アジアを回る・日本を回る

年に1度の海外旅行を楽しみに1年働いています
2016年の夏はカンボジア・シェムリアップに決定
現在工程表作成中

嵯峨野トロッコ列車

2013-06-23 20:35:04 | 2013年 国内の旅

嵯峨野トロッコ列車に乗った

列車は、嵐山に流れ出る保津川の渓谷沿いを、ゆっくりとゆっくりと進む

運行は嵯峨野と亀岡間の約7㎞で、所要時間は約25分だ

天龍寺から竹林の道を通りトロッコ嵐山駅から乗車した

乗車券はあらかじめ旅行社でとっておいた

予約で満席になることが多いので当日乗車券はあてにしない方がよい

ホームにトロッコ列車が入ってくる

一斉に乗客がカメラを構える

いつもながらの光景

雨が降っていたので窓が開けられない

せっかくの新緑も雨粒のついた窓越しで見た

保津峡の駅で山に住む鬼が乗ってきた

「酒呑童子」という、この地方に伝わる鬼だ

でも正体は嵯峨野鉄道の車掌さん

乗客に話しかけたり、写真撮影に応じたり…

驚いたことに、「北国の春」を中国語で歌ったりりするのだ

ここにも大陸や台湾から観光客が押し寄せているのだね

小さな子供には、アンパンマンのお面を重ねて泣かないようにしている

心優しい鬼さんです

ほのぼのとしたアトラクション…

なお、この車掌さんは私と同じ愛知県出身だそうです

トロッコ列車は亀岡の駅で折り返す

ほとんどの乗客は往復券で乗っている

列車は5両編成

4両は普通の客車で前売りが販売される

嵯峨野よりの1両はオープンカーで当日券の販売のみ

でも、この日は雨で当日券が売れなかったらしい

空席がかなりあったので雨の止み間を見て行ってきた 

 


竹林の道

2013-06-17 15:00:34 | 2013年 国内の旅

天龍寺北門を出てトロッコ嵐山駅に向かう

途中、京都の中の最も京都らしいと言われる竹林の道を通った

たかが竹林 … … …

子供の頃、竹林なんか家の周りにいくらでもあった

管理なんか適当で、生えっぱなしの竹林が多かったなぁ

そんな竹林でも

春になって筍が生えてきだすと、近所の悪ガキが暗躍する

タケノコ泥棒…そんな竹林も、最近は少なくなってきたようだ

されど、嵐山の竹林は

林の中の竹の群れがまっすぐ頭上に伸びていた

その竹林が頭上を遮り、暗く鬱蒼とした雰囲気をつくる

歩道は、裂け目のように遠くの光の方へ導いている

確かにちょっとした威圧感があるぞ

近所の安っぽい竹林とは格が違う…

でもやっぱり … たかが竹林 …

今まさに旬な竹の子を見ると俗世に戻ってしまうのだよ

食べごろがごろごろしている

垂涎の光景…

やはり私は俗物の中の俗物であった

なお、この道はタクシーも通る

竹に見とれて車にぶつからないように


金龍が舞う夢~天龍寺

2013-06-14 20:28:16 | 2013年 国内の旅

天龍寺は、足利尊氏が後醍醐天皇を弔うために建立した寺院

京都臨済宗派の寺社の格付けに五山制度と言うのがあるが

その最上位の格である「五山」の中の第一位格の寺院だ

天龍寺と言ういかにも格好のよい名前の由来は

足利尊氏の弟の直義が『大堰川に金龍が舞う』夢を見たことによる

正式名称は『天龍資聖禅寺(てんりゅうしせいぜんじ)』である

 ← 雲竜図(絵葉書から)

ただ、由緒はあるが何度も大火にあい、ほとんどが消失してしまった

今ある伽藍のほとんどは明治以降に再建されたもの

法堂の『雲龍図』はあまりにも有名だが

現在の天井画は1997年に描かれたのだ

それでも気高き品格を漂わせているのは、この寺の歴史の持つ重みによる

 ← 達磨絵

方丈にはなんとも愛教のある『達磨絵』がある

方丈の裏手には名勝指定第一号の『曹源池』がある

曹源池を廻って寺院の裏手を進む

美しい日本庭園を見ながら進むとしだいに竹林の様相が…

北門まで行くとその先は竹林の道

そして、トロッコ嵐山の駅に続く

庭園鑑賞料が500円かかるが

私には寺院内を抜けるための通行料にも思えた

 ← 北門

*因みに法堂内の雲龍図は別途500円かかります

 また、庭園鑑賞料では再入場は出来ません

 

 


幕末の刀傷~弘源寺

2013-06-08 13:28:05 | 2013年 国内の旅

今回の京都旅行は5月19日~20日の1泊2日

初日に嵐山界隈を廻った際に、5月19日まで特別公開の寺があった

何かの縁だよコレは…いかねばなるまい

弘源寺は天龍寺の塔頭で

室町時代に、清和源氏の流れを汲む細川氏により建立された由緒ある寺院

特別拝観で公開されるのは

枯山水庭園の「虎嘯の庭」 

本堂の襖に書かれた「扇絵」 

重文指定の「毘沙門立像」

縁側の柱に残る「幕末の刀傷」

刀傷をつけたのは長州藩士

彼らは蛤御門の変の時にここを宿所にしていたのだ

この戦は長州藩の負け戦で、以来長州は賊軍となった

激動した時代の証が今ここに残っているのだ

私には重文指定の芸術品より価値ある体験だった 


獅子吼の庭~宝厳院

2013-06-07 21:53:57 | 2013年 国内の旅

宝厳院は天竜寺塔頭の1つ

春と秋の特別拝観以外は通常非公開である

宝厳院の庭は『獅子吼の庭』といわれている

獅子に似せた獅子岩や干支の由来の獣石

新緑色の木々の伊吹に水気を含んだ苔の絨毯

厳かささえ感じる日本庭園を堪能しながら廻った

獅子吼とは「獅子が吼えて百獣を畏れさせる」ことから転じ

「釈迦の説法」に例えられる

この庭園では、散策しながら鳥の声や風の音を聴き

人生の真理を肌で感じることが出来るのです

 

特別拝観料500円で、これは庭園を見るだけ

本堂は別途500円かかる 


十三参りの寺~法輪寺

2013-06-01 23:08:09 | 2013年 国内の旅

渡月橋を臨む低山の中腹にある法輪寺

ここは子供が数え年十三歳になったのを祝う行事で有名

この行事を『十三参り』といい、京都では法輪寺の十三参りとして今も風習が残っている

ただし、全国的には『七五三』ほど普及していない

法輪寺の本尊は虚空蔵菩薩

市民からは「嵯峨の虚空蔵さん」と親しまれている

虚空蔵菩薩は丑年と寅年の人の守護神

だから本堂の前には狛犬ならぬ狛牛と狛虎が鎮座している

また、虚空蔵は「限りない宇宙の広がりから恵みを得る」という意味も持ち

転じて「記憶をつかさどる菩薩」とされている

だからお参りすれば知恵が授かると言われているのだ

ちなみに、暗記することを『そらんじる』というのは虚空蔵の「空」からきているそうだよ

その他、法輪寺には様々なイベントがある

「針供養」は2月8日と12月8日

「人形感謝祭」は10月15日

「芸能上達祈願祭」は3月10日

また境内には、漆技術の向上の神様「漆祖神」や

電気電波の神様「電電宮」がある

本堂横には山の中腹から嵐山の風景を見渡せる展望所もある

展望所から逆に本堂側を見ると多宝塔が樹木の間から顔を出していた

私的にはこの構図がベストアングルだ