行社に電話すれば日本語対応だったから全部手配もしてくれたんだろうな。
それができないから、私はこれからキャセイの職員と英語で交渉するのだ。

とりあえずはキャセイのカウンターに並んだが、すでに20人程の列が出来ていた。
順番を待つ間、様々な人間模様を見させてもらった。
中国か台湾のツアコンが空港職員を捕まえて猛烈な勢いで怒っている。
「何時まで待たせるんじゃ!!」
「お客さんたくさん待たせてるんじゃ!!先に対応せんかい!!」
ってなことを言っているんだろうな。

図々しいのは割り込み。
でも、カウンターの係りも割り込みには厳しく対応してくれる。
「列に並べよ」を繰り返し、絶対に対応しない。
それでも動かないときは警備員を呼ぶ。
ごり押しも割り込みもゴネ得にならないから最後は諦める。
これがよい。

いよいよ私の順番になった。
カウンター職員「英語は分かるかい?」
私「A little」
職「OK」
こんな会話で始まった交渉は以下の様。

1)今日は飛行機は飛ばない。
2)「リーガルカオルーン」にホテルを取った。
3)振り替え便はここ(TEL番号)に電話かけて確認しろ。
以上3点。対面だったから筆談も出来て何とか通じたよ。

そんなこんなでキャセイの手配したバスで何とかホテルまではたどり着いた。
図らずも香港滞在が1日伸びてしまったのだ。


これさえトランクから出しておけば・・


上は無効になった搭乗券。カウンター職員の説明が書き込まれている。
下はリーガルカオルーンのミールクーポン。

飛行機飛ばず 前編

2008-11-16 14:48:35 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
【空港へ向かう】
ホテルのフロントで迎えのバスを待つ。
フロントにあるモニターには香港空港の運行状況が流されていた。
まだこの時点では殆どの便が運行しており‘cancel’マークは少なかったのだ。
迎えのバスが来て、現地添乗員も片言の日本語で「大丈夫」を繰り返していた。

【空港に着く】
空港に着いて添乗員がチェックインカウンターまで見送ってくれた。
別れ際、「何かあったらここに電話して」と言って携帯番号を渡された。
後から思えば「飛行機がキャンセルになったらここに電話して」と言って欲しかった。

【チェックインカウンターで】
待ち時間もそれほどかからずにチェックインは出来た。
チェックインカウンターで言われたことは次のこと。
・出発ゲートはまだ決まってない。
・決まったらフライトボードに発表されるので気をつけて見ておいて。
通常、出発ゲートはチケットにプリントされているはずだが、大きな空港だから仕方ないか、なんて思っていた。

【荷物を預けた】
私の荷物は機内持込サイズのトランク一つだけ。
マカオで買ったワインが入っているので手荷物として機内に持ち込めない。
どうせ預けるなら全部預けて手ぶらで飛行機に乗ろう。(これが間違いだった)
先ほど現地添乗員からもらった「何かあったとき」の番号もトランクに入れてしまったのだ。
チェックインしてしまえば飛行機は必ず飛ぶものだと思っていたのだよ。
私は財布とパスポートだけを持って出発ロビーに向かった。

【出発ロビー】
チェックインカウンターで言われたとおり、フライトボードは常に気にしていた。
まだ発表がないなぁ、なんて思ってファーストフードを楽しんでいたらいきなりだったな。
私が乗る16:10発CX532名古屋行きは『Cancelled』

【キャセイのカウンターに並ぶ】
とにかくキャセイのカウンターに並んだ。
並びながら、手ぶらになったことを後悔した。
せめて添乗員の携帯番号だけは手元に残しておくべきだったな。
添乗員が言っていた「何かあったら・・・」
何かがあってしまったのだ。


こんな物食べている場合ではなかった


チョット見難いですが NAGOYA Cancelled が分かりますか?

