山中に箱庭めけり白川郷 大塚美孝
白川郷は東を白山、北は人形山に囲まれた豪雪地帯にある。
集落があるのは山々に囲まれてた荘川沿いの僅かばかりの盆地だ。
集落内の小高い丘にある展望台に登って村全体を見てみた。
村は確かに箱庭のように見えた。
民宿に泊まった。
合掌造りの家屋をそのまま利用した民宿だった。
ホテル慣れした現代人の私には民宿のもてなしはちょっと気が重かったのだが・・・
節介なもてなしは一切なく(良い意味です)気兼ねなく泊まれた。
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民宿の奥さんが夕食後
「今年は羽虫が多いんだわ。
8時から9時くらいまで部屋の電気消したほうがいいよ。
できたらその間、散歩してくるといいよ。」
と教えてくれた。
散歩中、街灯に集る大量の羽虫を見た。
翌朝は街灯の下が命尽きた虫の絨毯になっていた。
私たちが泊まった部屋には襖に隠されていたけど立派な仏壇があった。
池と水車もある。
夕食は地の山菜とヤマメがメイン
朝は棒葉味噌