山浦清美のお気楽トーク

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蛍光灯器具生産終了?

2014-03-12 | 省エネ

 報道によりますとパナソニックが2015年度中に住宅用蛍光灯器具の生産を終了する予定であるとのことです。政府も2020年までに全ての照明をLED製にすることを目指しているとか。他の照明器具メーカーも追随する見込みであるそうです。但し、蛍光灯自体は製造を続けるとのことです。

 さて、世の中から蛍光灯が無くなり、LEDに統一されてしまってよいものでしょうか。LED技術の進歩やコスト低減等々により、以前に比べコストパフォーマンスも随分と改善してきましたが、まだまだ蛍光灯優位であることに変りはないようにです。(参考:「LED照明 VS 蛍光灯」)

 LEDにおけることと同様に蛍光灯においても技術の進歩とコスト低減は可能であることでしょう。にも関わらず、政府の方針はLEDという単独の照明に統一してしまおうということです。LEDのみに絞ってしまう危険性は本当にないのでしょうか?

 LEDだけで既存の光源の代替が可能なのでしょうか。トイレや階段の照明のように極短時間しか点灯しない照明に本当にLEDが適するのでしょうか。このような場合には白熱電球だって省エネやライフサイクルコストの観点からみても全く問題ないでしょうに。むしろ、LEDの方が資源の浪費に繋がる可能性が高いように思われます。

  照明器具だって用途に応じて多くの光源が選択できる方が望ましいと私は思うのですが・・・。今回の生産終了の決定は、P社の社内事情に因るものが大きいのではないかと邪推しております。即ち、多様な生産ラインを維持するのはコストアップの要因である。LEDに絞り込むことによってコスト削減が図れるではないかと。これは、住宅用蛍光灯の蛍光灯器具が対象となっているからです。業務用の蛍光灯器具については何ら言及されておりません。こちらの方は、まだまだ利益をあげられる可能性があるとお考えだからなのでしょう。

 もし私のあて推量が当っているとすれば、泉下の幸之助さんもさぞお嘆きのことと思います。


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