奥海城

2008-11-11 20:58:18 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
台風の日に出かけられないのは、身の危険を恐れているのではない。
出かけたはいいが、MTRやバスが運行中止になるとホテルに戻れなくなってしまう。
それが一番怖かった。

解ってはいても、バスが迎えに来る昼までホテルでTVを見るだけはつらい。
ホテル近くの飲食店で朝食をとった後でもまだ時間があった。
奥運駅のショッピングモールなら歩いて行けるからそこで時間を潰すことにした。

奥海城という巨大ショッピングモールは奥運駅からスルーで行ける。
どうやらモールも2つに分かれていて1期と2期(新館・休館?)と言うようだ。
巨大すぎて迷いそうだが時間はたっぷりあるよ。

きれいな商業施設でまもなく始まる北京五輪のイベント用の飾り付けが目を引いた。
レストランや専門店街、そして大型スーパーも出店している。
レストランは入店待ちの行列ができていた。

まだ空いてない店もあったけど、さっと見回るだけでも小1時間は掛かりそう。
私の場合、ブランドに興味はないし、食事も済ませたのでスーパーを見学した。

「TASTE」という巨大スーパーは食料品だけでなく、日用雑貨も豊富にあった。
商品は日本のものが多く、そこだけ見ていれば香港にいることを忘れる。
ただし、鮮魚コーナーの生簀に活きた鮒?が泳いでいたけど、日本では鮒は食べないな。

お土産小物を探したが、お菓子類はほとんど日本で売っている物と同じ。
果実類もここの値段は日本の値段とそんなに変わらないからわざわざ買っていくまでもない。
結局何も買わずに店を出てホテルに戻った。


台風です。


北京五輪のイベント会場。


朝から行列のできるレストラン。


スーパー「TASTE」


果物コーナー。露店より高い。


鮮魚店の生簀には「フナ」

香港のB級グルメを食す その5 

2008-11-08 10:26:11 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
台風が来ては、予定していた最終日の観光も出来ない。
でも、このままホテルでウダウダするのもしゃくだし・・・
今回のツアーは全食無しだから、とりあえずホテル周辺で朝食を食べよう。

ホテルの近くに飲食店があることは毎晩通ったから知っていた。
朝だからまだ開いてない店もあったけど、何軒かはやっていた。
どこでもよかったからそのうちの1軒に入った。
「ワンタンミン プリーズ」なら通じるだろうと軽く考えて・・・

店員に「ワンタンミン プリーズ」と言ったが、けたたましい広東語で拒否された。
そう、意味は解らないが拒絶されたことは間違いない。
続けて何やら言ってくるが、おそらく下記のような内容だと推測された。

『朝はワンタン麺はやってないよ。』
『朝の時間はモーニングセットだけで、飲み物は何にするか?』

特にワンタン麺が食べたかったわけではない。
かといって「どんな物があるか」と聞いても正確に伝えることは無理だろう。
じたばたしても仕方ないから、隣のおじさんの食べている物を指さした。
「This please」
これは通じたようだった。

出てきたのは、即席麺にハムが乗ったのと、目玉焼きにパン。
飲み物はおそらくミルクティーだと思われる。
これが香港流のモーニングセットなのかな。
珍しい体験に、香港B級グルメが蓄積された。


香港流のモーニングセット? 即席麺がついていた。
よくよく調べたら即席麺ではなくて、マカロニが定番だそうだ。


私が朝食を食べた飲食店がある路地。朝から食事をする人で賑わっている。


豚まで吊るしてあるのです。


台風直撃

2008-11-02 21:18:13 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
香港最終日の朝は、窓を叩く雨粒と風の音で目が覚めた。
いささかこの風雨は尋常ではない。
テレビを点けたら一風変わった気象図の映像が飛び込んできた。
強烈熱帯風暴?……台風だ!!
今日帰るってのに……

チャンネルを変えても似たような台風関係のニュースばかり。
尖沙咀で強風によるけが人が出たというニュースを見てびっくりした。
私、昨日その近くをうろついていたよ。

予定ではツアーバスが迎えに来る昼過ぎまで旺角を散策しようと思っていた。
でも、窓に当たる雨風の様子から断念した。
無茶をするような歳でもないしね。

しばらくホテルの部屋でTVの台風情報を見ていた。
帰りの飛行機は夕刻発。
画面の予報図から、おそらく夕刻には台風も抜けているだろうと思っていた。
そう、あまり深刻に考えてなかったのだ。


強い雨のためにぶれて見えるホテルの窓からの景色


ホテルのTVの台風情報


前夜の尖沙咀での事故を伝えるTV


シンフォニー・オブ・ライツ

2008-10-28 21:45:39 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
「100万ドル」と言われるビクトリーハーバーの美しい夜景。
それだけでも見所はあるのだが、8時からは沿岸の高層ビルから光の矢が放たれる。
約13分間の光のショー。その名は『シンフォニー・オブ・ライツ』(中国表記は『幻彩詠香江』)
2003年香港返却を記念して始まった香港の夜のアトラクションだ。

