ハンガリーはアジア系遊牧民族マジャール人の国。
日本人と同じように、幼少期にはお尻に蒙古斑も現れる。
地理的にはヨーロッパにあるけれど
民族的には、れっきとしたアジア系の国なのだ。
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2004年に中欧をツアーで旅行した。
チェコ・オーストリア・スロバキアを廻って、ツアーバスでハンガリー入り。
ドナウベントの「センテンドレ」と「エステルゴム」を経由して「ブダペシュト」で2泊というコース。
ほとんどツアー食だったから営業用のハンガリアンテイストなのだろうけど
現地食の味の記憶は鮮明にあるよ。それも2種類。
「グヤーシュ」や「グヤーシュご飯」などのパプリカ系のピリ辛系の味と
「冷たいフルーツスープ」や「スグリのサラダ」などのさっぱり&酸っぱい系の味。
どちらも、現地でもう一度味わいたいものだ。
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東京に出張したついでに、寄り道してハンガリーレストランに行ってきた。
場所は白銀高輪。
店の名前は『パプリカドットフ』
上品そうな町の大通りから一本入った所に赤・白・緑の三色旗が掲げてあった。
店内では日本人女性が接客し、奥の厨房でハンガリー人シェフが調理していた。
テーブルにはハンガリー刺繍のクロスが敷いてある。
落とし気味の照明にテーブルキャンドルの火が揺れていた。
ブダペシュト最後の夜にドナウ川で乗った屋形船のレストランを思い出す。
注文は、メニューより「グヤーシュ」「国宝豚ロースト」「冷製さくらんぼスープ」をチョイス。
それと、飲み物は「デキャンター」と「赤ワイン」。
出張のついでとは言え、わざわざ東京まで来て食べたから値段のことは言うまいと思うが
占めて7500円也。
まず「グヤーシュ」をスープとしていただいた。
ここの「グヤーシュ」は日本人向けにパプリカを控えめに調理されていた。
私的には物足りないので、スプーン山盛1杯のパプリカを追加したら美味しくなった。
確かにブダペシュトで食べたグヤーシュには、一瞬目が覚めるようなパプリカの存在感があった。
メインの豚は「マンガリッツァ」というハンガリーで国宝に指定された種。
現地ではもちろん食べてないが、せっかくだからいただいた。
どこが国宝かよくわからないけど、確かに脂身に諄さはない。
でも、この程度の豚は国産でもいっぱいあるよ。
添えられていたのはグリーンピースご飯と凍らせたソース。
凍らせたソースはその冷んやりした触感が面白かった。
締めは冷製のさくらんぼスープをデザートとしていただいた。
これと似たのをブダペシュトの屋形船で飲んだのだなぁ。
中身はさくらんぼではなくベリーだったと思うけどな。
こちらは、さわやかで上品なデザートスープ…
でも、私の味覚はドナウで味わったワイルドなベリーの酸味を探してしまう。
2011年6月