ビクトリアハーバーを挟んで香港島側・九龍半島側のどちらからもショーは楽しめる。
しかし、香港島のビル群の方が本家なんだよ。(九龍半島側のショーは2005年から始まった)
だから、最高のロケーションは九龍半島側の尖沙咀のウォーターフロントなんだ。

私がマカオから香港に戻ったのが夜の6時半。
フェリーは香港島の上環に着くのでMTRで尖沙咀まで行く。
さすがに夕方のラッシュでMTR車内は混んでいた。

尖沙咀ではプロムナードをうろついて最高のロケーションを探した。
雨だから人出も少ないので景色のよい場所はいくらでもあるのだが・・・
結局屋根付きの河岸で待つことにした。

いよいよ8時から光のショーは始まった。
煌びやかなサーチ光は、強い風で足早に走る夜空の雨雲を追いかけるように映し出す。
ビル群の原色光もモノクロームの夜のハーバーに息吹を吹き込むのだ。
100万$以上の輝きにしばし見とれた。




マカオ出国

2008-10-25 14:39:28 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
マカオタワーを出て、さてどうしよう。
時間も3時をまわっていた。
とりあえず、セナド広場まで戻ってそれから考えることにする。

タワー前のバス停でリスボアに留まるバスが来たから乗った。
0.5HK$がないので、また3HK$を料金箱に入れる。
道も結構混んできたようで大通りの交差点ではなかなか進まなかったな。

リスボアで降りたけど、雨は相変わらず断続的に降る。
風も弱まる気配がない。なんか気が滅入ってきた。
と言うことで香港に戻ることにした。
さよならマカオ。

フェリー埠頭に向かうのに、さすがにシャトルを使うのは気が引けた。
さてどうするかと思ったその時、タクシーが私の前に停まって客が乗った。
そうか、リスボアの前にはタクシーが来るんだ。
さっきも、下手に動き回るより大きなカジノの前で待てばよかった。

待つこと数分。空車のタクシーが来たので、手を上げて停めた。
乗り込んで「フェリーターミナル プリーズ」で通じたよ。
マカオのタクシーは英語が通じんよって言われていたけど・・・
まぁ、これが通じなければ国際都市の看板は外してもらおう。

料金はリスボアから埠頭まで19HK$。
願ったりのシチュエーションに、20HK$を出して「Keep the change」
やったね。マカオでタクシーに乗ったぞ。

香港行きのフェリーは行きと同じことをすればよいので楽勝。
ただし、料金が行きより少しお高くなっていた。
(香港→マカオ134hk$ マカオ→香港142HK$)
乗り場前の免税店でマカオワインを1本土産に購入。(128HK$)
香港9:05発フェリーでマカオに来て、マカオ17:05発フェリーでマカオを出国。
7時間ほどの私のマカオ一人歩き終了。


セナド広場のインフォで貰ったマカオ案内図


セナド広場付近のマカオの町並み


セナド広場の路地

マカオタワー

2008-10-21 20:42:18 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
マカオタワーは高さ338mのマカオ一高い建築物。
展望や娯楽施設などの観光名所であると同時に電波塔としての役割も持つ。
バンジージャンプをはじめ物好きなアトラクションがいっぱいある。
ジェットコースターにすら乗れない私にはどうぞご勝手にと言う感じだ。
それでもここまで来たのだから展望台までは行きましょう。

媽閣廟からタワーまでの距離はだいたい1km~1.5kmというところか。
タワーが大きく遠くからでも目的地が見えるので心強い。
しかも道は一本道。当然歩いて向かった。

タワーに着いた。下から最上階を見上げた。首が疲れます。
それにしても何でこんなバカ高いタワーを作ったのかなぁ。
登るだけなら平気だから、登りますか(笑)
*注 ジェットコースターのように高いところから落下するのは苦手です。
    相対的な位置関係の変化がなければ平気です。 注終

とりあえず、タワーの中に入りフロアを一頻りウロついてた。
カジノで見たような用心棒がいたので、最上階に行きたいと告げたら・・・
「チケットを買ったか?」見たいなことを言われたぞ。
受付で値段を聞いたら85HK$。チョット高い。

早速、展望階まで一気に行った。
展望階は2階構造になっているようで60階が展望とラウンジ。
61階がデッキ形式の展望とアトラクションになっていた。

61階に出るといきなりアトラクションの受付があった。
この日は天気が悪く風も強かったので休業していたようだ。
命知らずの馬鹿を見ないで済みそうなので外周をくるりと廻ってみた。
ガラスで覆われているとはいえテラスだから雨風が入ってくるのだよ。
歩くだけで私には‘スカイウォーク’だな。

この階には私のほかは3組のカップル。
2組は男が女の膝枕でいちゃついていた。
こんな所まで来て……違う意味での馬鹿がいた。

煙と何とかは高いところに登る……
ならば、男一人でこんなところに来た私も馬鹿の一人。

60階に戻るとここには家族連れや団体もいてそこそこ賑わっていた。
ラウンジでハイネケンを飲んで休憩。
雨に煙ったマカオ市内の展望は絶景。
足元の切り窓から見える真下の景色も目眩のするような絶景??なのだ。

【こぼれ話1】
エレベータードアにはミリタリー服の案内係がいた。
案内係の一人が私が日本人と解ると「OHAYOU!」と話しかけてきた。
私も、昼過ぎていたから「こんにちは」だと教えてやった。
紙に書けというので「KONNITIWA」と紙に書いたら「コンニティワ」と発音した。
正確さをきすために「KONNICHIWA」と書き換えてやったよ。

【こぼれ話2】
エレベーターの支払いは100HK$だして10HK$札と5パカタ(マカオ通貨)のお釣り。
5パカタ硬貨はこの旅行中、最初で最後の私が所持したマカオ通貨だ。
でも、1時間後にはハイネケンの支払いで消えた。


マカオタワー。遠くからでもよく見える。


下から見上げたマカオタワー


エレベーターチケット。85HK$。


床の切り窓から足下の景色を見る。この窓を跨ぐだけでもスリルがある。


遠くの景色ではなく窓の外周を見てほしい。ここを命綱つけて歩くのだそうだ。
しかもお金を払って!!


61階のラウンジ展望。いちゃつくカップルがいた。

媽閣廟

2008-10-17 21:47:13 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
媽閣廟のバス停で降ろされた?はずだった。
でも、有名な世界遺産のバス停のはずなのに周りに誰もいなかった。
しばらく歩き回ったが観光客の気配もない。
『媽閣廟はこっち』を示す案内板すらない。
ここは本当に媽閣廟なのか?

途方に暮れていたら、民家の窓からこちらを見ていたおじさんを発見。
早速『媽閣廟』と書いた紙を見せたら、「あっちの方に行け」と指差してくれた。
藁をも掴む心境でその方向に行くと……確かに有名な観光地はあったのだよ。
観光客もいっぱいいたし、観光バスもいっぱい止まっていた。

つまり、路線バスで媽閣廟に来る様なヤツはいないということか。

媽閣廟は海の守り神を祭ったマカオ最古の寺院。
建てられた歴史もあるし、それにまつわる逸話もある。
お土産を売る店や、奉納する線香を売る店だってある。
観光バスから吐き出された観光客で入り口は混雑しているし、れっきとした観光地なのだ。

ただ、本当に申し訳ないけど私の感想は『地方の世界博のパビリオンみたい』だった。
ここに見るものがあったわけでなく、ここに来ることが私の中で価値があることになってしまった。
もともと寺院見学に興味のない私だから、この世界遺産もマカオを旅する為の手段でしかないのだ。

ここに来るためのに、雨の中タクシーを捜したこと。
乗ったバスでおばちゃんに「媽閣廟」と書いた紙を見せて行き先を確認したこと。
降ろされたバス停に誰もいなくて不安になったこと。
それら全てが武勇伝になって私のマカオ旅行を彩っている。

参観コースに従って雨で滑りやすくなった石組みの階段を登っていったがすぐに行き止まった。
一応、トイレだけは使わせてもらって土産もかわず退散。
悲しいかな、雨の中それ以外の記憶はない。


媽閣廟前の広場から


れっきとした観光地。入り口は混雑。


大石に朱彫りされた文字。

マカオで路線バスに乗ったぞ

2008-10-14 21:08:43 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
セナド広場付近の世界遺産散策を終えた。
次なるは半島南部の媽閣廟(マァコッミュウ)とマカオタワーを目指す。
相変わらず雨は止む気配がない。
傘差し観光になりそうだ。

セナド広場のインフォで貰った地図上では媽閣廟までせいぜい2km。
歩いてもいけそうだが・・・この雨では・・・
とりあえず徒歩で行くことはあきらめた。

旅行前に調べた情報では、マカオではタクシーが便利とのこと。
理由は ① マカオそのものがそんなに大きくない。
     ② タクシーもボラれる心配は殆ど無い。
     ③ マカオのバス路線は慣れないと難しい。
だからマカオではタクシーを使いなさいとあった。
でも、あちこち傘を差してタクシーを捜したが、これがなかなか空車がないのだ。
雨だから仕方ないか。
いくら便利でも拾えなければ利用できないよね。
結局、バスで行くことにした。

難しいとあったバス路線。
1つのバス停に3つくらいの路線のバスが来る。
バス停の案内板には、各番号の路線の停車駅が書いてある。
客は目的の路線の番号のバスが来たらそれに乗るのだ。
案内板の表記が葡語と中国語の併記だから漢字を見れば何とかなりそうだ。
とにかく『媽閣廟』と書いてある路線の番号がついたバスを待てばよいのだから。

お目当ての番号のバスは程無く来た。
迷いなく乗り込んだけど、少し不安。
そばに座ったおばちゃんに『媽閣廟』と書いた紙を見せた。(毎度この手だなぁ)
おばちゃんは「これでいいよ」と合図してくれた。
少し安心。

安心したら気持ちが大きくなった。
そのおばちゃんに「あなたも媽閣廟?」と聞いてみた。
「私は違うよ」と言って、おばちゃんはしばらくしたらバスを降りていった。
また不安になった。

もう着く頃かなぁと思ったら、運転手が「ここで降りろ」と合図した。
どうやら、私とおばちゃんの会話を聞いていたらしい。
そんな訳で、なんとか媽閣廟のバス停に着いた。
私のマカオのバス体験。

【追記】
マカオの路線バスは半島内なら一律2.5HK$。
乗るときに料金箱に入れる。
私は0.5$がなかったので3HK$を入れた。
お釣りは出ないので小銭は絶対必要。


マカオの路線バス


私が乗ったバス。誰もいないバス停で降ろされた。
去り行くバスを写真に撮った。


バス停前のモニュメント。

ポルトガルレストラン「エスカーダ」

2008-10-11 21:26:28 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
セナド広場周辺の世界遺産群を廻っていたら雨が激しさを増してきた。
歩き疲れてもきたし、雨宿りも兼ねてゆっくりビールが飲みたい。
ということで、雑誌「るるぶ」でマークしていた「エスカーダ」というポルトガルレストランに行った。
値段はチョット高めだが、1回くらいは贅沢もいいだろう。
しかも、こんな雨の日はオープンテラスよりエアコンの効いた室内がいいし。

店はすぐに見つかった。
こじんまりしたお店だと思ったが、中に入ると2階もあった。
私は階段横の席に通されたが、2階へ上がる人の埃が被りそうで嫌な場所だったな。

店には先客のカップルがいたが、話し声を聞くと何とこいつら日本人。
程なく女の子3人連れが入って来たがこれも日本人。
これって雑誌の効果か??
でも、正直なところ、こんな所で日本人には会いたくなかったな。
「いい年こいて一人旅かよ」って思われているだろうか。
まぁ、これしきのことで恥ずかしく感じるのは私もまだまだ修行が足りないな。

注文したのは「ダックライス」とポルトガルビール。
鶏肉で蒸したタイ米にベーコンとダックの皮(本当に少しだった)を乗せたもの。
他の客の会話が久しぶりに聞く日本語だったから、気になって落ち着かない。
結局、味など解らないまま、パサついた米をビールで胃の中に流し込んだ。

合計135HK$をカードで支払って、そそくさと店を出た。
まだ、雨も止んでいない。
形式的に腹はふくれて、ビールも飲めたけど・・・

【追記】
最初は、雑誌に載っていた‘葡風カニ釜飯’を注文しようと思ったのだ。
でも、値段を聞いたら雑誌に載っていた値段より大幅に値上げされていた。
雑誌には88HK$とあったけど店で聞いたら128HK$だよ。
私の価値基準ではこの値上げ幅は許せないな。
文句の矛先は「るるぶ」なのか?「エスカーダ」なのか?

ちなみに『エスカーダ』とはポルトガル語で「階段」の意味。
確かに、大堂から降りてきた坂の途中にあった。


ポルトガル風鴨ごはん「ダックライス」


裏マカオ考

2008-10-08 20:14:47 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
『東洋のラスベガス』と称される多くのカジノ。
ポルトガル植民地時代の名残の南欧風の町並み。
マカオは訪れる人をリゾート気分に浸らせてくれる。
2005年には市内の広場や建造物が「マカオ歴史地区」と言う名目で世界遺産登録された。
世界中から観光客が押し寄せる観光大国なのだ。

    

観光地を廻っていて気づいたことがある。
賑やかな観光地のすぐ近くにスラムのような住宅街があった。
ブランドを売る店の通りから1本外れると、香港やバンコクにあるような下町商店街もあった。
追いつかない程の発展と繁栄の陰で、しっかりと根を張るアジアの逞しさ。
私はこれを貧困とは考えない。まさに逞しさなのだ。

マカオの中でアジアはしっかり生きていた。

歴史的に価値のある建造物もたくさんある。
南欧の雰囲気も半端でない位味わえる。
それでも、アジアの逞しさを見せられた後では、マカオそのものが巨大なテーマパークにしか見えなくなった。

私がマカオに期待したアジア以外の異国情緒は、アジアの中にかつてポルトガルという南欧の国が存在したという証拠のことなのだ。
だから、カジノやホテルが立ち並び賑やかで華やいでいるけれど、マカオという町はどこか寂しく感じるのだ。


モンテの砦に行く坂道で見たマカオのマンション。


聖ポール天主堂跡の横の骨董街


聖ポール天主堂跡からセナド広場へ向かう途中の商店街


セナド広場から少し外れた路地の露店街

マカオ世界遺産散策その2

2008-10-05 18:08:45 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
【モンテの砦】は、マカオ半島中心部の小高い丘の頂上にある。
砦跡地には大砲のモニュメントがあった。
砲身を出すための囲いの切込みからは小雨で煙ったマカオの町全体が見渡せた。
遠くの景色は絶景だが……山頂付近の町の様子はスラムっぽかったな。

セナド広場から砦跡地の頂上に行き着くまでが大変だった。
結構キツイ登り坂で、息が上がったよ。
しかも、道行く人がほとんどいない。
と言うか私以外誰も登ってこなかったぞ。
世界遺産に向かっているのだけれど……

頂上まで登ると砦跡地には結構な数の人がいる。何処から登ってきたの?
砦に併設されているマカオ博物館に入って謎が解けた。
聖ポール天主堂跡から博物館までエスカレーターが設置されていたのだ。
観光客はエアコンの効いた涼しい室内をここまで一気に上がってくる。
だから、私のように汗をかいて息を切らして登ってはこないのだ。

     

博物館は入場料が必要なので素通りしてエスカレーターだけ利用させてもらった。
エスカレーターの降り口には土産物屋があった。
買う気もないけど価格調査。香港、マカオは結構物価が高いのだ。

さて、次の目的地の【聖ポール天主堂跡】を探す。
地図上では目の前にあるはずなんだけど…
よく見るとあった。木の茂みに隠れて・・・でもこれが・・・。

マカオを代表する遺跡も、真横から見れば何と貧弱なことよ。

ガイド本でよく見た構図は丘の上にどっしりと構えるファザード。
ファザードのみの遺跡だと知っていてもその存在感は奥行きを感じさせていた。
でも、遺跡の歴史的価値は十分解っているが、よく考えれば薄っぺらい1枚の遺跡。
それを横からの構図は悲しいくらい正直に見せていた。

エスカレーターの存在を知らぬが為に、モンテ砦に先に行ってしまった。
そのために見てしまった聖ポールの思わぬ弱点??
この遺跡を真正面から見るよりも先に真横から見てしまった人は他にいるかな(笑)

気を取り直して、正面に廻ってお決まりの構図で見たよ。
さすがにこちらはどっしりしている。見ごたえもある。
これが最初に出てきたら間違いなく感動するだろうな。
後にも廻って見たら、しっかり土台部分が補強してある。
横には階段もついていて補強部の天井まで行くこともできるのだ。

しかし、心配性の私にはどうも近づきがたい遺跡だなぁ。
いつ崩れても不思議ではないぞ。
地震が来たらどうするのだ。


モンテの砦


中央大砲台


聖ポール天主堂跡 横から


聖ポール天主堂跡 前から


聖ポール天主堂跡 後から